お子さんが宿題や勉強などを習慣にするために、
やることリストを作ると良いということを聞いたことがありませんか?
実はやることリストは、そのやり方が合うお子さんであれば
成功するかもしれませんが、
お子さんの性格によっては失敗してしまうこともあるんです。
なぜ失敗してしまうのか、その原因を知っておくことも大切です。
そして、やることリストではうまくいかなかった場合には、
お子さんのやる気をアップさせるコツや、集中力をアップ
させる環境作りを心がけてみましょう。
目次
やることリストとは?メリットは?
やることリストとは、簡単に言うと今やるべきことを
紙やホワイトボードに書き出した物のことを言います。
やることリストを作ることで、どんなメリットがあるのか
みておきましょう。
やるべきことが明確化する
お子さんもやらなくてはいけないことはわかっている
かもしれませんが、やることが多いとうっかり忘れて
しまったりするものです。
やることを整理して、文字にすることで、パパママや
お子さんの頭の中でやることが明確化します。
やるべきことが目で見てわかる
やらなくてはならないことが文字になっていることで、
ハッキリと目で見てわかるようになります。
こうすることで、お子さんは次に何をやれば良いのか
行動にうつしやすくなるため、時間を効率的に使う
ことができるようになります。
やることリストの作り方の注意点
やることリストというのは、ただやることを書き並べて
いくだけではうまくいきません。
そこで、やることリストの作り方の注意点をみてみましょう。
的を絞って書くことが大切
リストを作る時に、やることをついついたくさん書き込んで
しまうことがあります。
しかし、やることリストは書いたことを実行できなければ
作った意味がなくなってしまいます。
本当にやらなければならないことや、重要なことを
的を絞って書き出すようにすることが大切です。
1つのリストにやることは1つ
1つのリフトにやることは1つ書くということも大切です。
1つのリストに複数のやることを書いてしまうと
どちらかができないということもあり得るためです。
どちらかができなければ、達成することができません。
目につきやすい場所に貼る
やることリストができたら、それを目につく場所に
貼っておきましょう。
やることリストは、やることを目で見ることで次の
行動がスムーズになりますので、目に入らなければ
意味がありません。
よく目がいく、時計の横や冷蔵庫の扉などの
毎日必ず目がいくところに貼っておきましょう。
期限を書いておく
やることリストは、その日にやることもあれば、
期限を設けてやることもあると思います。
その日にやることであれば、特に書き込む必要は
ありませんが、期限を設ける場合には、その期限も
やることリストに書いておきましょう。
1週間以内や、まだお子さんが小さい場合は具体的に
〇月〇日と書いておくとわかりやすいですよ。
幼児期から練習をする
お子さんは幼児期の小さなうちから、やることリストに
慣れておくと、小学生くらいになった時には、自分で
やることリストを自分で作ることができるようになるでしょう。
例えば、自分のことが少しずつできるようになってくる3歳。
手洗いやうがい、カバンをしまうなど毎日の生活習慣を
やることリストにしてみましょう。
5歳くらいになると、習い事などをしているお子さんも
多いと思いますので、1日1つでも良いですので、
頑張ることを決めてみましょう。
このように小さな積み重ねが、将来の大きな頑張りに
つながることもあります。
やることリストで失敗するのはなぜ?
やることリストを作ると、お子さんもやらなくては
ならないことがわかり、次の行動もスムーズになります。
しかし、勉強をしてもらいたいということを目的に
やることリストを作ると失敗してしまうことがあります。
なぜ失敗してしまうのか、その原因をみてみましょう。
大人の仕事と子どもの勉強は違う
大人の場合でもやるべきことをリスト化して、その中から
優先順位を決めてから仕事をするというやり方があります。
しかし、子どもの勉強に対して同じやり方をしようと
すると失敗してしまうことがあります。
大人はいわばプロとして仕事に取り組みますので、
やる気に関わらずやらなければならない責任があります。
しかし、子どもの場合は、やる気がなければ勉強も
しないでしょう。
やることリストを作り、強制的にやらせたとしても、
大人の目が届いてないところでは、勉強をやめて
しまうこともあるでしょう。
その場合は、やることリストを作るだけでは失敗
してしまうのです。
お子さんのやる気をアップさせる工夫がなければ
成功しないと言えるでしょう。
やることが多すぎるとやる気がなくなる
お子さんのやらなければならないこと。
それはそれはたくさんあるはずです。
しかし そのやらなければならないことは、お子さんに
とっては、できればやりたくないことも多いでしょう。
たくさんのやりたくないことを、リスト化されて
しまうとお子さんはやる気がなくなってしまいます。
そして、1つも終わらせることなく投げ出してしまう
ということもあるでしょう。
とにかくやることをすべて書き出しただけのやること
リストでは失敗してしまうことがあるのです。
終わらせるのが目的となる
大人の仕事の場合は、期限までに終わらせることが
最優先であることも多くあります。
しかし、子どもの勉強はそうではありません。
やらなければならないことを終わらせることが大切
なのではなく、質が大切なのです。
しかし、やることリストを作ることで、やらなければ
ならないことを、とにかく終わらせることが目的と
なってしまうことがあります。
やらなければならないことを終わらせるとなると、
問題集の答えを丸写ししてしまうなど、勉強ではなく
単なる作業になってしまうことがあるのです。
その場合は、やることリストを作っても意味が
ないというわけです。
お子さんには、やること、終わらせることよりも
勉強を通じて何かを得る、知識を身につけることが
大切なことを伝えてあげなければならないでしょう。
やりきれないと、自信喪失につながる
やることリストを作っても、たくさんのやることが
あれば、達成できないということも出てきます。
お子さんの中には、やり切れなかったことに対して、
罪悪感を感じるお子さんもいるでしょう。
この罪悪感は、勉強ができないのだと自信をなくすこと
つながってしまうことがあります。
大人の場合はお給料などをもらっていますので、
仕事をしなければならないという義務があります。
しかし、子どもの場合、勉強は義務ではありません。
そもそも、勉強をすると様々なことを知ることができたり
発見したりする喜びのあるものです。
しかし、それが義務になってしまうと喜びなどは
感じられなくなってしまいます。
それがやる気がなくなるということにつながります。
子どものやる気をアップさせるポイントは?
お子さんが勉強などをすすんでやるということには、
やることリストを作るだけでは失敗してしまうこともあります。
やることリストを作るだけではなく、お子さんのやる気を
アップさせるということも大切です。
そこで、お子さんのやる気をアップさせるポイントをご紹介します。
成功することがやる気につながる!
お子さんにはそれぞれ得意、不得意があり、
それは勉強だけでなく遊びも同じです。
絵を描くのが得意なお子さんもいれば、苦手な
お子さんもいます。
お子さんは、得意なことや好きなことに対しては、
ものすごいやる気が出るでしょう。
好きなことだからこそ、やる気が出るのです。
勉強に対しても、同じような考えを持ってみるのは
いかがでしょうか。
算数など理数系の勉強が得意であれば、英語が得意と
いくお子さんもいるでしょう。
5教科すべてが得意というお子さんもまれにいるとは
思いますが、そういったお子さんは少ないでしょう。
そうであれば、お子さんの得意な教科をまずは伸ばすと
いう考え方をしてみましょう。
お子さんも好きな教科であれば、やる気を持って勉強
してくれるでしょう。
好きなことから分量を決めてやる
お子さんの勉強に対するやる気を引き出すためには、
まずお子さんが好きな教科、得意な分野などから
始めてみると効果的です。
もしくは、運動と同じように勉強もウォーミングアップから
始めてみるのも1つです。
簡単なパズルや計算問題など、本当にやらなければならない
ことの前にやってみるのも良いでしょう。
これもやる気を引き出す工夫の1つです。
また、最初からすべてをこなそうとしてもできないことも
あるでしょう。
何時まで、何分間、など勉強をする時間を決めたり、
何ページ分を勉強しようなど、分量を決めてみるのも
良いでしょう。
最低限で良いですので分量を決めたら、それをやり切る。
やり切ったことで達成感を得ることができるでしょう。
途中でやめても良い!
遊びやゲームなど、物事はキリの良いところで
終わらせるとスッキリしますよね。
しかし、勉強の場合はそうとも限りません。
例えば途中でやめて、後でもう一度勉強を始める方が
やる気のスイッチが入りやすいこともあります。
途中でやめると集中力が完全に切れているわけでは
ないため、また勉強を始めるときに始めやすいことがあります。
まだ問題を解いていなければ、問題を解くという
キリの良いところ、目標まであと少しです。
そして、問題を解くことができれば、小さいながらも
目標を達成することができるのです。
小さな目標を何度も達成していくことは、やる気を
維持するということにもつながります。
この達成感は、次回勉強をする時に、勉強が苦痛という
イメージを持ちにくくさせます。
子どもをやる気にさせるコツは?
お子さんをやる気にさせるコツをみていきましょう。
お子さんのやる気をアップさせるためには、
パパママもしっかり協力してあげることが大切です。
『早くやりなさい・勉強しなさい』はNGワード
お子さんが勉強をしない時に、
早くやりなさい!
勉強しなさい!
こういった言葉をかけてしまうパパママも多いのでは
ないでしょうか。
しかし、これらは実はNGワードです。
勉強や宿題をしようと思っていた時に、〇〇しなさいと
言われると、やる気がなくなってしまうものです。
例えば、宿題や勉強をやらなければならない時には、
とりあえず1問やってみよう!
などの声をかけてみるのも良いでしょう。
1問であれば、やってみようという気持ちがわいてきます。
さらに1問やってみたら、意外と簡単でそのままやってみようと
いう気持ちになるお子さんも少なくありません。
子どもに選択肢を
宿題が好きというお子さんは少ないでしょう。
どちらかと強制的にやらされているという気持ちになるため、
やりたくないと思ってしまうこともあります。
そんなお子さんのやる気を引き出すためには、自分で
やっているという気持ちにしてあげる必要があります。
そこで、パパママはお子さんに選択肢を与えてみましょう。
どの宿題、勉強からやるのか。
どこで宿題、勉強をするのか。
こういったことをお子さん自身に選ばせましょう。
お子さんは、自分で決めた勉強を、自分で決めた場所で
やるということになりますので、やる気がわくでしょう。
頑張ったことを褒めよう!
お子さんは褒められることで大きな喜びを感じられるでしょう。
お子さんは、いくつになってもパパママに褒められるのは
嬉しいと感じます。
宿題や勉強などを終わらせたら、まず頑張ったことを
褒めてあげましょう。
間違っても、褒める前に答えが間違ってる、字が汚いなど
あれこれ言うのは良くありません。
お子さんをしっかりと褒めた後に、お子さんが傷つかない
ような注意の仕方をするよう心がけましょう。
競争心をあおる
お子さんのやる気を引き出すためには、兄弟を比べたり
することは、決して良くありません。
競争心とは、お子さん同士で競争させるということでは
ありません。
ここで言う競争心とは、パパママとゲーム感覚で競うと
いうことです。
例えば、パパママも一緒に宿題を見ながら、
どっちが早く解けるかな?など、声をかけてみましょう。
ゲーム感覚なら、お子さんも楽しんで取り組んでくれるでしょう。
勉強の後の楽しみを励みにする
お子さんが勉強の後の楽しみを励みに頑張ることがあります。
宿題や勉強が早く終わったら、一緒にテレビを見られる、
一緒に遊べるなどの声をかけてみましょう。
ただし、一点注意したいのは、物で釣るのは良くないということです。
勉強が終わったらお菓子をあげるなどと物で釣ってしまうと、
それがなければ勉強をしなくなるという可能性があります。
子どもに考えさせる
お子さんがどうしても宿題や勉強をしないという時、
なぜやりたくないのかをお子さんに聞いてみましょう。
もし、授業で習ったことがわからないからやりたくないと
いうことであれば、パパママが一緒にやろう!と声をかけ
一緒に取り組んであげましょう。
そして、お子さんになぜ宿題や勉強をしなければ
ならないのかを考えさせましょう。
パパママが宿題などの意味を教えてあげるのも大切ですが、
お子さんが考えて、答えを導き出すということも大切です。
そうすることで、勉強をしなければならないのだという
考えを持ってくれるでしょう。
子どもの集中力を高めるためにできることは?
お子さんのやる気をアップさせてあげることも大切ですが、
そもそも宿題や勉強を集中してできる環境も大切です。
リビングに学習スペースを作ろう
お子さんの集中力を高めるためには、意外かもしれませんが、
リビングにお子さんの学習スペースを作ってあげましょう。
子供部屋の方が集中力できるのでは?と思うパパママも
多いかもしれませんね。
しかし、リビングで学習することは、パパママの目が
届きやすいというメリットがあります。
お子さんにとっては、いつもパパママ、誰かがそばにいる
という安心感を持つことができます。
そして、たくさんの生活音がする中で勉強をすることで
集中力が上がると言います。
リビング学習で1つ注意したいのは、家事などで忙しい時に
話しかけられるとどうしてもイライラしてしまったりしますよね。
そこでついつい叱ってしまうと、お子さんの集中力が
下がるだけでなくやる気までなくなってしまいますので、
その点は注意しましょう。
テレビ・ゲームを排除して集中できる環境をつくる
リビング学習では、生活音の中で勉強することで
集中力が上がるというメリットはあります。
しかし、ゲームやおもちゃなどが目につく所に
置いてあったり、テレビがつけっぱなしになっていたら
さすがにお子さんも気が散ってしまいます。
勉強に関係のないものは片付けさせ、
集中できる環境を作ってあげるようにしましょう。
また、筆記用具や参考書などは並べておき、すぐに
手に取ることができるようにしてあげましょう。
すぐに勉強に取りかかれる工夫はとても大切です。
図鑑や辞典はできる限り揃えてあげよう
お子さんが分からないことがあった時には、
自分で調べることができるように、図鑑や辞典などは
できる限り揃えてあげると良いでしょう。
自分で調べると、パパママに教えてもらうよりも
よりしっかりと覚えることができ、身につきます。
特に辞典などは、たくさんの種類が発売されています。
難しすぎると自分で調べることができませんので、
お子さんの成長に合った辞典を選んであげるようにしましょう。
暗記物はお風呂に貼っておこう
自分が小さい時にも、文字や数字・日本地図や
世界地図をお風呂に貼っていませんでしたか?
勉強には答えを導き出すものと、暗記するものがありますので、
暗記物は、お風呂に貼っておくと良いでしょう。
お風呂の時間は、1日の中でも大切なリラックスタイム。
そんなお風呂の中であれば、毎日何気なく見ているだけで、
たくさんのことを覚えられるでしょう。
ひらがな、カタカナ、国名や場所などをスムーズに覚える
ことができるでしょう。
まとめ
やることリストを作成するメリットは2つありましたが、
使い方を間違えるとお子さんのモチベーションが下がってしまいます。
パパママは環境づくりをすることでお子さんのやる気をアップさせる、
または自ら勉強するというサポートをしてあげて下さいね!