イヤイヤ期は力を伸ばすチャンス!?ダメなほめ方と良い叱り方

子どもはあっという間に大きくなっていき、多くのパパママが頭を悩ませるイヤイヤ期がやってきます。

 

なんでもイヤイヤしてしまうお子さんとの毎日は辛くなってしまいますが、

実はイヤイヤ期というのはお子さんの力を伸ばすチャンスの時期でもあるのです。

 

イヤイヤ期は長い育児の中でも決して楽しいと思える時間ではないかもしれませんが、お子さんの自立を促すチャンスだとプラスに考えてみませんか?

辛いイヤイヤ期!実は自立を促すチャンス!

一般的に、1歳〜2歳代にやってくるイヤイヤ期。

 

何を言ってもイヤイヤの連続なので、パパママも思わずイヤイヤ!と言いたくなってしまうのではないでしょうか^^;

 

対応に悩んだりすることもあると思いますしパパママにとっては大変な時期になりますが、

子どもはイヤイヤ期を通して成長しています。

 

様々な感情を経験するこの時期は、お子さんが自立する力を育ててあげるチャンスでもあるのです。

 

自立するためのコミュニケーション能力や、自分で立ち直るメンタル力も身につけるため、

パパママが意識して対応し、お子さんの自立を促す力を育ててあげましょう。

 

感情を表現する力

お子さんが自立をするためには、自分の思いや考えを他の人に伝えるという力が必要です。

 

イヤイヤ期と言われる時期だけあって、お子さんは日々イヤイヤを繰り返しますが、

それは自分の思いを伝える力は確実に育っているという事なんです。

 

イヤイヤと言われると、パパママは対応に悩んだりイライラしてしまうこともあると思いますが、

お子さんを否定したり無視するということはやめましょう。

 

イライラしている中では大変かもしれませんが、お子さんの気持ちを受け止めることを心がけましょう。

 

パパママが受け止めてくれるということがわかれば、お子さんは伝えようとする気持ちも強くなるでしょう。

 

気持ちを立て直す力

お子さんのイヤイヤ・気持ちを受け止めることも大切ですが、イヤイヤの全てを許すということではありません。

 

『イヤイヤをしても思い通りにならないこともある』ということも学ばなければなりません。

そして、パパママになだめられることで気持ちを立て直します。

 

この経験を繰り返すことは、折れない心と気持ちを立て直す、そんな力につながります。

 

お子さんが立ち直るきっかけは、それぞれ違ってきます。

 

気分転換をして気持ちを立て直すお子さんもいれば一通りイヤイヤすれば

落ち着くお子さんもいますので、お子さんに合ったなだめ方を見つけてみましょう。

 

相手の気持ちに気がつく力

イヤイヤ期のお子さんは、最初は感情のままにイヤイヤをしているかもしれません。

 

しかし成長とともに、相手にも感情があるということに徐々に気がついてきます。

 

これに気がつけば、お子さんは相手の気持ちを考える・我慢するといったことができるようになるでしょう。

 

もし許容できないイヤイヤを言われた時には、お子さんにわかりやすい短い言葉で

こちらも「嫌だ」ということを伝えましょう。

 

お子さんが少しずつ相手の気持ちに気がつくでしょう。

 

言葉で表現する力

イヤイヤ期は、お子さんが自分の気持ちを相手に伝えようとする練習をしている時期です。

 

最初は気持ちを伝えるために、泣いたり怒ったりするのが精一杯ですが、

相手に伝えるための言葉を徐々に覚えていきます。

 

パパママは、お子さんがイヤイヤをした時には、お子さんの気持ちを代弁してあげましょう。

 

お子さんの気持ちをパパママが言葉にしてあげることで、お子さんも

『こういう時にはこういう言葉を使うのだ』ということを覚えていきます。

 

自信を持つ力

お子さんは、「自分でやりたい」という気持ちからイヤイヤをすることもあります。

 

自分でやりたいことが思い通りにできた時に、それがお子さんの「できる」という自信につながります。

 

この経験を繰り返すことで、チャレンジする意欲がわいてきますので、

お子さんが自分でやりたいというイヤイヤをしている時には、できるだけチャレンジさせてあげましょう。

 

多少時間はかかるかもしれませんし、なかなかうまくいかないかもしれません。

 

なのでパパママは、うまくいくようにこっそりとサポートしながら見守ってあげましょう。

 

イヤイヤ期のクールダウンの方法は?

イヤイヤ期のお子さんは気に入らないことがあったり、思い通りにならないと、

泣きわめく・かんしゃくを起こすなど手がつけられない状態になることもあります。

 

そんな時はどのように対応するのが良いのかみていきましょう。

 

感情的にならない

お子さんがイヤイヤでかんしゃくを起こしている時には、怒ったり、無理になだめようとしても

聞く耳を持ってくれないということがほとんどです。

 

そんな時には感情的にならず、伝えたい大切なことだけ伝えて、あとは思う存分泣かせてみましょう。

 

少し落ち着いてきたら、お子さんの気持ちに共感して、パパママの伝えたいことを伝えましょう。

 

そして、落ち着いたことを褒めてあげると、お子さんはすんなり話を聞いてくれたりします。

 

この経験を繰り返していくうちに、『親は子どもの言うなりにならない』ということ、

しかし『お子さんのことが好き』だと思うパパママの気持ちを理解していきます。

 

そうなると、お子さんがかんしゃくを起こすことも少なくなります。

 

イヤな理由を理解する

毎日イヤイヤ泣きわめく・かんしゃくが続けばパパママもウンザリすることもありますよね。

 

イヤイヤ期だからと思いがちですが、実は意味がなくイヤイヤを言っているということは、ほとんどありません。

 

つまり、理由があってイヤイヤをしているのです。

 

パパママは、その都度向き合うというのは大変かもしれませんが、お子さんのイヤイヤの理由や

お子さんの気持ちをわかってあげる努力をしてみましょう。

 

お子さんがうまく話せないとしても、なぜ怒っているのか聞いてあげるだけでも構いません。

 

お子さんは、気持ちをわかってくれるということがわかれば、安心して落ち着きます。

 

安心すれば、自分の気持ちを整理することもできるようになっていきます。

 

説得して意思を貫く

お子さんがかんしゃくを起こして、泣きわめいたり時には物を投げたりすることもあるでしょう。

 

その様子を見て、パパママが態度を変えてしまうのはNGです。

 

子どもは、イヤイヤ期で思い通りにならないことがあるということ、自分で気持ちを立て直すことを学んでいます。

 

しかしパパママがひるんでしまえば、このようなことを学ぶことができません。

 

パパママがお子さんを説得し、意思を貫くことで我慢するべきことがあることを学びます。

 

イヤイヤ期のダメなほめ方とは?

イヤイヤ期のお子さんは、たくさんのことを学んでいます。

 

そこで誤った対応をすることで、お子さんのイヤイヤがただのワガママになってしまうこともあり、

パパママの気持ちが伝わらないこともあります。

 

そうならないためにも、以下のような褒め方はしないよう注意しましょう。

 

気分でほめる

パパママの気分で褒めるというのは良くありません。

 

同じことをしたのに、パパママの気分で褒められたり、褒められなかったりするのは、お子さんも困惑します。

 

何が良くて、何が悪いということも判断できなくなってしまうのです。

 

しかし、いっぱい褒めなくてはならないと気負う必要はありません。

パパママにも感情があり、気分が優れない時もありますよね。

 

そんな時には、無理に言葉をかけるのではなく、頭をなでる、

ギュッとするなどスキンシップをすることで、気持ちを伝えてみて下さい。

 

人と比べてほめる

他のお子さんと比べるのも絶対にNG!!です。

 

パパママからすると、どうしても他のお子さんと自分のお子さんを

比べてしまうということがあるかもしれません。

 

しかし、『〇〇くん、〇〇ちゃんより上手』という褒め方は良くありません。

自分のお子さんができて嬉しいことに目を向けることを心がけましょう。

 

他の人と比べてばかりいると、お子さんが人の目を気にするとようになってしまうこともあります。

 

お子さん自身の「できた!」をストレートに褒めてあげましょう。

 

できた時だけほめる

一般的にイヤイヤ期と呼ばれる1〜2歳というのは、できることもずいぶん増えてきます。

 

一方で、まだまだ小さな子どもですので、できないこともたくさんあります。

 

できた・できないだけで判断しないようにせずに、自分でやってみようという気持ちを尊重してあげましょう。

 

失敗しても怒ったりせず、できないことはさりげなくフォローし、

できたら褒めてあげるのが良いでしょう。

 

たとえ失敗しても、頑張っていることを褒めてあげれば『次はもっと頑張ろう』という気持ちにつながります。

 

同じフレーズの繰り返しでほめる

すごいすごい、うまいうまいと同じ言葉を繰り返す褒め方もできるだけやめましょう。

 

そういった褒め方をしていると子どもは慣れてしまいますし、何を褒められているのか理由がわかりません。

 

イヤイヤ期は、自分でやりたい時期になります。

できた時はもちろんですが、自分でやろうとしたことに対しても褒めてあげましょう。

 

その時は、すごい、えらいなど漠然とした言葉だけではなく、何ができてすごい、

何を頑張ったのかということを具体的に褒めてあげて下さい。

 

イヤイヤ期のプラスになる良い叱り方とは?

イヤイヤ期の時期には、頭ごなしにダメだと叱ってもお子さんには届きません。

なんで叱られているのかも、理解しきれないこともあります。

 

そんなお子さんが成長する時期だからこそ、お子さんにプラスになるような叱り方をしてあげましょう。

 

ポイントは、根気よく伝え続けることと、言葉でやってはいけない理由を伝えるということです。

 

お友達の物を取った時

1〜2歳というと、子ども同士でもめ事が起こるのはよくあることです。

 

おもちゃを貸してあげられなかったり、反対にうまく貸してと言えなかったり。

 

しかしお友達の物を取り上げてしまったりした時に、『ダメでしょ!意地悪だね』と、

そんな風にお子さんのことを否定するような叱り方は良くありません。

 

そのおもちゃで遊びたいと言うお子さんの気持ちを受け止めながらも、

貸してと言うことを教えてあげて下さい。

 

目の前でパパママがお手本を見せてあげると良いでしょう。

 

そして、「取られた相手が悲しい気持ちになっている」と、相手の気持ちを考えるように促しましょう。

 

危険なイタズラをした時

1〜2歳は、どのようなことが危険なのかがまだわかりません。

 

例えば日常生活の中でよく見られるのが、歯ブラシなどをくわえたまま走り回るという光景。

 

何が危ないのかも理解できていませんので、「なんでそんなことするの!」

と叱っても、お子さんには伝わりません。

 

危ないと判断した時には、まずその行為をやめさせてから、

『走り回ると転ぶかもしれないから』

『歯ブラシが喉の奥にささるかもしれないから』

と、具体的にどんな理由で危ないのかを伝えましょう。

 

それから、他の遊びに誘ってみましょう。

 

 

また、2歳くらいになると多少の理解力がアップしていますので、

座って磨くなど正しい行動を教えてあげることも大切です。

 

頭ごなしに叱っても、面白がって逆効果となってしまうこともあります。

 

言ってすぐにはできないかもしれませんが、繰り返し伝え続けることで

徐々にわかってくれるでしょう。

 

危険な物でふざけた時

家の中には、危険な物もたくさんあります。

 

ハサミやコンセントなど、気をつけてはいてもうっかり置きっぱなしに

なってしまったということもあると思います。

 

しかしお子さんがもし危険な物を触り、いたずらをしていたら、

まずは叱るよりもお子さんが危険な物を触れないような環境づくりをすることが大切です。

 

1~2歳というと、お子さんは様々な物に興味津々ですので、危ない物に

触れてしまうことはたくさんあります。

 

環境づくりを優先しながらも、もし触っていることがあったら真剣な顔で

『ダメ!』ということを伝えましょう。

 

2歳くらいになってきたら、危険なことも少しずつではありますが

わかるようになってきます。

 

危ない時にはすぐに止めて、危険な理由を教えてあげましょう。

繰り返し言い聞かせるということが大切です。

 

キーッと怒って物を投げた時

イヤイヤをしたり、かんしゃくを起こした時に、身近にある物を

投げるということは多くあります。

 

そんな時には聞く耳を持ってくれませんので、まずはお子さんを落ち着かせましょう。

 

物を投げて危険という場合には、身体をかかえて止め、まずは

『嫌だったんだね』とお子さんの気持ちに寄り添いましょう。

 

その後で、物を投げることは危ないし、良くないことであることを教えてあげましょう。

 

まとめ

イヤイヤ期はお子さんとパパママの壮絶な闘いの日々でもありますが、

実はイヤイヤをしながらたくさんのことを学び、自立に繋がると言われています。

 

パパママはストレスを溜めすぎてしまわないよう、気分転換などをしながら

イヤイヤ期を乗り越えましょう。

 

パパママの気持ちがお子さんに伝わりますように♪