育児の方法や考え方は人それぞれで正解はないと言いますが、
今話題となっている『毒親』と呼ばれる親を始めとしたネガティブ育児。
これは、お子さんに良い影響は与えないと言われています。
具体的に、どのような行動が毒親と呼ばれる原因と
なるのか、特徴を詳しくご紹介していきます。
もし、育児をしている中で思い当たることかあれば、
毒親に一歩近づいているのかもしれません。
少し肩の力を抜いて、育児について考え直してみるのも
おすすめですよ♪
目次
ネガティブペアレンティングとはどんな意味?
心理学の用語に「ネガティブペアレンティング」という言葉があります。
これは子どもに悪影響を与える子育てを意味しています。
・虐待、ネグレクト
・過保護、カーリングペアレント
・毒親、モンスターペアレント、ヘリコプターペアレント
これらがネガティブペアレンティングの代表的なものです。
育児のやりすぎ、やらなすぎ、どちらもお子さんへ悪影響を
与えると言われています。
親子のバランスが崩れてしまうため、どの場合もお子さんの
現在はもちろん将来にまで影響を及ぼす影響が高いと
言われているのです。
「虐待」はお子さんを精神的・身体的に傷つけてしまうため、
自分 もしくは周りの人に言われて、自分がお子さんにとって良くないことを
していると気が付くことができるかもしれません。
しかし、「過保護」や「毒親」はお子さんのことを愛し、お子さんのためを
思ってやっていることですので、自分がお子さんの現在や将来に
悪影響を与えるとは思ってもいないため、気が付くこともできないでしょう。
周りの人から忠告を受けたとしても、子どものためなのに何が悪いの?と
素直に聞き入れることもできないかもしれません。
そうならないためにも、毒親の特徴などを知っておき、
自分に当てはまることがあれば、育児の見直しをしてみましょう。
毒親の特徴①子どもを管理する
毒親の特徴1つ目は、子どもを管理したがるということです。
お子さんをまったく管理しないで放置するのも良くありませんが、
管理しすぎるのは、お子さんの行動などにも影響を与えます。
学校生活や友人関係を把握するだけでなく、ああしなさい、こうしなさい、
この子とは付き合ってはいけない…など、あらゆることに口を出します。
身につけるものもすべて親が選び、読む本や聴く音楽、
食べるものまで、必要以上の厳しさで管理します。
さらにはお子さんのためだと、お子さんのやりたいことではなく、
親の考えを押し付け、いくつもの習い事で忙しい毎日を送らせることもあります。
お子さんが思うように期待にこたえられなかった時には、叱責すると
いった行動も見られます。
お子さんは親に褒められたい、愛されたいと、親が望むいい子になろうと
しますが、なかなかうまくいかないためストレスを感じます。
そうすると、日頃自分が受けている命令や指示、禁止といったことを、
自分よりも弱い相手に向けて発散し、どうにか心のバランスをとろうと
するでしょう。
そのため、家ではいい子なのに、学校や習い事などで先生から注意を
受けることがあるのです。
常に管理下に置かれていると、誰でも息が詰まってしまうものです。
それが自暴自棄や自分では抑えることができないほどの攻撃的な態度に
つながり、問題行動を起こしてしまう可能性があるのです。
毒親の特徴②子どもを支配する
毒親の特徴2つ目は、子どもを支配するということです。
お子さんに意見された時や、説得したい時に、
あなたは○○だから、あなたは○○ができないからと決めつけた
言い方をしていることがありませんか?
この親の言葉は、お子さんの心の中に残り続けます。
「あなたはできない」と言われ続け、心を折られる毎日を
過ごしてきたお子さんは親の言葉を疑いませんので、
当然自分はできない、できるためには親の助けが必要なのだと
信じたまま成長していきます。
これは支配と支配されるという関係性が成り立っています。
子どもは従順でなければならず、自分の期待通りの結果を出せば
機嫌が良くなりますが、そうでなければ厳しい言葉で叱責する。
時には何らかのペナルティを課すことも。
子どもが興味を持って行動しようとしても、あれはダメ、これはダメ。
無邪気な子どもというのは受け入れられず、早くから大人のように
させたいと監視の目を光らせる。
これらはすべて支配と言えるでしょう。
毒親の特徴③親の考えを押しつける
毒親の特徴3つ目は、親の考えを押し付けることです。
子どものためと言いますが、よく考えるとお子さんのためではなく
親のためになっていることがありませんか?
しっかりやりなさい!負けるな!がんばれ!と、
子どもを追い立てることは時には必要ですが、そのほとんどが
親の願望、期待、周りの目を気にして、それを押し付けて努力を
することを強要していることになります。
お子さんの様子を観察するということはもちろん大切なことです。
しかし、子どものためと必要以上に干渉するのは、観察ではなく
もはや監視になります。
監視はお子さんのためではなく、親のためであることがほとんどなのです。
毒親の特徴④過保護すぎる
毒親の特徴4つ目は、過保護すぎるということです。
お子さんの年齢が小さなうちは、お子さんはパパママと寄ってきますし、
まとわりついてきますし、時には
ちょっと1人にしてと言いたくなることもあるでしょう。
お子さんは無条件に親を愛してくれるのです。
しかし、お子さんがだんだんと成長し、思春期ともなれば特に男の子は
そうはいかなくなります。
そこで、身の周りのことをしてあげるということで、お子さんの気を引き、
自分に依存させようとするのは過保護です。
また、ある程度の時期がくれば親離れ、子離れが必要になりますが、
親が子離れできないと過保護になる傾向にあります。
お子さんが離れていくと、親としての存在価値を失ってしまうという
恐怖感から、お子さんが自立しようとしたり、思い通りにならなくなった時に
自分がさも被害者であるかのように振舞ってしまう親もいます。
お子さんが自立した後は少なからず寂しさを感じるものですが、それに
どのように対処するのかは、親自身が考えるべきことです。
しかし、自立しようとしているお子さんに対して、どうにかして引き留めようと
する親の姿は、親子の関係が崩れてしまう危険性も高くなります。
毒親の特徴⑤過干渉になりすぎる
毒親の特徴5つ目は、過干渉になりすぎるということです。
過干渉になりすぎるのには、様々な原因があると思います。
夫婦関係に不満があれば、お子さんとの精神的なきずなによって
寂しさを埋め合わせようとする方もいます。
またお子さんのためなら自分の人生を犠牲にしたいという、
強い思いを持つ方もいるでしょう。
こういった方々は、お子さんとの生活の中に生きがいを見出そうと
するかもしれませんね。
しかし、親の強すぎる思いや、近すぎる関係を求めてしまうと、
お子さんが成長と共に、その思いを負担に感じることがあります。
また、お子さんの自立心が育たないということにもつながる可能性があります。
特に同姓であるママと娘は過干渉になりやすいでしょう。
娘が同姓であることから、自分の気持ちをわかってくれる、
同じように感じてくれると過剰な期待をしてしまいます。
自分の趣味や考え方を押し付けてしまったり、夫婦間の話や他人の
悪口など何でも話して気持ちを共有しようとする傾向にあります。
毒親の特徴⑥子どもに良くない言葉をかける
毒親の特徴6つ目は、子どもに良くない呪いのような言葉をかけることです。
「あなたさえいなかったら」
お子さんにとっては、どれだけ時間が経っても、消したくても消せない
呪いの言葉として心に残り続けるでしょう。
結婚したことへの後悔、自分が叶えられなかった夢、生きられなかった人生、
それらをお子さんにぶつけるのも、同じくお子さんにとっては呪いです。
親の役目というのは本来、お子さんが自分自身を肯定し、さらには他の人や
社会も受け入れられるような、たくさんの愛情を注いであげることです。
身に付けるべき、基本的な知識を教え、お子さんが自由に人生の選択を
することができるような環境を作ってあげることです。
毒親の特徴⑦子どもに罪悪感を与える
毒親の特徴7つ目は、子どもに罪悪感を与えるということです。
自分の思い通りになって欲しい、自分から離れないで欲しい、自分を
必要として欲しい、そんな思いから人間としてお子さんと向き合う
のでなく、支配者として君臨したいのでのです。
やりたいことを我慢して、あなたを育ててきた。
お子さんが親の考えとは別の方向に進もうとしている時に、よく聞かれる
言葉ですが、人生を犠牲にした母のために生きることが、お子さんの
幸せとなるのでしょうか。
自分ができなかったことをあなたにやって欲しい。
これも人生の選択をする時によく聞かれる言葉です。
何もかも違う1人の人間が、親のやりたかったこと、夢を叶える義務が
あるのでしょうか。
あなたさえいれば他に何もいらない。
お子さんが自分から離れていく寂しさに耐えられない、親のエゴでしか
ありません。
これらのことを言われては、お子さんは罪悪感を感じてしまい、
自由に自分の人生を選ぶことができなくなってしまいます。
毒親の特徴⑧大人になってからも口を出す
毒親の特徴8つ目は、大人になってからも何かと口を出すことです。
お子さんへの評価が自分への評価と感じてしまう親は、就職は子育ての
最終評価であると判断し、なんとお子さんの就職セミナーなどにも一緒に
顔を出すという驚きの行動が見られます。
さらには異性関係、結婚、出産、育児まですべてに口を出したがります。
親がお子さんに執着しすぎてしまうと、お子さんの人生に干渉し続けて
しまいます。
親は本人のためであると真剣に思いやっているのですが、お子さんに
とってはプレッシャーとなりますし、お子さんの考えや意思などを
狂わせてしまうことになります。
まとめ
ネガティブ育児というのはお子さんの現在や将来に悪影響を与える
こととなりますので、もし自分が当てはまると思った方は、
ぜひ考え方を変えてみるよう心がけてみてくださいね。
本当のお子さんの幸せを考えてあげるのが1番ですよ♪