物忘れが激しい人の効果的な予防対策8つ!認知症との違いとは?

「最近物忘れがひどい」「忘れっぽさの度合いが進んでいる気がする」こんなことってありませんか?

 

実は物忘れにはできる対策があり、改善することができるんです。

 

そこで今回は、物忘れと認知症の違いや物忘れの種類、物忘れを効果的に改善するためのセルフチェック、物忘れの改善・予防対策8つなどをご紹介します!

 

物忘れの種類と認知症との違い

年齢を重ねると徐々に物忘れがひどくなってきたりします。

 

買い物に行くと買い忘れをしてしまったり、逆にすでに買った物を

だぶって買ってしまったり。

 

物忘れがひどくなるのを年齢のせいと諦めていませんか?

 

実は、物忘れというのは治すことができると言います。

 

そして、物忘れを放置するとどのようなことになるのでしょうか。

 

物忘れと認知症の違い

人は50歳を過ぎる頃には脳の衰えを徐々に自覚すると言います。

 

そして、55歳頃になると多くの方が認知機能の低下というものを

体験すると言われています。

 

脳の成長が落ちてくる時が、物忘れを発症する時期となり、SCD(自覚的認知機能低下)と言います。

 

SCDの方は、認知症の一歩手前となるMCI(軽度認知障害)に移行するリスクが高いとされています。

 

認知症は、脳自体に変化が起こることで生じる病気ですので、日常生活も困難になる状態のことを表します。

 

「今日のご飯は何を食べたかな?」と、時間が経つとともに記憶が曖昧になるのがSCDです。

 

「今日ご飯食べたかな?」とその日にあった出来事すら記憶に残らない状態が

アルツハイマー病を含む認知症ということになります。

 

物忘れには3つの種類がある!

物忘れが激しくなったと感じた時に、すぐに認知症と結びつけて

焦ってしまうという方も多く見られます。

 

しかし、物忘れといってもその種類はいくつかあり、病的なものと

そうでないものがあるということを覚えておきましょう。

 

生理的物忘れ

仕事や家事で忙しい生活を送っている方は、いつもタスクに追われて、

情報が常に入れ替わっています。

 

その都度記憶が塗り替えられることで、以前の記憶を思い出せなくなる、

これが生理的物忘れです。

 

現代人に多い物忘れの症状になります。

 

また、スマホやPCなどの検索機能に頼り、脳を使わなくなることでも生じます。

 

病的物忘れ

アルツハイマー病や認知症が原因の物忘れになります。

 

脳そのものが変化してしまうアルツハイマー病などの病気が原因となって生じます。

 

物忘れが激しい、記憶が低下したという自覚もありません。

 

脳の発達による物忘れ

脳の発達による物忘れというのは、個人の潜在的なものであり、

その人の脳のクセになります。

 

性格と同じで、もともと物忘れをしやすいタイプの人もいます。

 

自分の脳のクセになりますので、加齢などの年齢に関係なく、

昔からのクセによって物忘れをしてしまいます。

 

自分の脳のクセを知ることで、改善できると言われています。

 

まずはセルフチェックで「脳のタイプ」を知ろう!

脳は鍛えると物忘れを改善するできるということがわかりました。

 

年齢を重ねたとしても、できる対策があるということです。

 

その前に、自分の脳のタイプについて知っておくことも大切です。

 

自分の脳のクセがわかれば、刺激するポイントなども明確になってきます。

 

自分の脳のクセは、セルフチェックで知ることができます

 

各項目で3つ以上当てはまることがあれば、その場所が衰えているという

ことになります。

 

衰えている部分を中心に脳トレをすると、物忘れを効率的に改善できます。

 

記憶系

・スーパーでよく買い忘れをしてしまう

・1週間以内に買ったものをまた買ってしまう

・冷蔵庫前まで来て何を出すのか思い出せない

・昨日食べた物を思い出せない

・会話に「えーっと」「あのー」が増えた

 

40代後半位から衰えやすいのが、記憶系です。

 

ちょっとした物忘れが多くなったり、記憶の低下とともに脳に強烈に刻まれた記憶を取り出しがちに。

 

また、自慢話などが増える傾向もあります。

 

記憶系の衰えを感じている方は、脳の中心部にある海馬を意識的に

刺激することが大切になってきます。

 

運動系

・利き手でない方の手をほとんど使わない

・食事中によく食べ物をこぼす

・1日のうちほとんどを座って過ごしている

・休みの日は家で過ごすことが多い

・汗をかく機会が少ない

 

身体の動きなどを司るのが運動系になります。

 

身体の動きに関する様々な指示を出す場所で、手先が器用な方は

この運動系が優れていると言えるでしょう。

 

運動系は繰り返し身体を動かすことで強化ができると言います。

 

運動系に衰えを感じている方は、脳を鍛えるエクササイズなどを

続けると改善されるでしょう。

 

視覚系

・本や新聞を読むのが面倒になった

・目の前にあるのに「ない!」と慌てて探すことが多い

・落ちているゴミに気づかないことが多い

・人ごみでぶつかりやすくなった

・映画館や美術館にはほとんど行かない

 

視覚系には見る、動きをとらえる、目利きするという3つの働きがあります。

 

視覚系の衰えとして1番感じるのが老眼です。

 

老眼だからという理由で、視覚から情報を得るということを諦めてしまうと、より衰えてしまいます。

 

本や雑誌を読んだり、美術館に行ったりと、目を積極的に使うことで

強化することができるでしょう。

 

伝達系

・人と会話をするのが面倒

・手紙やメールを書くのがおっくう

・筋道を立てて話すのが苦手

・嘘をつくのが下手

・「なぜ怒っているの?」と聞かれることが多い

 

言葉やイラストなどで相手にメッセージを伝えるのが伝達系。

 

耳から入る情報を認識したり、脳の中で映像を文字に変換する能力です。

 

伝達系は、人とのコミュニケーションをとることで脳の状態を維持することができる

と言います。

 

伝達系に衰えを感じている方は、積極的に人と会話をするようにしましょう。

 

物忘れが激しい人の効果的な対策や予防方法8つ

脳のタイプを知ったところで、物忘れを招く「脳のマンネリ化」を防ぐための予防方法をみていきましょう。

 

①寝る前に1日のできごとを振り返る

衰えを感じている部分を中心に刺激を与えると、衰えている部分が改善されます。

 

さらには、脳のマンネリ化は毎日の生活習慣でも予防することができますので、

ぜひ毎日続けてみて下さい。

 

まずは、寝る前に1日のできごとをじっくりと振り返ってみましょう。

 

毎日、家事や育児、仕事などに追われていると、思い出すということを

忘れがちになってしまいます。

 

そこで、寝る前には1日のできごとを振り返るという習慣をつけましょう。

 

その日にあったことを朝から順番に思い出してみて下さい。

 

たったこれだけで記憶力を高めることができるのです。

 

さらに、もう少し時間などに余裕があれば、明日の予定や展望などまで

考えておくと尚良いでしょう。

 

予定や展望といっても、そんなに難しいことを考える必要はありません。

 

明日はスーパーで何を買うか、お弁当に何を入れるかなどで構いません

 

翌朝は、目覚めた時に昨晩考えた事と同じように、その日やることなどを

改めて頭の中で確認してみましょう。

 

こうすると安定した記憶のサイクルができますので、物忘れしにくい脳ができるのです。

 

②朝日を浴びる

脳のマンネリ化を防ぐためには、朝日を浴びるということも効果的です。

 

朝日を浴びるということには2つの大きなメリットがあります。

 

人は朝日を見るだけで脳の視覚系が刺激を受け、活性化されます。

 

そして、もう1つは体内時計がリセットされて生活リズムが整います。

 

体内時計とは体温や血圧、ホルモンの分泌など人の身体のリズムを調節するために

人に備わっている機能です。

 

体内時計が狂ってしまうと、身体の様々なところに支障が出てきます。

 

 

[su_note note_color=”#fffbc7″]

・糖尿病

・代謝異常

・内臓肥満

・自律神経失調症

・睡眠障害

・うつ病

[/su_note]

 

 

体内時計が狂うことで身体に異常が出ることもありますし、脳に関わる病気を

引き起こすリスクも高まります。

 

朝日を浴びると心のバランスを保つとされるセロトニンというホルモンが分泌され、

精神が安定します。

 

脳の大敵であるストレスにも強くなりますので、朝起きたらカーテンを開けて

朝日を浴びるようにしましょう。

 

③時間を決めて行動しよう

学生時代は定期テストなどがあり、そのたびに何かを記憶しなければならないという

状況にあったと思います。

 

しかし、大人になるとそのような状況になることは少なくなります。

 

そのため、記憶に深く関係している脳の中心部分にある海馬の機能が

低下しやすくなります。

 

昔は人の名前を覚えられたのに、最近は人の名前を思い出せない、

漢字を思い出せない・・・。

 

このような物忘れが頻繁に起こりやすいのは、海馬の機能低下が影響していると

考えられます。

 

脳の衰え、海馬の機能低下を止めるには、時間を意識してみましょう。

 

海馬は時間に敏感に反応する部分であり、時間を意識することで

活発に働きだすという特徴を持っています

 

仕事の時はもちろんですが、家事や育児をする時にも意識的に予定を立てて、

行動してみましょう。

 

脳は元気になりますし、記憶力もグッと上がります。

 

1日の予定を手帳やノートなどに細かく書き留める習慣をつけるとより良いでしょう。

 

④7時間の睡眠時間を確保

平均の睡眠時間が6時間以下の人の約40%はうつ病になるというデータが出ています。

 

うつ病は認知症にもつながる可能性があるとも言われています。

 

ですので、できれば睡眠時間は最低でも6時間、7~8時間ほどの睡眠時間の確保が

理想的だと言われています。

 

睡眠不足の状態が続くと、脳が疲れてしまいます。

 

仕事や家事などでケアレスミスが頻繁に起こるようになります。

 

失敗が続いてしまうと人間は落ち込んでしまうものです。

 

自暴自棄になり、そのことが脳の成長を止める原因となってしまいます。

 

積極的に睡眠時間を取ることで、脳の記憶系が強化されますので、

生きる意思も自ずと強くなります。

 

しかし、睡眠時間が9時間を超える人の約47%がうつ病になるという

データも出ています

 

睡眠時間は長ければ長いほどいいというわけでは無いということです。

 

日中に脳が活性化した状態を作るためには、夜は23時までに就寝しましょう。

 

7~8時間という睡眠時間で翌朝はスッキリ目覚めるというのが理想です。

 

⑤食べる順番を意識してみよう

毎日の食事の中で食べる順番を意識しているという方は少ないのではないでしょうか。

 

しかし、実は食事を目で見て楽しんだり、香りや味を楽しむということで

脳のあちこちが刺激されます。

 

何から食べるか、どの調味料を使って食べようかと脳で考えて、箸を使って食べ物を口に運び、

よく噛み、飲み込むといった一連の動作で運動系、視覚系の脳がフル活動することになります。

 

3食の食事を脳のトレーニングとして活用するには、食べる順番を

変えるという方法が有効です。

 

普段と違う食べ方をすることで脳を刺激することになるのです。

 

 

また、食事はよく噛むということが大切です。

 

あまり関係ないようですが、実はよく噛むということは脳を刺激して

覚醒させるという効果があります。

 

よく噛むというだけでなく、左右の歯、前歯や奥歯などバランスよく

よく噛むということを意識すると脳の頭頂葉という部分が活性化されます。

 

現代人は硬いものをあまり食べないという傾向にありますが、いつも

食べている白米を玄米や雑穀米にして意識的に噛むようにするなど

いつもの食事も少しだけ工夫してみるのも良いでしょう。

 

⑥家事をゆっくり行おう

毎日何気なくしている家事でも脳の老化を防ぐことができます。

 

段取りなどを考えて、身体をこまめに動かす家事というのは、実は

脳の機能をバランスよく使っています。

 

今の時代は便利な家電も普及しているため、皿洗いは食洗機、掃除は

ロボット掃除機などを使っている方も多いと思います。

 

しかし、時々自分の手足を使って、ゆっくりと丁寧に家事をしてみましょう。

 

 

例えば食器洗いであれば、スポンジに洗剤をつけて泡立てると、洗剤の

香りを感じられます。

 

汚れを目で見て確認し、ゆっくりと皿を磨いていく。

水の流れる音を感じながら泡を落とし、水きりかごに入れていく。

 

食器洗いをするだけでも五感をフルに使うことができるのです。

 

たまには、ゆっくりと家事をしてみるのもおすすめです。

 

⑦脳が若返る食材を取り入れる

高コレステロール血症、高血圧、糖尿病の人は認知症になるリスクが

高まります。

 

つまり、これらの病気の原因となりやすい食材を避けて、脳を健康に

保つような食材を積極的に取り入れることで脳も若返ることになります。

 

脳に良いとされる栄養素は以下の通りです。

 

・プラズマローゲン

認知症予防に効果があるとされる栄養素。

ホタテ、タコ、鮭に多く含まれている栄養素になります。

 

・オメガ3系脂肪酸

老化物質を溶かす働きがある栄養素。

えごま油、くるみ、いわし、カツオ、マグロなどに多く含まれています。

 

・ビタミンB群

神経は脳の働きを活発にさせる栄養素。

豚肉、ニンニク、卵、納豆、あさり、タラコ

 

・ビタミンD

不足すると認知症やアルツハイマー病のリスクが約1.5~2倍に高まると

されている栄養素。

 

干ししいたけ、しらす、あん肝、きくらげ、サバ、ニシン、スジコ、鮭

 

・カルシウム

脳細胞の伝達系経路の活性化を助ける栄養素。

小松菜、ししゃも、ごま、乳製品

 

・レシチン

記憶力の向上や物忘れ防止に効果的とされる栄養素。

大豆、うなぎ、鶏レバー、ピーナッツ

 

・ヨウ素

甲状腺ホルモンの原料となる栄養素。

海苔、わかめ、ひじき、めかぶ

 

・ビタミンA、C、E

脳を活性酸素によるダメージから守る栄養素。

かぼちゃ、いちご、アーモンド、パプリカ

 

これらの栄養素が脳に良いとされている栄養素になりますので、ぜひ

毎日の食事の中に積極的に取り入れてみましょう。

 

⑧新しいことにチャレンジしてみよう!

年齢を重ねても脳を成長させることはできます。

 

そして、その成長した機能を最大限に使うためには、ワクワクした気持ちで

生きることが大切だと言います。

 

気持ちが前向きになるだけで、それまで脳の中で眠っていた潜在能力細胞も

覚醒させることができると言われています。

 

毎日規則正しい生活をするということはとても大切なことですが、毎日同じ

繰り返しとなると脳もマンネリ化してしまい、使われる部分が限られてしまいます。

 

マンネリ化を防ぐには、脳に新たな刺激を与えることも必要です。

 

習い事を始めてみるなど、新たなことに積極的にチャレンジしてみましょう。

 

 

しかし年齢を重ねると新たなことを始めるというのは、ハードルが

高かったりもしますよね。

 

そんな時には、いつもと違うスーパーに行ってみる、美容院を変えてみるなど

身近なことを変えてみるというのも1つです。

 

マンネリ化した生活を少しだけ変えてみましょう。

 

まとめ

物忘れが激しくなるとあきらめてしまう方も多いと思いますが、

脳は年齢に関係なく成長することができるのです。

 

ぜひ毎日の生活の中で脳のマンネリ化を防ぐよう工夫してみましょう。