犬を飼っているとなかなか長期の旅行に行けないというお悩みを
抱えている方も多いのではないでしょうか。
犬を連れて行くことができない時、
お留守番をさせるのは心配ですよね。
そもそも、犬は長期のお留守番ができるのでしょうか。
そこで今回は、
- 一人でお留守番させるときの注意点
- 長時間のお留守番させるためのコツやお役立ちグッズ
- ペットホテルやシッター選び方
などをご紹介します。
犬を1人でお留守番させる時の注意点
犬は、普段の生活の中でしつけをしていくことで
上手に留守番ができるようになります。
しかし 留守番ということ自体がストレスになる場合もありますので、
ストレスが溜まりすぎないよう注意はしましょう。
しかし 犬が1人で留守番ができるとはいえ、
現実的には様々な問題があります。
例えば犬は、エサを与えた分だけ1回の食事で食べてしまいますので、
エサをいくつかに分けて置いておいても、
全てを1度に食べてしまう可能性があります。
また、犬のトイレにトイレシートを使っている方も多いと思いますが、
当然 犬は自分でシートなどを変えることはできませんよね。
留守番をする時には、様々な事故を防止するためにも
ケージの中などに入れておくのがベストですが、
トイレを一緒に入れておき、トイレを変えられないとなると
衛生面は心配です。
トイレシートは、厚手のものだとおしっこを数回分
吸収してくれますが、数日となると厳しいでしょう。
このようなことを考えると、
犬を1人で留守番させるのは1泊の旅行が限界
というのが現実的です。
2泊以上の長期になる場合は、知人に預ける、
ペットホテルに預ける、ペットシッターにみてもらう
というのが良いでしょう。
長時間の留守番を上手にさせるコツ
犬は、日頃のしつけ方で上手に留守番ができるようになります。
いつでも留守番ができるよう、毎日の生活から
少しずつ練習をしておくと良いでしょう。
短時間の留守番から練習
犬は留守番をするということ自体がストレスになりますので、
いきなり長時間の留守番をさせてしまうと
大きなストレスになってしまうことがあります。
まずは、短時間から練習をしてみましょう。
最初は10分、20分と徐々に留守番の時間をのばすことで、
犬も徐々に留守番に慣れていくでしょう。
出かける時間帯はバラバラにする
できれば、出かける時間帯も毎日ずらすと良いでしょう。
毎日決まった時間に出かけると犬も留守番する
ということを察知して、
その時間になると寂しくなってしまうことも。
できるだけ犬が留守番をするということを意識しないよう、
出かける時間帯をずらしてみて下さい。
1人で過ごす時間に慣れさせる
家の中にいる時には、いつも飼い主さんのそばにいて
甘えているという犬は、
留守番をすることで大きなストレスを感じることになるでしょう。
そこで、日頃から犬と少し離れる時間を作ると
留守番にも少しずつ慣れてくるでしょう。
家にいる時にも、飼い主さんとは違う部屋で過ごす時間や
ケージなどで過ごす時間などを少し増やしてみましょう。
可愛い犬と離れる時間は、飼い主さんにとっても
少し寂しい時間になるかもしれませんが、
そうすることで上手に留守番ができるようになるでしょう。
出かける時に決まった挨拶などをしない
可愛い愛犬をおいて外出するとなると、
愛犬に「行ってきます」などの
声をかけてから外出する飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、外出の際に毎回同じ挨拶をすると、
犬は留守番をするということを意識するようになります。
冷たいように感じてしまうかもしれませんが、
できれば愛犬には声をかけずに自然に出かけるのが良いでしょう。
帰って来た時もさりげなく
外出から帰ってきて、真っ先に留守番をしていた愛犬に
声をかけるという飼い主さんが多いと思います。
しかし、犬が上手に留守番するためには、外出から帰って来た時にも、
特に褒めるということもせず、
さりげなくいつも通り接するのが1番です。
帰ってきて、少し時間をおいてから犬に声をかける、
遊ぶなどコミュニケーションをとるようにしましょう。
長時間の留守番に役立つグッズ
犬が長時間の留守番をする時に役立つグッズをご紹介します。
これらがあれば留守番をするという
犬のストレスも少し軽減することができるでしょう。
タイマー付き自動エサやり機
犬はエサを与えたら与えた分だけ
1回の食事で食べてしまいます。
例えば、長期の外出でエサを分けて置いておいたとしても、
犬はそれを1度に食べてしまいます。
そんな時に役立つのが
タイマー付きの自動エサやり機です。
タイマー付きで、設定した時間に自動的に
エサを補充してくれます。
このエサやり機であれば、1回の食事で
食べすぎてしまうこともありませんので
時間の留守番でも安心です。
ペットショップや通販などで手軽に購入することができます。
自動給水器
長期の留守番の時に大切なのが水分補給です。
お留守番中に水を入れていた皿などをひっくり返してしまったら、
犬は水を飲むことができなくなってしまいますよね。
しかし自動給水器であれば倒れにくく、
水がなくなれば自動的に水を補充してくれます。
ある程度水を貯めておくことができますので、
長時間の外出でも安心して利用することができます。
こちらもペットショップや通販サイトなどで
購入することができます。
飼い主のにおいがついたもの
犬の長時間の留守番で役立つグッズの1つが、
飼い主さんのにおいがついたものです。
ケージの中に入れておくクッションや毛布などに、
飼い主さんのにおいがついていれば
犬はそれだけで安心してくれるものです。
犬が遊ぶおもちゃなどにも、においがついていれば、
飼い主さんのにおいを感じながら遊ぶことができるので
留守番のストレスも少し軽減されるでしょう。
中におやつやエサを入れられるボール
犬のおもちゃには様々な種類のおもちゃがあります。
その中でも留守番の時におすすめなのが、
おやつやエサを入れることができるボールです。
小さめの穴が開いていて、転がして遊ぶことで
中に入っているおやつやエサが少しずつ出てくるのです。
遊びながら、おやつを食べることもできるので、
犬も喜んでくれるでしょう。
ペットホテル選びのポイント
長期の留守番でも、1泊以上で犬が1人で留守番をするのが難しい場合は、
ペットホテルなどに預けるのも1つです。
しかし自宅とは違う環境となるため、
ペットホテルに預けることで犬がストレスを
抱えてしまうこともあります。
そこで、犬のストレスが溜まりにくい
ペットホテルの選び方をご紹介します。
散歩サービスがある
犬にとってお散歩というのは、とても大切な時間です。
犬は運動が必要な動物であり、散歩は気分転換となり
ストレス解消の時間でもあります。
犬の中には散歩が好きではないという犬もいると思いますが、
ほとんどの犬が散歩に出ないとストレスが溜まってしまうでしょう。
そのため、ペットホテルのサービスの中に
散歩のサービスがあるというのは大切なポイントです。
中には犬を預かるだけで、散歩の時間はないという
ペットホテルもたくさんあります。
特に散歩が好きという犬の場合には、散歩サービスがあるかどうか、
事前にしっかりと確認しておきたいポイントです。
体の大きさに合い、スペースに余裕がある
ペットホテルでは様々なペットを預かることもあるため、
ペットをケージに入れて管理するというところがほとんどです。
ケージの広さはペットホテルによって、違ってきます。
中には犬の大きさに比べてケージが狭く、
犬が窮屈な思いをする場合もあります。
慣れない環境で狭い場所で過ごすのは犬にとっては、
大きなストレスになります。
犬の体の大きさに合い、スペースに多少の余裕がある
ペットホテルを選んであげると、
犬のストレスも軽減することができるでしょう。
フードの持ち込みができる
犬のフードというのは様々な種類がありますが、
犬の中には何でも食べられる犬もいれば、
食べ慣れたフードでなければ食べないという犬もいます。
フードは、ペットホテルによって違いますし、
自宅であげている種類のフードとは
別のものということが多くあります。
ペットホテルのフードを食べないとなると、
飼い主さんも心配になってしまいますよね。
そこで、食べ慣れたフードを持ち込むことができるかを
事前に確認しておくと良いでしょう。
フードを持ち込むことができるペットホテルであれば、
慣れたフードしか食べられないという場合でも安心です。
ほかのペットの声やにおいが少ない
ペットホテルで預かっているペットは犬だけではありません。
ペットの定番である犬、猫以外の動物が
預けられていることもあります。
犬は他の動物の声やにおいがすると、
不安になってしまったり、警戒心を
抱いてしまったりすることがあります。
それが犬のストレスになってしまうということもあります。
できるだけ、他のペットの声やにおいなどが
少ないペットホテルを選ぶと
犬のストレスも軽減することができるでしょう。
病院が併設されていると安心
ペットホテルはペットを預かるホテルという場合もありますし、
中には動物病院がペットホテルのように
ペットを預かってくれるという場合もあります。
病院が併設されていると、万が一何かあった時に
獣医師が診察して対応してくれますので安心です。
犬が薬などを飲んでいて、特別なケアが必要ですと
長期の留守番は心配ですよね。
しかし、病院が併設されていれば、
確実なケアをしてくれますので長期の留守番も安心して
預けることができるでしょう。
かかりつけの動物病院だと、より安心です。
動物病院でそのようなサービスがあるのかを
確認してみるのも良いでしょう。
適度なスキンシップをしてくれる
スキンシップが大好きという犬も多くいると思います。
スキンシップが大好きな犬が留守番となると、
飼い主さんの想像以上に大きなストレスを
感じていることがあります。
そんな甘えん坊の犬には、適度なスキンシップを
してくれるペットホテルがおすすめです。
散歩以外にも、スキンシップの時間などがあるのか
事前に確認してみましょう。
ペットシッター選びのポイント
犬の長期の留守番の場合には、
ペットホテルなどの自宅以外の場所で
犬を預かってくれるサービスもあります。
しかし、中には慣れない環境でお留守番をすることが
できないという場合も考えられます。
その場合には、自宅でペットの面倒をみてくれる
ペットシッターというサービスもありますので、
ペットシッターを依頼するのも1つの方法です。
しかし、ペットシッターの内容をあまり知らないという
飼い主さんも多いのではないでしょうか。
安心してペットを預けることができるよう、
ペットシッターについて
詳しく事前に知っておきましょう。
ペットシッターの料金を確認しよう
ペットシッターは自宅に来てもらって犬のケアをしてもらうため、
シッターの交通費などが加算されることから、
ペットホテルなどに比べると料金が割高になることもあります。
ペットシッターは1時間単位で料金が設定されていることが多く、
その後は15分、30分などの単位で延長することが可能です。
ペットシッターの平均的な相場は、以下の通りです。
- 大型犬:1匹3,000円~4,000円(1匹追加2,000円~2,500円)
- 中型犬:1匹3,000円~3,500円(1匹追加1,500円~2,000円)
- 小型犬:1匹2,500円~3,000円(1匹追加1,000円~1,500円)
- 延長料金:15分800円~、30分1,000円~
何匹か犬を飼っているという場合には、
割安で頭数を追加することができます。
大型犬の場合には、1度に預かる頭数を制限している場合も
ありますので、事前に確認しておくことが必要です。
ペットシッターには様々なコースがあります。
散歩代行コースなど短時間のコースを設定している場合もありますし、
定期的に利用したいという場合には、定期プランなどもあります。
定期プランの場合は、利用頻度によって
5%~20%程度基本料金から割引されるなどの
設定になっていることが多いです。
また、月に何度も利用したいという場合には、
月額コースや使い放題ブランなどを設定していることもあります。
その他に、初回の登録料がかかることが多く、
1,000円~2,000円が相場となっています。
キャンセルした場合には、キャンセル料がかかることが多く、
予約の2~3日前からキャンセル料がかかることが多くなっています。
知人に紹介してもらうか口コミをよく見て!
ペットシッターの場合は、自宅などで犬のケアをしてもらうため、
不安があるという方も多いのではないでしょうか。
ペットシッターを選ぶ時には、知人の紹介や口コミなどを見て
シッティング内容や利用した内容などの感想を参考に
選ぶのが良いでしょう。
HPやSNSなどに口コミなどを
わかりやすく掲載しているところなどもありますので
事前にチェックしてみましょう。
また、料金表がわかりやすく明確に表示されている
というのも選ぶ上でよく確認しましょう。
かかりつけの動物病院がある場合には、
動物病院で紹介してくれることもあります。
かかりつけの動物病院で相談してみるのもおすすめです。
動物取扱業者標識か登録証があるか確認
ペットシッター業者は、
動物取扱業の登録が義務づけられています。
登録しているということがわかるよう、
動物取扱業者標識、もしくは登録証があり、提示義務があります。
HPなどで動物取扱業の提示がされているか、
しっかりと確認してみましょう。
保険に加入しているか確認
ペットシッターが万が一の時のために、
賠償責任保険に加入しているかも
事前に確認しておいた方が良いでしょう。
お客様の犬を預かるということで、
ペットシッターは責任を持ち、細心の注意を払って
犬のケアをしてくれます。
しかし、万が一の事故やトラブルなども考えられます。
損害賠償保険に加入していることで、
他の犬とのトラブルや、シッティング中に
家具を壊したなどの事故の場合にも
保険が適用されますので安心です。
飼い主さんが支払いをしなくて良いというのは安心ですよね。
ペットシッターのメリット、デメリットを知っておこう
メリット
ペットシッターは自宅で愛犬のお世話をしてくれるため、
犬が移動することがなく、
飼い主さんの負担は少なくて済みます。
また、愛犬もペットホテルなどの
慣れない環境に預けられるより慣れた自宅での留守番の方が、
リラックスできストレスも溜まりにくいでしょう。
また、ペットホテルには犬や猫の他にも
様々な動物が預けられています。
他のペットから感染症がうつるというリスクも軽減できます。
割増料金などがかかることはありますが、
時間を問わず自分の都合に合わせて
ケアをお願いすることができるのもメリットの1つです。
デメリット
ペットシッターは自宅で愛犬のケアをしてもらうため、
防犯面などの問題が考えられます。
ペットシッターに自宅でケアしてもらうためには、
合鍵を渡す、留守中に家に入ってもらうということで
心配になる方は多いでしょう。
中にはカメラを設置して、シッティング中の様子を
写真や動画などで確認できるサービスもありますので、
心配な方は事前にそういったサービスがあるか
確認してみるのも良いでしょう。
また、都市部などではペットシッターのサービスが
普及していますが、地方になると需要が減るため、
料金が割高になっていることも。
全国展開している業者などもありますが、地方の場合は個人で
経営しているということも多いので、
料金などはしっかり確認しましょう。
事前の打ち合わせなどは念入りに!
ペットシッターを依頼する前には事前の打ち合わせがあります。
そこで、お試し散歩などができ、犬との相性や、
ペットシッターが信頼できるかを確認することができます。
また、犬によってはスキンシップが好き、散歩が好き、
遊ぶのが好きなどそれぞれ個性がありますので、
犬が少しでもリラックスしてストレスを感じないように、
ペットシッターに必要なことは明確に伝えましょう。
そういった意味でも事前の打ち合わせがとても大切になります。
まとめ
犬は日々のしつけ次第では上手に留守番をしてくれますが、
長時間の留守番はストレスに感じてしまうこともあります。
愛犬が留守番を上手にできるよう
飼い主さんも様々な工夫をしてみましょう!