可愛い愛犬には毎日美味しくご飯を食べてもらいたいですが、毎日同じエサをあげていて飽きないのかな?
と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
また 犬が突然エサを食べなくなってしまった時には、犬がエサに飽きてしまったのかな?と思いますよね。
そこで
- 犬は毎日同じエサでも飽きないのか
- 突然餌を食べなくなった時に考えられる理由と対処法
について詳しくご紹介していきます。
また、犬が健康に過ごせるようにエサの種類や、選び方、エサを変えるタイミングなども考えてあげましょう。
目次
犬のエサは毎日同じでも飽きないの?
犬は毎日同じエサを食べていても飽きることはありません。
その理由としては、犬の味覚にあります。
食べ物の味などを感じるのは舌にある味覚細胞です。
人間は味覚細胞が発達しているために食べ物の旨みを感じることができますが、
犬の味覚細胞は人間の5分の1程度しかないと言われています。
人間の5分の1程度しか味を感じることができないので、犬にとって食事というのは
味を楽しむという感覚はなく、あくまでも『食べ物を食べる』という行為になります。
犬も甘味、酸味、苦味を感じることはできますが、それは食べられる物か、
腐ったりしていないかという判断のために使われ、味を楽しむためではありません。
このことから、犬は毎日同じエサを食べていても飽きないということになるのです。
犬がエサを食べなくなる理由(子犬編)
犬と一緒に生活していると、犬がエサを食べなくなってしまうことが続くことがあります。
しかし、それは味に飽きたという理由ではなく、他に理由が考えられます。
環境の変化で緊張している
犬がエサを食べない理由として、環境の変化などで緊張していることが考えられます。
ペットショップやブリーダーのお宅などから、犬を飼うために自宅に連れて帰ると、子犬がエサを食べないということがよくあります。
そんな時は、環境の変化に緊張していたり、移動などで疲れてしまっていることが考えられますので、
元々いた慣れた場所で食べていた、エサやお水を用意しておいてあげましょう。
そしてケージやクッション、毛布など落ち着くことができる場所で子犬をゆっくり休ませてあげることを優先させましょう。
無理強いしてエサを食べさせようとすると、ますますそのことが子犬にとってストレスになることがあります。
エサは下げずに置いておき、犬が自ら食べるまで見守ってあげましょう。
全身の状態が弱っている
犬は白い泡状の液体(胃液)や黄色の液体(胆液)を吐いても、エサを食べないということがあります。
これは、何かが原因となり、身体全体が弱くなっている可能性が高くなります。
食べたくても食べられないという状態ですので、まずはかかりつけの動物病院などで診てもらいましょう。
点滴などの措置をしてもらうことができるでしょう。
誤食、誤飲している
子犬の頃は好奇心が旺盛で、何にでも興味津々です。
散歩の時や室内でもおもちゃなど、飼い主の知らないところで誤飲や誤食をしていることが多くあります。
嘔吐や下痢、発熱、けいれん、元気がないなどの症状が見られる時にはすぐにかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
そして、食べたり飲んだりすることをやめるのが無難です。
犬がエサを食べなくなる理由(成犬編)
成犬は子犬に比べると落ち着いてきますので、誤飲や誤食などは少なくなります。
身体的な問題でエサを食べなくなってしまうことがありますので覚えておくと良いでしょう。
生理的な問題
犬にも生理はあり、メス犬の場合には生理の前後で食欲がなくなるということがあります。
生理が終わった後で、想像妊娠していることも多くあります。
対して、オス犬は生理中の犬と出会うと興奮してしまい、食事どころではないという状態になってしまうこともあります。
エサを食べない原因が他に見当たらないという場合には、時間が経つと解決してくれるでしょう。
歳をとって食べられない
人間と同じように犬も歳をとると、身体が衰えてきます。
また、歯の疾患や内臓の疾患、感染症の場合は、食べたくても食べられないということもあります。
エサを食べないと当然身体が衰弱してきますので、余計に食欲が低下してしまうという悪循環になってしまうことも。
かかりつけの動物病院で相談し、症状に応じた対応が必要です。
犬がエサを食べない時の対処法
犬がエサを食べなくなってしまった時には、まずはなぜ食べないのか、
犬の症状などを確認する必要があります。
特に病気などでなければ、自宅で対処することができます。
食べられない原因を取り除く
まずは、犬がエサを食べないという時には何らかの理由がありますので、その原因を取り除くことが必要です。
また、食感などが気に入らないということもあるかもしれません。
そういった場合は、エサの種類を変えてみるというのも1つです。
環境の変化などで緊張している場合には、リラックスさせてあげるなど犬の様子を見ながら、状態に合った対応をするようにしましょう。
食べやすいように工夫する
犬がエサを食べない時には、食べやすいような工夫をしてあげましょう。
カリカリのドライタイプフードが苦手という場合には、少し水分を足して、柔らかくしてあげると食べ始めるということもあります。
また、他のタイプのフードと混ぜて食べさせてあげるというのも良いでしょう。
例えば、カリカリタイプフードは硬く、においも少ないので、犬によっては気に入らないということもあるかもしれませんね。
そんな時には、ウェットタイプフードのエサを混ぜると香りも良く、程よい食感になることもあります。
犬が美味しいと思う工夫をしてみよう
人間が感じる「美味しい」と犬の「美味しい」は違います。
犬が美味しいと思うポイント
・香り
・食感や大きさ
・温度
・味(甘みやアミノ酸)
犬は臭覚が発達していますので、まずは香りをアップさせてあげるような工夫をしてみましょう。
そして、食感や大きさなどは犬の身体の大きさも考えてエサを選んであげましょう。
子犬であれば、まだ口も身体も小さいですので、サイズが大きなエサはつまってしまうこともあります。
犬は味をあまり感じないとご紹介しましたが、甘味については感じることができます。
トッピングなどで甘味をプラスさせてあげるような工夫をしてあげて下さい。
犬のエサの選び方①エサの種類を知っておこう
犬は毎日同じエサを食べていても味に飽きることはありません。
しかしエサにはいくつか種類があり、それぞれ食感などに違いがありますので、
犬の好みや身体の状態に合ったエサを選んであげたいものです。
犬のエサの種類や特徴などを知っておきましょう。
ドライタイプフード
ドッグフードというと、ドライタイプのカリカリのものを思い浮かべる方も多いと思います。
ドライタイプは1粒1粒に含まれる水分量が少なく長期保存ができます。
適度な硬さがあるので歯ごたえもあり、長く食べているとアゴの力が強くなってきます。
また、他のタイプのエサに比べると歯石も付きにくく、費用も他のタイプに比べると抑えることができるでしょう。
ただし、硬いエサなので早食いしてしまうと、内臓に負担がかかってしまうことがありますので、注意しなければなりません。
歯ごたえもあり乾燥しているエサになりますので、アゴが弱っている犬にとっては硬いままの状態ではうまく食べられないこともあります。
また、水分量が少ないということは、食後にしっかりと水分補給をする必要もありますが、
カリカリのエサなので飼い主さんも扱いやすいという利点もあります。
ソフトドライタイプフード
カリカリと乾燥したドライタイプに比べると、水分を多く含むソフトドライタイプのエサは
少し柔らかめなので年齢も問わず様々な犬種が食べやすいエサになります。
ドライタイプフードに比べると水分量が少し多いことから、においにひかれて犬の食いつきが良くなり、
食欲がないという時でも食べやすいというのが特徴です。
一方で半生タイプのフードになりますので、ドライタイプフードと比べると日持ちがしないため、
あまり大量に買い置きするには向きません。
少しでも長く日持ちさせるために、防腐剤や主成分が穀物になっているフードが多いため、栄養が偏ってしまう心配があります。
ウェット(缶詰)タイプフード
ウェットタイプフードは缶詰の状態になっているものが多く、高級感が感じられるエサになります。
水分も栄養もたっぷり入っているため、歳をとっていてカリカリのエサが食べられないという場合でも食べやすくなっています。
殺菌処理がされているので、缶詰などを開封しなければ長期保存することも可能です。
ウェットタイプフードは、柔らかいため歯につきやすくそれが歯石となりやすいので、
ウェットタイプフードがメインという場合には、デンタルケアも行ってあげることが必要です。
また、ウェットタイプフードをメインで食べていて、慣れてしまうとカリカリのエサを食べなくなってしまうことがあります。
柔らかいエサばかりを食べていると、アゴの力が弱くなってしまうことがありますので心配です。
また、他のタイプのエサに比べると、費用が高くかかるのがデメリットです。
犬のエサの選び方②年齢に合わせたエサを選ぼう
犬のエサを選ぶ時には、年齢に合わせたエサを選ぶということも大切です。
年齢に合わせて必要な栄養なども違ってきます。
犬のエサには成長に合わせた栄養やカロリーなどが計算されていますので子犬がシニア用のエサ、
成犬が子犬用のエサを食べていたりすると肥満になってしまったり、身体に影響を及ぼすことがあります。
子犬用のエサの特徴と選び方
子犬用のエサは、一般的には「パピー用」という名前で販売されています。
子犬用のエサの1番の特徴は、動物性たんぱく質を多く含んでいることです。
子犬はまだまだ小さな犬で、これからどんどん成長していくためには動物性たんぱく質と動物性脂肪が必要な栄養素となります。
犬は動物性たんぱく質や脂肪分を吸収しやすい身体になっていますので犬の成長には欠かせないのです。
そのため、子犬用のエサを選ぶ時には、成分表をよくみてエサを選んであげるということが重要です。
・何の肉がどの位配合されているか
・どのような動物の油が使われているか
成分表ではこれらのことを主にチェックしてみて下さい。
ざっくりと栄養素が書いてあるものではなく、肉であれば「ラム肉、チキン」、
油であれば「ニシン油」など、配合されているものが具体的に書かれている方が安心です。
犬は元々肉食動物ですから、肉がメインとなったエサを選びます。
市販されているエサでは、穀物が多く含まれているものも多数あります。
穀物が主成分となっているエサは、消化器官に負担をかけることもありますし、
子犬のうちに穀物を多く与えてしまうとアレルギーの原因になってしまうこともあります。
子犬が成犬になるまでは、動物性たんぱく質、脂肪が多く、穀物が少ないエサを選んであげるようにしましょう。
子犬用のエサを与える時期の目安
・小型犬、超小型犬:生後8ヶ月頃までで9ヶ月頃までには成犬用に移行完了
・中型犬:生後11ヶ月頃までで12ヶ月頃までには成犬用に移行完了
・大型犬:生後17か月頃までで18ヶ月頃までには成犬用に移行完了
・超大型犬:生後23か月頃までで24か月頃までには成犬用に移行完了
成犬用のエサの特徴と選び方
成犬用の犬のエサでも最も大切な栄養は動物性たんぱく質です。
子犬用のエサに比べて成犬用のエサには、植物性たんぱく質や穀物が多く含まれるエサもかなり増えてきます。
これらは栄養の吸収率があまり良くありませんので注意しましょう。
一般的に成犬が吸収しやすい動物性たんぱく質は
・肉:牛肉、鶏肉、ラム肉、馬肉など
・魚:サーモン、ニシン、白身魚など
・鶏卵
成犬用のエサでも成分表を確認して、これらの動物性たんぱく質が具体的に書いてあるエサを選ぶよう心がけましょう。
子犬用のエサは、これから成長する子犬のためにエサは基本的には高カロリーになります。
成犬の場合は、子犬に比べると動き回ることも少なくなることもあり、
子犬用の高カロリーのエサを食べていると肥満になりやすいので注意しましょう。
徐々に子犬用のエサに、成犬用のエサを混ぜて移行すると良いでしょう。
老犬用のエサの特徴と選び方
老犬用のエサは、老犬の身体の衰えを少しでも防いでいけるよう、
良質な動物性たんぱく質が配合されているものを選びましょう。
老犬となっても、たんぱく質が必要であるという研究結果が出ています。
良質なたんぱく質が貧血や身体の衰えを防いでくれるのです。
また、老犬の場合には動物性たんぱく質だけでなく、カルシウムも配合されているものがベストです。
犬も歳をとってくると、骨が弱くなり、骨折などしてしまうことがあります。
そのため、骨の健康を考え、カルシウムが必要となるのです。
犬のエサを手作りする時の注意点は?
犬には市販のドッグフードなどを毎日挙げているという方が多いと思います。
しかし、栄養が偏ってしまったり、防腐剤など健康を害するような成分が入っているのが気になり、手作りするという方も。
犬のエサを自分で手作りすれば、飼い主さんも安心ですよね。
しかし、手作りする時にも注意しなければならないことがあります。
与えてはいけない食材を知っておこう
犬のエサを手作りする時に、人間と同じ感覚で作るのはNGです。
犬には食べると中毒症状などを引き起こすことから、食べてはいけない食材がいくつかあります。
NG食材を使いエサを作り犬が食べてしまったら、せっかく健康を気遣って行ったことが台無しになってしまいます。
犬が食べてはいけない食材をまずは覚えておきましょう。
・タマネギ、ニラなどネギ類
・タコ、イカなどの消化しにくいもの
・ナッツ
・ぶどう、レーズン
・アボカド
・はちみつ以外の調味料全般
エサを作る時に、これらの食材は使わないようにしましょう。
他にも、キシリトールやチョコレートなどの甘い物、アルコールなどは
犬は食べられませんので飼い主さんは注意して見てあげて下さい。
食材は火を通してからあげよう
犬のエサを作る時には、食材によく火を通すことが必要です。
生のままの食材を与えてしまうと、犬の身体にトラブルが起こる原因となります。
必ず火を通してから、犬に食べさせるようにしましょう。
たんぱく質を多めにしたご飯をあげよう
人間の主食はご飯になりますが、犬はご飯よりもたんぱく質を多くあげることを心がけましょう。
ゆでた蒸し鶏肉や豚肉などをメインとして、そこにご飯と少しの野菜を混ぜてあげるのがベストです。
わかめやひじき、キノコ類などを上げる時には、よく火を通して、細かく刻んであげると犬も食べやすくなります。
犬は味は感じにくいですが、食いつきが悪いという場合は出汁で肉や野菜などを
少し茹でてあげると香りもつき犬が食べてくれるかもしれません。
まとめ
犬は毎日同じエサを食べていても、飽きることはありません。
しかし、毎日食べ続けるエサだからこそ犬に合ったエサを選んであげ、
エサを食べないという時には、飼い主さんがしっかり観察することも大切です。
可愛い愛犬の健康を守ってあげるためにも、ぜひしっかり観察して成長に合わせたエサを選んであげて下さいね!