学童保育 民間と従来との違いは?かかる費用やメリット・選び方

共働き夫婦のご家庭では、保育園や幼稚園が終わり、お子さんを預ける選択肢の 1 つとして学童保育があります。

 

しかし従来の学童保育と民間の学童保育では何が違うのでしょうか?

 

それぞれの違いやかかる費用、メリット・選び方のポイントなどご紹介しますので、

学童保育選びに迷われている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

それぞれの学童保育の特徴や違い

学童保育には3つの種類があり、それぞれ特徴が違ってきます。

詳しく見ていきましょう。

 

自治体運営の学童保育

市区町村などの自治体が運営している学童保育では、利用できるのは小学 6 年生までです。

 

また 自治体運営の学童保育では定員数が決まっており、自治体によっては小学 3 年生までが優先され、

定員に空きがある場合のみ小学 4 年生以上を受け入れるという所もあります。

 

※希望すれば必ず入れるというわけではありません。

 

また、お迎えの時間は 18 時〜19 時というところが多くなっています。

 

かかる費用の平均は、おやつ代込みで月 5,000円程度になります。

 

放課後こども教室

小学校の空いた教室などを活用して、学習支援や運動などを行うのが放課後こども教室です。

 

その小学校の全児童が対象となっているので定員などがなく、希望すれば入れます。

 

定員数がないので必ず入ることはできるのですが、お迎えの時間が 16 時〜17 時と早めになっています。

 

費用はほぼ無料となります。

 

民間学童保育

民間の学童保育は、有料でお子さんを預かってくれる施設になります。

 

従来の学童保育との大きな違いといえば、預かりの時間が長いということです。

 

基本は19 時など時間が決められていますが、延長対応として 21 時、22 時と遅い時間まで対応してくれます。

 

さらには、オプション対応でお子さんを自宅まで送り届けてくれるなどのサービスがあるところもあります。

 

 

また、従来の学童保育では自由に遊ぶというのが一般的でしたが、民間学童保育では宿題や学習支援だけでなく、

講師などを招き英会話、工作など様々なプログラムを導入しているところも多くなっています。

 

指導員 1 人に対するお子さんの人数が少ないため、行き届いたサービスを受けることができます。

 

民間学童保育の費用はいくらかかるの?

民間の学童保育は、従来の学童保育に比べると費用が大きく違います。

 

入会金:20,000 円〜30,000 円

月額利用料:月 40,000 円〜50,000 円

 

おおよそこのくらいの金額がかかり、利用日数や時間によって料金は多少違ってきます。

 

さらに英会話や工作などの習い事のオプションなどを加えると、料金はプラスされるところが多くなります。

 

『意外と高い』と感じた方も多いと思いますが、民間の学童保育の利料金が高いのは、

人件費や施設運営費などがかさむうえに行政からの補助金がないためなのです。

 

民間学童保育の指導員はどんな人?

幼稚園や保育園などの先生やスタッフなどはほとんどが保育士の資格などを持っていますが、

学童保育指導員は、特に資格はありません。

 

しかし、2015 年 4 月以降から「放課後児童支援員」という資格が新設され、

資格を持つ人が施設に必ず 1 人配置することが義務付けられました。

 

ですので民間学童保育にも、放課後児童支援員の資格を持った人・持っていない人のどちらもいることになります。

 

 

しかし放課後児童支援員の資格が新設されたことで、この資格を保有している方が

学童保育施設への就職は有利になるため、

特に民間学童保育では放課後児童支援員の資格を保有している指導員が増えています。

 

放課後児童支援員の資格保有者は

・運営保身

・育成支援の心得

・心がまえ

・子どもの発達に関する基礎知識

・保護者や地域との連携

など研修などを通して幅広く学んでいます。

 

民間学童保育に通わせるメリット

民間学童保育に通わせるメリットをご紹介します。

 

長い時間対応してくれる

一般的な学童保育が長くても 18 時や 19 時ですが、民間学童保育は 20 時前後と遅くまでの預かりに対応してくれます。

 

さらには延長での対応もしてくれるため、21 時、22 時と遅い時間まで預かってくれます。

 

フルタイムで働いている方には便利ですし突然の残業などがあっても安心です。

 

また、共働き夫婦が悩んでしまうのが夏休み、冬休み、春休みなどの長期休暇中。

 

一般の学童保育は 13 時前後からというところが多くなっていますが、

民間学童保育なら午前 8 時くらいから預かってもらえますので長期休暇中も安心です。

 

宿題をする時間がある

小学校に入ると毎日ある宿題。

 

公立などの学童保育では、基本的に自由に過ごすところが多く、その場合は自宅に帰ってから宿題をすることになります。

 

仕事が終わり、家事などをしながら宿題を見るというのはかなり大変ですよね。

 

しかし民間の学童保育では、宿題をやる時間というのが決められているところがあります。

 

指導員の方が付き添って宿題をみてくれるので親が宿題を確認するという時間も減ります。

 

習い事ができる

先ほどもご紹介しましたが、民間の学童保育では英会話や工作、運動などの習い事のプログラムが組まれているところが多くあります。

 

平日学童保育に通っていると、習い事は土日となってしまいますよね。

 

しかし民間学童保育の習い事のプログラムを利用すれば、平日に習い事、土日などの休日は家族の時間を一緒に過ごすことができます。

 

私立、国立などの特別スケジュールにも対応

私立や国立の学校ですと、公立の学校とは違う特別なスケジュールがあることも。

 

基本的に長い時間お子さんを預かってくれる民間学童保育であれば、そんな特別なスケジュールでも対応してくれます。

 

夕食や入浴のサービスがある

民間学童保育の中には、夕食や入浴などのサービスを受けられる施設もあります。

 

お迎えの時間が 20 時、21 時となる時にはそこから自宅に帰ってから夕食、入浴となると寝るのも遅くなり生活リズムが崩れてしまいます。

 

しかし、学童保育で夕食や入浴などを済ませることができれば、帰宅後すぐに寝ることができます。

 

送迎サービスを利用すればより安心

すべての民間学童保育に送迎サービスがあるとは限りませんが、中には学校までの迎えと帰りは

自宅まで送り届けてくれるという送迎サービスをオプションで付けられる民間学童保育もあります。

 

送迎サービスならお子さんが 1 人で移動することがありませんので、安心して預けることができるでしょう。

 

1 人 1 人手厚いサポートが受けられる

民間学童保育では、先生 1 人に対するお子さんの人数の割合が少ないため、手厚いサポートを受けることができます。

 

お子さん 1 人 1 人にサービスが行き届くためお子さんも親も安心することができるでしょう。

 

民間学童保育に通わせるデメリット

民間学童保育にはデメリットと考えられることもありますので、

デメリットも知っておきましょう。

 

利用料金が高い

民間学童保育は便利ですし、手厚いサービスを受けることができますが、

その分利用料金が高いのはデメリットとなります。

 

多くの民間学童保育の利用料金は、月額で50,000 円前後が平均となります。

 

これに習い事や送迎などのオプションサービスを付ければさらに金額は上がります。

 

これだけ金額がかかってしまうと、何のために働いているのか…と頭を悩ませてしまう方も少なくありません。

 

利用料金の高さは、民間学童保育の大きなデメリットと言えるでしょう。

 

指導員などのスタッフの入れ替わりが激しい

民間学童保育のデメリットとしては、指導員やスタッフなどの入れ替わりが激しいことも挙げられます。

 

お子さんを預かるというのは、体力的にはもちろん精神的にも大変な仕事になります。

 

そのため、精神面や体力面で負担がかかり辞めざるを得ないという方も多くいます。

 

 

また、そんな大変な仕事でありながら給料面はそれほど優遇されているというわけではありませんので、辞めてしまうという方も。。。

 

お子さんは先生に慣れてきたところで先生が辞めてしまうとなると、気持ち的に落ち着かないということがあります。

 

人気の施設は満席で入れないことも

学童保育を利用する人は年々増加していますが、民間学童保育は利用人数が決められています。

 

人気のある民間学童保育では、早く満席になってしまうことがあります。

 

そのため、情報収集は早めにしておく必要があります。

 

民間学童保育の選び方のポイント

学童保育はいくつか種類がある中で、それぞれ特徴やメリット、デメリットがあります。

 

まずは、従来の学童保育と民間学童保育とどちらを選ぶか決めましょう。

民間学童保育の場合は、オプションのサービスの内容なども違います。

 

また、施設によって雰囲気も違います。

 

1 ヶ所だけでなく、いくつかの候補をあげてそれぞれ施設の見学や説明会などに参加し、

自分の目で直接雰囲気などを確認してみましょう。

 

やはり、お子さんが通う場所ですから、お子さんも親も安心して通えるということを1 番に考えてみましょう。

 

まとめ

学童保育には定員数などもありますのでなかなか入れないというのが現状ですが、

都心部を中心に増えている民間学童保育は従来の学童保育とは違って預かり時間が長く、

食事や入浴などのサービスなどを受けることができるところも。

 

ぜひ、ご家庭に合った学童保育が見つかりますように!