産後・授乳後は妊娠前より胸が垂れてしぼむ!?原因と予防対策!

女性は妊娠、出産で体型が大きく変わりますよね。

 

胸もその1つで、妊娠中や授乳中は

元々のサイズからは2〜3カップ大きくなりますが、

産後・卒乳後は胸が垂れてしまったり、

しぼんでしまうこともあります。

 

なぜ胸が垂れたりしぼんだりしてしまうのか、

その原因についてみてみましょう。

 

さらに、胸がしぼんでしまうのを防ぐためには、

どのようなことができるか、

その予防対策についても知っておきましょう。

 

そもそも妊娠中になぜ胸は大きくなるの?

妊娠すると胸がどんどん大きくなり、

まるで自分の胸ではないみたいと、

びっくりされる妊婦さんも多いでしょう。

 

それというのも、妊娠すると身体の中のホルモンバランスが

大きく変化することが原因にあげられます。

 

主に、『エストロゲン』と『プロゲステロン』という

2つの女性ホルモンが多く分泌されます。

 

プロゲステロンとエストロゲンの働き

プロゲステロンは、乳腺の先で母乳を作り出す乳腺葉という

組織を発達させるという働きがあります。

 

乳腺葉が発達するとともに、乳腺葉の周りには

脂肪がついてきます。

 

エストロゲンは、乳腺を増やすという働きがあります。

 

妊娠するとこれらホルモンの働きが活発になるため、

胸が大きくなるというわけです。

 

胸の大きさの変化は人それぞれ

元々のサイズより胸が大きくなることは確かですが、

その大きさは個人差があります。

 

一般的には胸囲が20cm程度、

カップで言うと2〜3カップ大きくなります。

 

妊娠前に使っていたブラジャーを、妊娠中・授乳中に

使うのは難しいと考えた方が良いでしょう。

 

胸が大きくなり始めるのは妊娠2ヶ月頃から

妊娠中は胸が大きくなりますが、

その時期についても個人差はあります。

 

一般的には妊娠2ヶ月目から

胸が大きくなり始める方が多くなります。

 

出産した後、女性ホルモンの分泌量は減りますが、

母乳を作るホルモンである、

プロラクチンの影響で胸は大きいままとなります。

 

どうする?妊娠中の胸のケア

ご紹介したように、妊娠中は妊娠前に比べて

2〜3カップ程度胸が大きくなりますので、

それまでのブラジャーは使えなくなります。

 

形が合っていないブラジャーは胸が崩れる原因になりますので、

徐々に変化していく胸の大きさに合わせて、

マタニティブラジャーの使用がおすすめです。

 

マタニティブラジャーの特徴

マタニティブラジャーは普通のブラジャーとは違い、

伸縮性のある柔らかな素材でできているものが多くなります。

 

妊娠中というのは、乳腺がどんどん発達していきますので、

発達する乳腺を圧迫しないように、

柔らかな素材が多く使われているのです。

 

カップも通常のブラジャーよりも大きめに作られているため、

胸を全体的に覆うことができます。

 

また、普段はワイヤー入りのブラジャーを使っていても、

妊娠中はノンワイヤーのブラジャーを使う方が多くいます。

 

また胸が大きくなり重さが出てくるため、

それを支えなければなりませんので、

肩に負担がかからないよう、ストラップが太く

調整しやすいよう背中のホックは多めになっています。

 

マタニティブラジャーの種類

マタニティブラジャーの種類は3種類。

 

ハーフトップ

スポーツブラのような形になったハーフトップは、

ブラジャーを着けた時の圧迫感がありません。

 

つわりで体調が悪い、家にいる時などの、

リラックスしたい時におすすめです。

 

しかし強いサポート力があるわけではないので、

胸の形を整えることは難しくなるでしょう。

 

ワイヤー入り

妊娠中でも胸の形はキレイに見せたい時におすすめなのは、

ワイヤー入りのマタニティブラジャーになります。

 

ワイヤーは通常のブラジャーとは違い、

柔らかい素材のワイヤーになっていますので、

妊娠中でも圧迫されず快適に着けることはできます。

 

しかし、やはりワイヤー入りとなると、

出産直前や産後すぐは、締め付けられた感覚になるため、

その時期は避けた方が良いでしょう。

 

ノンワイヤー

胸をキレイに見せつつ、出産直前や産後すぐに使えるのが、

ノンワイヤーブラジャーです。

 

ハーフトップとワイヤー入りブラジャーの、

ちょうど中間のようなブラジャー。

 

時期を選ばす着けることができ、

程よく胸をキレイに見せてくれますよ。

 

産後に胸が小さくなるのはなぜ?

産後や卒乳を機に胸の大きさは変化していくものですが、

・胸がしぼんだ。

・妊娠前より胸が小さくなった。

・胸が垂れてきた。

多くのママがこのような変化を感じています。

 

そして、胸がしぼむ・垂れるといったことには、

いくつかの理由が考えられます。

 

プロラクチンの分泌量の変化

先ほどもご紹介しましたが、出産すると授乳中は生理を止めるために

女性ホルモンの分泌量は減ります。

 

しかし、母乳を作る働きをするプロラクチンという

ホルモンが分泌されており、

この影響で胸の大きさが保たれます。

 

しかし卒乳をすると赤ちゃんが母乳を飲まなくなるので、

プロラクチンが分泌されなくなります。

 

プロラクチンの分泌量が減っていきますので、

自ずと胸がしぼんでいくというわけです。

 

育児の時の姿勢

赤ちゃんのお世話をする時、当然ながら

授乳やオムツ替え、抱っこなどを頻繁にしますよね。

 

育児中は、前屈みの姿勢で行う動作が多くなりますが、

猫背の姿勢は血流を悪くし、リンパの流れも滞ります。

 

代謝も悪くなるために、身体のハリは失われますので、

胸がしぼんでしまうのです。

 

皮膚が伸びる

妊娠中や授乳中は、一時的ではありますが、

胸が2〜3カップも大きくなります。

 

卒乳をする時期には、胸の皮膚も伸びています。

 

伸びた皮膚というのは、なかなか元には戻りませんので、

どうしても胸が垂れてしまうのです。

 

クーパー靭帯が伸びる

胸を支えている働きの1つに、クーパー靭帯があります。

 

実はクーパー靭帯というのは、1度伸びたり

切れてしまったりすると、元には戻りません。

 

そして妊娠中に大きくなった胸の重さで、

クーパー靭帯が伸びてしまうことがあるのです。

 

そのために、卒乳後に胸がしぼんでも

クーパー靭帯は元には戻らず垂れてしまう原因となります。

 

楽な下着を着けることが逆効果に…

妊娠中というのは、楽な下着を着けることが多くなりますよね。

 

ブラカップ付きのインナーやノンワイヤーブラジャー、

妊娠も中期から後期になると、マタニティブラジャーなどを

着けることになります。

 

これらの下着は、締め付けられることもなく楽に、

着用できますが、その分ホールド力は弱くなります。

 

大きくなった胸の脂肪は下や横に流れやすくなり、

胸が離れてしまったり、垂れてしまったりする、

原因となってしまうのです。

 

胸はしぼんだり垂れたりするのはいつから?

胸がしぼむ、垂れるなどの変化は、個人差はあるものの、

卒乳間近から始まるというのが一般的です。

 

私も2人の息子の育児を経験し、大きくなった胸が、

小さくなってしまい残念に感じているママの1人です。

 

特に次男の時には、妊娠前より胸が小さくなったと、

感じています。

 

長男の時には、初めての育児ということもあり、

胸の大きさを気にしている余裕などなく、

日々必死に育児をしていました。

 

そういったこともあり、次男の時にはより強く、

しぼんでしまったと感じているのかもしれません。

 

妊娠中は3カップくらいと、自分でも驚くほど、

胸はどんどん大きくなっていきました。

 

出産後すぐは、常に胸がパンパンに張った状態で、

3ヶ月〜4ヶ月くらいには、落ち着いてきました。

 

1歳を迎える前に卒乳しましたが、その頃には、

妊娠前より少し大きい程度に。

 

卒乳をしてからは、胸はみるみるうちに、

しぼんでいき、

1年も経つと、胸は妊娠前よりも小さくなりました。

 

さらに、少し垂れてしまったようにも感じました;

 

そう感じたのは、妊娠前に着用していた

カップ付きインナーを着た時です。

 

カップの部分が違和感を感じるほどスカスカで、

サイズが合わなくなってしまったのです。

 

育児中は、お風呂も子ども達と一緒ですし、

自分の身体を見るということもありません。

 

気がついていませんでしたが、実は小さくなっていて、

少し悲しくなってしまいました。

 

産後のしぼんだ胸は育乳ブラやナイトブラで復活できる!?

産後でしぼんでしまった胸。

 

様々な理由はありますが、そのまま放っておけば、

どんどん胸は垂れてしまったりします。

 

しかし、育乳ブラやナイトブラなどを正しく着けることで、

胸のしぼみや垂れなどを改善することができます。

 

授乳後はブラジャーを変える

出産した後から授乳している間は、

マタニティブラジャーを着けるのが良いでしょう。

 

授乳期間中に、妊娠前に着けていたブラジャーなどを

着けてしまうと、無理に締め付けられるため、

乳腺などに影響を与え、母乳の出が悪くなることもあります。

 

しかし、卒乳して授乳期間が終わったら、

ブラジャーは普通のものに変えてもOKです。

 

ただし、妊娠前に着けていたブラジャーでは、

サイズが合わないということもあります。

 

いくら育乳ブラやナイトブラを着けたとしても、

サイズが合っていなければ意味がありません。

 

採寸し直して、その時の自分のサイズに合ったブラジャーを

正しく着けることで、胸の形を保つことができます。

 

正しい着け方をする

自分のサイズに合うブラジャーでも、正しい着け方をしなければ

その効果を受けることはできません。

 

正しい着け方を覚えておきましょう。

 

  • 両腕を肩ひもから通す
  • 前屈みになる
  • 乳房のふくらみに合わせカップを当てる
  • ホックを留める
  • 前屈みの状態で脇のお肉を寄せ集めてカップにおさめる
  • 上体を起こしカップの中におさめる
  • ブラジャーのトップの位置を脇の下の高さに調節する
  • アンダー部分が背中の後ろにかけ平行になるよう確認する

これがブラジャーの正しい着け方になります。

 

着けた後は鏡で確認する

ブラジャーをするということは毎日のことなので、

面倒に思うかもしれません。

 

しかし、着けた後に鏡で確認をするということが、

大きなポイントになります。

 

脇の部分やアンダーからお肉がはみ出ていないか、

背中の部分は平行になっているか、

肩ひもがねじれていないか、

これらのことを確認してみて下さい。

 

毎日のことですので、手の感覚などでブラジャーを、

着けてしまうことも多いと思いますが、

意外とお肉がはみ出していたりするものです。

 

それでは、せっかくの育乳ブラやナイトブラでも、

キープ力が弱くなってしまうため、効果が得られません。

鏡でチェックする習慣をつけてみましょう。

 

産後胸がしぼむ前に!おすすめの予防対策

産後、様々な理由でしぼんだり、垂れたりする胸ですが、

日々の努力で胸の形が崩れるのを防ぐことができますので

おすすめの予防対策をいくつかご紹介します。

 

バストのマッサージ

バストのマッサージをすることで、リンパの流れが良くなります。

 

日々生活している中で、胸を動かすということは、

ありませんよね。

 

バストのマッサージをして、意識的に動かしてあげると

良いでしょう。

 

  • 左脇から胸の中心に向かって
  • 左脇から胸の中心に向かって胸を押す
  • 背中の脂肪も胸に一緒に運ぶようにマッサージする
  • 両胸をそれぞれ10回ずつ繰り返す
  • 胸の下から鎖骨の中心に向かってマッサージする
  • 左右それぞれ10回ずつ繰り返す
  • 両手で胸の表面を下から上に向かいなでる
  • 左右それぞれ10回ずつ繰り返す

このマッサージを毎日続けてみましょう。

 

マッサージクリームなどを使うと、滑りも良くなり、

スムーズにマッサージをすることができるでしょう。

 

大胸筋の筋トレ

バストが垂れるのを防ぐためには、

胸を支えている大胸筋を鍛えるのも効果があります。

 

妊娠中というのは、運動不足ということもあり、

筋力は衰えています。

 

筋力が衰えることは、胸がしぼみ垂れる原因となります。

その方法としては、腕立て伏せや合掌ポーズがあります。

 

【腕立て伏せのポイント】

腕立て伏せをする時には、膝を床に立てて、

腕を肩幅よりやや広めに置くようにします。

 

大胸筋を鍛えたいため、腕ではなく、

胸の筋肉を意識して腕立て伏せをしましょう。

 

床に手をついて行うのが難しいということであれば、

壁に手をついた状態で行うのも良いでしょう。

 

【合掌のポーズのポイント】

まずは、背筋を伸ばして姿勢を良くし、

手のひらを胸の前で合わせます。

 

15秒を目安に中心に向かい、

左右均等の力で均等に押し合うようにします。

 

この時には息をゆっくり吐きながら行いましょう。

 

そして、肘の角度は90度に保つということを、

意識して行うと良いでしょう。

 

バストアップのための栄養素を摂取する

マッサージや腕立て伏せなど、

身体を動かすということも大切ですが、

栄養素を意識して食事をすることで、

バストアップにつながります。

 

  • たんぱく質:豆腐、納豆、卵、乳製品、鶏肉など
  • ビタミンA:ほうれん草、にんじん、レバー、イカなど
  • ビタミンE:落花生、大豆油、米ぬか油、いくらなど
  • イソフラボン:豆乳、みそ、納豆、枝豆など
  • ボロン:ひじき、りんご、レーズン、キャベツなど

これらの栄養素を積極的に摂取するよう、

心がけてみましょう。

 

ストレスをためない

一見関係がなさそうな「ストレス」ですが、

美しい胸を作るためには、

女性ホルモンの分泌量がとても大切です。

 

年齢を重ねると減ってしまう女性ホルモンですが、

減るのは年齢だけが原因ではありません。

 

・睡眠不足

・ストレス

・過度なダイエット

これらも女性ホルモンの分泌を減らす原因となります。

 

ストレスをためないような生活を心がけてみましょう。

 

まとめ

妊娠中や授乳中は自分でも驚いてしまうほど

胸が大きくなりますが、

そのまま何もしなければしぼんだり垂れたりしてしまうことも…。

 

原因を知り、日々の予防対策をすることで改善することも

できますので、ぜひ取り入れてみてくださいね♪