一般的に赤ちゃんが喋り出すのは2歳前後からですので、それまではコミュニケーションを取るのがなかなか難しいものですよね。
しかし、そんな小さな赤ちゃんとコミュニケーションが取るための『ベビーサインというものがあります。
ベビーサインとは一体どのようなものなのでしょうか。
そこで今回は、
- ベビーサインはいつから赤ちゃんに教えれば良いのか
- メリットとデメリット
- ベビーサインの教え方や注意点
- 最初に覚えたいベビーサイン6つ
などをご紹介します。
目次
ベビーサインはいつから教えて良いの?
ベビーサインを始める時期は赤ちゃんによって個人差がありますので、
特別決まった時期というのはありませんが、
ベビーサイン協会では、生後6ヶ月頃~1歳半頃を始める時期として推奨しています。
しかし 言葉を話し始めるのも赤ちゃんによって時期に差があるように、
ベビーサインも覚える時期に差があります。
早い赤ちゃんでは生後3ヶ月から始めたという体験談も耳にしますし、
一方ではなかなか覚えてくれなかったという声も耳にします。
つまり、赤ちゃんの成長に合わせて始めるのが1番なのです。
特に初めての育児の時には、周りの赤ちゃんは始めているのに自分の子どもはまだできない…
など焦ってしまうこともあるかもしれませんが、成長には個人差がありますので、
焦らずにゆったりとした気持ちで見守ってあげましょう。
ベビーサインのメリット
デメリットの前に、まずはベビーサインの
メリットを見ていきましょう。
赤ちゃんとの意思疎通が簡単になる
ベビーサインの最も大きなメリットは、
言葉を話すことができない赤ちゃんとの
意思疎通が簡単になるということです。
特に月齢が小さなうちは、赤ちゃんがなぜ
泣いているのかなどわからないこともたくさんあります。
初めての育児であれば、赤ちゃんのことがわからず戸惑ったり、
悩んだり、自分のことを責めてしまったりすることもあるでしょう。
ベビーサインができれば、
赤ちゃんとのコミュニケーションが取れるため、
気持ちが少し楽になるでしょう。
また、赤ちゃんも要求にしっかり
応えてもらうことができるため、
気分が良くなります。
小さな赤ちゃんは見ているだけでも可愛いものですが、
意思の疎通などができるようになれば、
赤ちゃんとの生活がより楽しいものになるでしょう。
パパも育児が楽しくなる!
赤ちゃんは当然のことですが、
ママのお腹の中から産まれてきます。
パパから見るとそれだけで、赤ちゃんとママの間には
深い絆があるように感じられ、
疎外感を感じるという方も多くいます。
これがパパの育児離れに繋がっていくことも多いのです。
しかし、ベビーサインを覚えることで
パパの育児参加が楽しくなったという声も多く聞かれます。
言葉が話せない赤ちゃんとのコミュケーションは、
カンや感覚を頼りにすることも多くなりますが、
ベビーサインであれば、赤ちゃんの要求がわかりやすいため、
パパも積極的に育児に参加しようという意志を後押ししてくれます。
赤ちゃんとママの関係に入りやすくなり、
ママだけが育児をするのではなく、
家族みんなで育児を楽しむというきっかけとなるでしょう。
ベビーサインのデメリット
ベビーサインは赤ちゃんとの意思疎通が
できるようになるため、
メリットばかりが思い浮かぶかもしれませんが、
デメリットもありますので、覚えておきましょう。
できないとイライラしてしまうことが
ベビーサインを覚えるといっても、
種類はとてもたくさんあります。
先ほどもご紹介しましたが、赤ちゃんが
ベビーサインを覚えるには個人差があります。
たくさんあるベビーサインを、小さな月齢の頃から
スイスイと覚えてしまうお子さんもいますし、
なかなか覚えられないというお子さんもいます。
個人差があるということを理解し、
おおらかな気持ちで余裕を持ってベビーサインを
学ぶことができるのが1番ですが、
中には『自分の子供は覚えが遅い』と
気にしてしまうパパママもいます。
ベビーサインを覚えられないことを
パパママがストレスに感じてしまうようであれば、
それはパパママ、赤ちゃんにとっても
あまり良いことではありません。
周りのお子さんと比較し、評価が気になるという方には、
ベビーサインを習うということはおすすめできません。
教室に通うと、費用と時間がかかる
ベビーサインは、独学で学ぶ、ゲームのように
コミュニケーションを楽しむというのであれば問題ありませんが、
教室に通ってベビーサインを習得するという時には注意が必要です。
教室に通うとなれば、パパやママは教室まで
通わなければなりませんので時間がかかります。
また、レッスン料などもかかりますので費用もかかります。
ベビーサインの場合は、言葉が話せない時期の赤ちゃんが
コミュニケーションを取るために行うことであり、
言葉が話せるようになれば、次第に使うこともなくなるでしょう。
習い事のように将来的に役立つということではなく、
あくまでも小さな月齢の時の限定的なことになります。
この時期だけのために、費用がかかるということを
十分わかった上で
教室などに通うようにしなければなりません。
ベビーサインの教え方とは?
ベビーサインの教え方は2通りあります。
パパママや赤ちゃんに負担がかからないような
方法を選ぶと良いでしょう。
ベビーサインの教室に通う
ベビーサインが普及してから、
ベビーサインを学べる専門の教室
というのも増えてきています。
様々なベビーサインをすべて覚えるというのは大変ですが、
ベビーサイン専門の教室に通えば、
専門の講師が正しいベビーサインのやり方というのを教えてくれます。
教室には同じ位の月齢の赤ちゃんが集まり、
ベビーサインを一緒に覚えることができます。
教室に通えば、ベビーサインを覚えられるのはもちろんですが、
ママにとっては
育児中のママと情報交換もできるため、
息抜きの時間にもなるでしょう。
ベビーサインを教えている専門の教室は
全国にたくさんありますので、
自宅からの距離や費用など見ながら、
先輩ママの口コミなどを参考にして
教室を選ぶと良いでしょう。
・開始時期目安:月齢6ヶ月頃~
・教室費用目安:レッスン料1回2,000円~3,000円
本やDVDなどで独学で教える
ベビーサインの教え方の本やDVDなどは、
書店や通販サイトなどで手軽に購入することができます。
ベビーサインは本やDVDを購入して、
パパやママが独学で教えるということもできます。
ベビーサインには正しい型などもありますが、
そういったことにこだわらず、
赤ちゃんとのコミュニケーションのツールの1つとなれば良い
という場合は独学で教えるのでも十分です。
教室などに通うと、周りの赤ちゃんと
ペースを合わせたりしなければいけませんが、
独学の場合ですと、赤ちゃんのペースに合わせて
マイペースに教えることもできます。
また、レッスン料の費用などもかかりませんので、
低コストで習得することもできるでしょう。
ベビーサインを教える時に心がけることは?
ベビーサインを教える時にパパママが心がけたいことを
いくつかご紹介します。
教室に通っている場合でも、独学で教える場合でも同じです。
意識して教えてあげると良いでしょう。
笑顔で教えてあげる
赤ちゃんは話すことなどはできませんが、
パパやママの表情をよく見ているものです。
パパやママの気持ちが表情からも伝わりますので、
パパママがリラックスして楽しそうであれば、
赤ちゃんも楽しそうだと興味を示してくれます。
逆にパパママが緊張した怖い顔をしていれば、
何か怖いことがあるのかな?
と赤ちゃんも不安に感じてしまい、
泣き出してしまうこともあります。
パパママがリラックスしていれば、
赤ちゃんも自然にベビーサインを出しやすくなることも。
赤ちゃんにベビーサインを教えるとなると、
真剣な表情になってしまうと思いますが、
できるだけ笑顔を心がけると良いでしょう。
赤ちゃんと視線を合わせて声を掛けながら
ベビーサインは赤ちゃんと目を合わせて、
声などをかけながら教えてあげることが重要です。
パパやママが必至にベビーサインを教えたとしても、
赤ちゃんがしっかりと見ていなければ意味がありません。
赤ちゃんとのアイコンタクトが重要になります。
また、言葉が話せなかったり、
ベビーサインができない赤ちゃんでも
目線や表情などでパパやママに
気持ちを伝えようとしています。
月齢が小さなうちから、伝えたいことがある時に
目を見るという習慣をつけておくと、
ベビーサインを教える時に役立つのはもちろんですが、
それ以降のしつけの際などにも役立ちます。
ぜひ、赤ちゃんと目を合わせることを心がけて下さい。
ひとつに絞って教えない
ベビーサインはたくさんあるので、
『とりあえず1つだけでも覚えて欲しい』と、
ひとつに絞ってベビーサインを教えるという
パパママを多く見かけます。
しかし、赤ちゃんによって
やりやすいベビーサインというのは違います。
これはやりやすいけど、これは苦手という
ベビーサインがありますので
同時に5~10個程度のベビーサインを教えてあげましょう。
その中から、赤ちゃんがやりやすいサインを
見つけるという教え方がおすすめです。
最初に覚えたいベビーサインは?
ベビーサインにはたくさんの種類がありますので、
すべてを覚えるには膨大な時間がかかります。
そこで、最初に覚えたいベビーサインをいくつかご紹介します。
これを覚えるだけでも育児が楽しくなり、
赤ちゃんとの時間が楽しくなる…
そんなベビーサインをぜひ覚えてみましょう。
おっぱい、ミルク
手の動き:片手をグーにして、ゆっくりパーにするのを繰り返す
おっぱいやミルクの前に「おっぱいの時間だよ」
などの声をかけながら、
おっぱいやミルクを飲ませる前に
手を動かして見せてあげると良いでしょう。
オムツ
手の動き:下腹部を両方の手でポンポンする
オムツ替えの時に「オムツを替えようね」
「おしっこ出たかな」などの声をかけながら、
動きを見せたらオムツを見せてあげましょう。
それからオムツ替えをすると良いでしょう。
抱っこ
手の動き:抱っこをせがむように両手を前に出す
赤ちゃんを抱っこする前に「抱っこしよう」
「抱っこする?」などの声をかけながら、
動きを見せてから抱っこをしてあげましょう。
おいしい
手の動き:片方の手で頬を2、3回トントンする
離乳食が始まった赤ちゃんはぜひ覚えたいベビーサイン。
「おいしいね」とパパやママが声をかけながら、
頬をトントンして見せてあげましょう。
パパやママが笑顔でおいしいと頬をトントンすると、
赤ちゃんにもその様子が伝わり、
離乳食も楽しく進めることができますよ。
おしまい
手の動き:両手を開き手の平を上に向けた状態から、手の平を下に向ける
おっぱいやミルク、離乳食、本を読むなど
何かを終える時に「おしまいね」
などの声をかけながら動きを見せてあげましょう。
ありがとう
手の動き:片方の手を口にあててから投げキッスのように前に出す
赤ちゃんが何か良いことなどをしたら
「ありがとう」と言いながら動きを見せてあげましょう。
赤ちゃんもありがとうの時に可愛い投げキッスをくれますよ!
とても微笑ましいので、ぜひ教えてあげて下さい。
まとめ
赤ちゃんが言葉を話すようになるのは2歳前後ですので、
それまではコミュニケーションを取るのが難しくなります。
しかしベビーサインを覚えることで
赤ちゃんとのコミュニケーションが円滑になり
育児がもっと楽しくなりますので、
ぜひパパとママ、一緒にお子さんと楽しんで覚えてみて下さい!