赤ちゃん用に加湿器や空気清浄機は必要?メリットやデメリット!

今では多くのご家庭で利用されている加湿器や空気清浄機。

 

特に小さなお子さんがいれば購入を検討される方も多いと思いますが、

加湿器や空気清浄機は本当に必要なんでしょうか?

 

これらを使うメリットやデメリットを知った上で、

購入するか、しないかを考えてみるのも良いでしょう。

 

また、乾燥する季節には風邪などもひきやすくなるため、

手早く加湿したいものですよね。

加湿器がなくても、簡単に加湿できる方法はあるのでしょうか?

 

加湿器、空気清浄機などについて、詳しくみてみましょう。

赤ちゃんのために加湿器や空気清浄機は買った方が良い?

今の時代では、赤ちゃんを育てるのに、

加湿器や空気清浄機は必要と言えるでしょう。

 

加湿器や空気清浄機が今のように普及してきたのは、

1990年代頃からになります。

 

それまでは、加湿器や空気清浄機などがなくても

赤ちゃんは健康に元気に成長していました。

 

それが、今では赤ちゃんや小さなお子さんのために、

加湿器や空気清浄機を準備するのが当たり前になっていますが、

その理由の1つとしてアレルギーなどがあります。

 

現代では、0歳〜14歳のお子さんの約半数が、

アレルギーを持っていると言われています。

 

気管支喘息は約30年前の10倍、

アトピー性皮膚炎は5〜10倍に増えています。

 

これらのアレルギーなどを防ぐためにも、

加湿器や空気清浄機を使い、環境を整える必要があるのです。

 

住宅の気密性の高さ

昔に比べると、現在の住宅というのは気密性が高くなっています。

 

気密性が高い=すき間が少なく密閉性が高い

ということになります。

 

気密性が高いことで、

・省エネで快適な環境を維持できる。

・断熱性能の低下を防ぐ。

・壁が結露で濡れるのを防ぐ。

・換気を良くし嫌なニオイを防ぐ。

 

こういった理由から気密性の高さが重視されています。

 

しかし裏を返せば、気密性が高い住宅というのは、

アレルギーの原因となるダニやハウスダストが、

多くなりやすい環境とも言えます。

 

ハウスダストは室内のチリなどであり、

毛布などのクズ、髪の毛、フケ、ダニの死骸、

カビ、細菌などになります。

 

このハウスダストは、喘息やアトピー性皮膚炎などの

原因となることがあるのです。

 

さらに、気密性が高いだけでなく、

エアコンなども普及しているため、暑い夏、寒い冬も、

昔に比べると快適に過ごすことができます。

 

この人にとって快適な環境というのは、

特にアレルギーの原因となりやすいダニにとっても、

快適な環境と言えます。

 

ダニは、髪の毛やフケなどをエサにすることもあるため、

ハウスダストが多くなりやすいということが、

ダニにとってはさらに生息しやすい環境となるのです。

 

PM2.5の問題

ニュースなどでもよく耳にするPM2.5。

 

微小粒子物質と呼ばれるPM2.5は、

小さな粒子で大気中を浮遊しています。

 

髪の毛の太さの30分の1程度の大きさだとも言われ、

とても小さな物質になります。

 

そのため人の肺の奥、しかも深くまで入り込みやすく、

呼吸器系への悪影響はもちろんですが

循環器系にまで影響があると問題視されています。

 

このPM2.5の浮遊量がここ数年で増えているため、

空気をきれいにすることが重要視されています。

 

インフルエンザ対策

冬になると猛威をふるうインフルエンザウイルスですが、

年々勢力が拡大し、患者数が増えています。

 

インフルエンザ対策として、予防接種がありますが、

生後6ヶ月を経過していないと受けることができません。

 

赤ちゃんはお腹の中で胎盤を通してママの免疫を

受け取っているため、病気になりにくい状態ではありますが、

100%病気にかからないというわけではありません。

 

小さな赤ちゃんがインフルエンザに感染すると、

重症化してしまうことも考えられます。

 

そこで、インフルエンザを予防するためには、

室温だけでなく湿度を管理することも大切なのです。

 

室温は22度から25度、湿度は50%から70%で、

40%以下にならないよう保つことで、

インフルエンザの対策になります。

 

予防接種が受けられない赤ちゃんのためには、

加湿器というのは重要になるでしょう。

 

空気清浄機を使うメリット

空気清浄機を使うメリットは、

なんと言っても空気がきれいになるということです。

 

「花粉対策」

「ハウスダスト」

これらは、アレルギーの原因ともなるため、

空気清浄機を使い、空気をきれいにすることで、

花粉症などの症状を減らすことにつながります。

 

加湿器を使うメリットと種類

加湿器にはいくつかの種類があります。

 

その種類によって、様々なメリットがあるため、

それぞれのメリットをみていきましょう。

 

「スチーム式加湿器」

加湿器のイメージとしては、お湯を沸かして

蒸気を出すというイメージです。

 

ヒーターで水を加熱して蒸気を出すので素早く、

しかも加湿力が高いため、

広い部屋でも十分な加湿ができることがメリットです。

 

雑菌などを放出しないのも、メリットと言えるでしょう。

ほかの加湿器に比べると、本体は安く購入できます。

 

「気化式加湿器」

水が浸透したフィルターにファンで風を当てて、

気化させながら加湿をしてくれます。

 

ヒーターを使わないということで、電気代が安く、

吹き出し口などが熱くならないのが、メリットとなります。

 

気化式加湿器も雑菌などを放出しないので安心です。

また、様々なデザインがありますので、

部屋の広さや雰囲気に合わせたデザインを選べます。

 

「超音波式加湿器」

超音波式の加湿器は、超音波の振動で水を霧状にし、

その霧をファンで空気中に放出して加湿をします。

 

こちらもヒーターを使わないため、電気代を抑えられます。

 

熱くならずにやけどなどの危険性もないため、

小さな赤ちゃんやお子さんがいても安心です。

 

加湿器本体の価格も安いものが多いので、

とりあえず加湿器が必要という時にも準備しやすいでしょう。

 

オシャレ、コンパクトなどデザインも様々で、

インテリアの1つとして取り入れやすいのもメリットと

言えるでしょう。

 

「ハイブリッド式加湿器」

ハイブリッド加湿器は、水を浸透したフィルターに、

温かい風を当てて、気化させながら加湿をします。

ヒーターによって温風が作られます。

 

素早く加湿したいという時に、便利な加湿器です。

 

こちらのタイプも今では様々なデザインがありますので、

部屋に合わせてデザインを選べます。

 

空気清浄機を使うことのデメリット

空気清浄機は、空気をきれいにしてくれるのはもちろんですが、

電気代がかかってしまうというのは、デメリットとなるでしょう。

 

しかも、空気清浄機が汚れた空気やニオイに反応するのですが、

ほかのニオイにも反応してしまいます。

 

例えば、料理を作っている時のニオイや香水、芳香剤、

中には柔軟剤のニオイにまで反応してしまうことも。

 

空気清浄機が反応すれば、その分電気代はかかりますが、

メンテナンスにもコストがかかります。

 

空気清浄機は、フィルターは定期的に交換が必要です。

汚れたフィルターでは、空気をきれいにするどころか、

雑菌などを撒き散らしてしまうことになるからです。

 

さらには、フィルターが汚れていると空気清浄機は、

空気が汚れていると反応するため、より電気代が上がってしまうことも。

 

フィルターをきれいにしておくことは、とても大切ですが、

その分コストもかかるでしょう。

 

加湿器を使うことのデメリット

加湿器を使うデメリットについても、加湿器の種類によって、

少しずつ違ってきますので、それぞれみていきましょう。

 

「スチーム式加湿器」

スチーム式の加湿器はヒーターで水を加熱しますので、

その分電気代がほかの加湿器に比べると割高になります。

 

ヒーターを使うため、吹き出し口が熱くなりますし、

中の水も高温となります。

 

そのため、小さな赤ちゃんやお子さんが吹き出し口を

触ってしまったり、うっかり転倒などさせてしまうと、

やけどをしてしまう可能性もあります。

 

また、熱い蒸気が吹き出しますので、湯気が結露したり、

加湿する部分に白い粉のような物がつき、掃除が必要です。

 

「気化式加湿器」

気化式加湿器は、ヒーターを使わないため電気代は安くなりますが、

その分大量の風で加湿するため、運転音が大きく、

加湿器本体の大きさも大きくなります。

 

そのため、置き場所を取るのがデメリットと言えます。

 

また、本体自体の価格は割高となります。

フィルターを水で濡らして風で加湿するため、

フィルターのこまめな掃除も必要となります。

 

ほかの加湿器と比べると、機能が少ないというのも、

デメリットとなるでしょう。

 

「超音波式加湿器」

超音波式は振動で水を霧状にするため、

ヒーターも使いませんので、電気代は抑えられ、

手軽で使いやすいのはメリットです。

 

しかし、除菌機能などがついていないものですと、

水の中の雑菌などをそのまま空気中に放出してしまいます。

 

そのため、よりこまめな掃除も必要となります。

 

また、周りに置いてある家具などに水滴がついてしまったり、

白い粉のようなものがついてしまうこともありますので、

周りの物の水滴もこまめに拭き取らなければなりません。

 

掃除の手間がかかるのがデメリットとなるでしょう。

 

「ハイブリッド式加湿器」

ハイブリッド式加湿器は、ピーターとファンを使い加湿するため、

電気代がかかるというのがデメリットになります。

 

本体価格自体も割高で、お手入れも月1回程度は必要となります。

 

定期的にフィルターの交換が必要になりますので、

機能性は高いですが、その分コストが全体的にかかるのが、

デメリットと言えます。

 

加湿器が無くても簡単加湿する方法

乾燥や感染症を予防するため、加湿器なしでもお部屋を

簡単に加湿できる方法を覚えておくと良いでしょう。

 

小さな赤ちゃんやお子さんがいても安心の方法を、

ご紹介していきます。

 

タオルや洗濯物で加湿

タオルや洗濯物を室内干しにしておくと、

簡単に加湿することができます。

 

濡れたタオルや洗濯物は、徐々に水が蒸発し、

結果部屋を加湿することができるためです。

 

洗濯物が部屋に干してあることが嫌だという方は、

タオルを1枚濡らして干しておくだけでも、

十分な効果があります。

 

その時に、アロマオイルなどを使うと香りも良く、

加湿+リラックスすることができるでしょう。

 

部屋干しにすると生乾きのニオイが気になることもありますよね。

今では部屋干し用の抗菌洗剤もありますので、

そういった洗剤を利用するのも良いでしょう。

 

また部屋干しする時に、できるだけ日当たりと、

風通しの良い場所に干しておくと良いでしょう。

 

洗濯物を乾かすついでに乾燥対策ができるので、

手軽にやってみることができますね!

 

我が家では、今では加湿器を置いていますが、

加湿器を置く前はタオルを干して加湿をしました。

息子が小さい頃は、冬場は乾燥してほっぺが赤くなったり、

咳をしたりした時に、サッとタオルだけを干していました。

 

それだけでも、乾燥具合はだいぶ違いました。

 

息子がハイハイの時には届かなかったタオルも、

つかまり立ちができるようになると

気になってタオルを引っ張ったりしていましたが、

タオル1枚ならサッと干し直すこともできました。

 

お湯で濡らしたタオルも、時間が経てばすぐに冷めるので

やけどなどの心配もなく干しておくことができました。

 

夜寝る時にも乾燥しているなと感じた時には、

洗濯物を部屋干しにしていました。

 

洗濯物のお陰で乾燥は防ぐことができましたし、

翌朝には洗濯物が乾いているので、

息子が起きる前に洗濯を終えることができ、

効率よく家事が進むといった思わぬ効果も♪

 

小さなお子さんがいるご家庭にはおすすめですよ!

 

植物で加湿

部屋に植物を置いておくだけでも、加湿することができます。

 

定期的に水やりをすると思いますが、

植物は葉っぱから水を蒸発させるため、

自然と加湿し続けることができるのです。

 

天然の加湿器とも呼ばれる観葉植物。

葉っぱが大きめの観葉植物であれば、より加湿効果があります。

 

観葉植物ってお世話が大変なのでは?と思われる方も

いるかもしれませんね。

 

しかし観葉植物には様々な種類があり、初心者の方にも

お世話しやすいものもたくさんあります。

 

例えば、葉が大きくて育てやすいサンスベリアなどは、

初心者の方にもおすすめです。

 

観葉植物は見ていても癒されますし、空気もきれいになり、

加湿もできると様々な効果がありますよ。

 

お風呂場の扉を開けておく

家の中で1番湿度が高い場所といえばお風呂です。

 

お風呂に入り終わった後は、お風呂場の扉を開けて

部屋に湿った空気を送り込むと加湿することができます。

 

この方法であれば、お風呂から出た後で

乾燥しやすいお肌の水分を保つこともできるため、一石二鳥です。

 

1つ注意したいのは、お風呂の近くの壁などは

かなり湿ってしまいますので、カビが発生してしまうことも。

 

カビなどが発生しないようにするポイントは、

サーキュレーターや扇風機などを上手く活用し、

空気の循環をさせると良いでしょう。

 

エアコンを使わない

寒い冬は、部屋を暖めることでより乾燥してしまうことがあります。

 

特にエアコンを使うと空気は乾燥しやすくなりますので、

エアコン以外を使って部屋を暖めるだけでも、

部屋の乾燥対策となります。

 

石油ストーブ、ガスファンヒーターなどは、

加湿効果があると言います。

 

石油やガスは燃焼すると酸素と結びつき、

炭酸ガスや水に変わるためです。

 

しかしこれらは定期的な換気が必要であったり、

使い方を間違えると火事につながってしまうことも考えられます。

 

赤ちゃんがいても安心なのは、オイルヒーターです。

温風を出すわけではありませんので、乾燥しにくいという

特長があります。

 

まとめ

昔は必要なかった加湿器や空気清浄機ですが、現在では

アレルギーを持つお子さんが増えていることもあり、必須です。

 

特に加湿器は種類もたくさんあるのでそれぞれのメリット、デメリットを

知った上で購入すると良いでしょう。

 

赤ちゃんの健康を守ってあげることができるのはママ・パパだけですので、

ぜひ加湿器や空気清浄機を置いてあげましょう♪