犬のサマーカットはなぜ必要?メリット・デメリットと注意点は?

暑い季節は犬の熱中症対策の一環としてサマーカットをする

という飼い主さん犬も多いと思いますが、

そもそもサマーカットはなぜ必要なのでしょうか?

 

サマーカットをすることで得られる効果の

メリットやデメリットなどを詳しく解説していきます。

 

また サマーカットをしてくれる場所や料金相場なども

合わせてご紹介します。

 

犬のサマーカットの必要性って何?

犬のサマーカットは、カットした後はまるで

別の犬になったように大きく見た目も変わります。

 

最近ではサマーカットのデザインも増えているため、

様々なバリエーションを楽しむという飼い主さんも増えていますが、

オシャレのためだけのカットではありません。

 

 

サマーカットを行う必要性としては、

  • 高温多湿である日本の夏の熱中症対策
  • 毛のお手入れを楽にし、清潔にする為
  • 洗っても乾きやすくするため
  • 抜け毛を少なくするため

などがあげられます。

 

 

もちろん 野良犬など全ての犬がサマーカットが

できるわけではありませんので、

絶対にしなくてはいけないものではありません。

 

 

犬のサマーカットの効果やメリットは?

愛犬のサマーカットをしている場合、

犬を暑さから守ってあげるためにサマーカットをしている

という飼い主さんが多いでしょう。

 

しかし、それ以外にもサマーカットをすることで

得られるメリットをご紹介します。

 

 

日本の高温多湿の熱中症対策

犬の毛には断熱効果があり、毛があることで

暑さをしのぐとも言われていますが

それは犬が元々住んでいた地域での話になります。

 

 

例えば、毛の長い犬種でトイプードルやヨークシャテリアなどが

サマーカットをしているのを多く見かけます。

 

これらの犬種の原産国は、フランスやイギリスになります。

 

 

日本の8月の気温は30℃を超えることもしばしばありますが、

フランスやイギリスは8月でも最高気温は20℃前後ですので

日本のように暑くはなりません。

 

 

また、気温が高くても、湿度が低ければカラッとした暑さになるため、

日陰などに入ると意外と涼しく、暑さをしのぐこともできます。

 

しかし、日本の夏は気温が高く暑いだけでなく、

湿度が高いため、ジメジメとして蒸し暑いというのが特徴です。

 

 

熱中症は気温22℃以上、湿度60%以上で起こりやすくなります。

つまり気温だけでなく、湿度が大きく関係してくるのです。

 

犬にとっては、蒸し暑い日本の夏は、

まさに過酷な環境になるというわけです。

 

 

個体差はありますが、基本的には暑さに弱い犬。

 

断熱効果があるとはいえ、長い毛をそのままにしておくのは

暑さ対策が万全ではないこともあります。

 

 

しかし日本ではサマーカットが必ずしも悪影響になるわけではなく、

有効な暑さ対策となることがあるのです。

 

 

犬は冷たい場所にお腹などを当てて、身体を冷やします。

 

サマーカットをして毛を短くすることで、

身体を冷やす効果をアップさせることができるのです。

 

 

身体を清潔に保つことができる

暑さ対策以外にもサマーカットをする

メリットがあると考えられています。

 

 

毛が長い犬の場合、夏の時期には十分なお手入れができていないと

汚れで清潔な身体を保つことができないことがあります。

 

長い毛の犬の場合、毛玉になり熱がこもってしまう部分には

特に汚れが溜まりやすく、

そこから皮膚病が発症する可能性があります。

 

 

散歩で汚れても洗いやすく乾きやすい

長い毛の犬のシャンプーは毛を乾かすのに

時間が多少かかってしまったりするものです。

 

しかし、サマーカットをして少し毛を短くすることで、

散歩の後などサッと洗うことができるようになりますし、

乾くまでの時間も短縮することができます。

 

 

毛が飛び散るのを防ぐことができる

犬の毛は特に生え変わりの時期などは、

毛が飛び散っているものです。

 

これは毛が長い犬種、短い犬種、どちらも共通して起こることですが、

特に毛が長い犬種は毛も抜けやすく、

絨毯などが毛だらけなんていうこともあるのではないでしょうか。

 

 

特に毛が抜けやすい夏場は、サマーカットで

毛を短くしておくことで多少毛が飛び散るのを防ぐことができます。

 

そして、飼い主さんにとって、やはり

長い毛よりも短めの毛の方が掃除なども楽になります。

 

 

犬のサマーカットは必要ない!デメリットは?

犬のサマーカットには熱中症対策などの効果や

メリットなどがあると言われる一方で、

こういったデメリット考えられます。

 

 

サマーカットで逆に暑くなりやすい

毛が長い犬種の犬は、もちろんその毛には役割があることから

夏場でも長い毛が生えています。

 

夏場は見ているだけでも暑さを感じる犬の毛ですが、

実はそれが日よけの役割をしていたり、

断熱材の役割をしているのです。

 

 

犬の長い毛の間には空気を閉じめる役割があり、

身体の中の暑い空気と涼しい空気が

入れ替わるのを防いでくれるのです。

 

犬のサマーカットをして、この断熱材の役割をしている

犬の毛がなくなれば、

身体の中に暑い空気が入ってきて、夏バテをしてしまうのです。

 

 

また、日よけの役割もしているため、

犬の毛がなくなってしまったら直射日光を身体に受ける犬は、

より暑さを感じてしまうのです。

 

これらの理由から、サマーカットをすることで

犬が逆に暑くなりやすいという考え方もあるのです。

 

 

毛質が変化してしまう可能性がある

サマーカットをして毛を短くした後で、

毛質が変化してしまったという飼い主さんの声も聞かれます。

 

サマーカットをする前は、ツヤツヤで美しい毛並みだったのが

ゴワゴワした手触りの悪い毛質になってしまった、

サマーカットする前よりも毛が生えてくるのが遅くなった…等。

 

 

このように、サマーカットする前とサマーカット後では、

毛質が変わってしまったという声も聞かれますので、

そういった可能性があるというのを理解しておく必要があります。

 

 

皮膚を傷つけやすくなる

毛が長い犬は、長い毛におおわれていて、

その毛が皮膚を守る役割をしています。

 

短めにカットした場合にはとくに問題ありませんが、

中には丸刈りなどにする飼い主さんもいると思います。

 

 

サマーカットした後ですと、毛がなくなるため

皮膚が外に出た状態になりますので、

傷つきやすくなるというわけです。

 

 

虫に刺される確率が高くなる

犬の毛は、蚊などの虫や寄生虫から

身体を守るという役割もしています。

 

特に夏から秋にかけては蚊にさされることで発祥する

フィラリアなどが心配ですが、

サマーカットをして毛がなくなることで

蚊に刺される可能性が高くなるのです。

 

 

日射病になりやすい

長い犬の毛は、紫外線から犬の皮膚を守る役割があります。

 

しかし、サマーカットをして、毛が少なくなったり、

丸刈りになると、皮膚に直接紫外線が当たりやすくなります。

 

紫外線をカットすることができなくなるため、

日射病などにもなりやすくなるのです。

 

 

身体が冷えやすくなる

長い毛に覆われており、お手入れなどができなていないと

熱がこもりやすくなりますが、

通常の場合、犬の毛は断熱材などの役割を果たしているため、

暑さから身を守ることができるとされています。

 

 

つまり、長い毛が生えている状態でも、

犬は快適に過ごすことができるのです。

 

しかし、その毛をカットするわけですから、

サマーカットする前よりも身体は冷えやすくなります。

 

特に冷房などが効いている室内にいる犬であれば、

身体が冷えやすくなってしまうというわけです。

 

 

犬のサマーカットをする前の注意点!

これまでご紹介したように、犬のサマーカットには

メリット、デメリットがそれぞれある

ということがおわかり頂けたと思います。

 

犬のサマーカットをする際の注意点を覚えておきましょう。

 

 

熱中症対策

犬の暑さ対策のためにサマーカットをしていても、

部屋の温度の管理や湿度の管理、水分補給などの

対策をしていなければ意味がありません。

 

サマーカットをするだけでなく、

毎日の生活で熱中症にならないために

しっかりと管理をしてあげましょう。

 

 

ノミやダニ、フィラリアなどの予防

犬のサマーカットをすると虫よけをする毛がなくなりますので、

皮膚が外に出た状態になります。

 

そのため、飼い主さんは今までよりも徹底的に

虫よけなどの対策をしてあげなければなりません。

 

 

特に蚊に刺されないよう、散歩などはクールベストなどを

着せることをおすすめします。

 

 

身体の冷えすぎ

冷房などが効いている室内に長くいると、

人間も身体が冷えますよね。

 

犬も同じで、エアコンなどによって身体が

冷えすぎてしまうことがあります。

 

中にはぶるぶると震えてしまような犬もいます。

 

 

エアコンは適温を保つことはもちろん、

もし寒がっているようであれば

室内着などを着せてあげるようにしましょう。

 

 

犬のサマーカットはどこでできるの?料金相場は?

犬のサマーカットをしたいと考えた時に、

飼い主さんがセルフで行うこともできますが、

犬が動いてしまったら失敗してしまうこともありますし、

キレイにカットするのは難しくなります。

 

 

そんな時は、サマーカットはどこで

することができるのでしょうか。

 

 

トリミングサロン、ドッグスパ

一般的には、サマーカットはトリミングサロンで

やってくれるところがあります。

 

トリミングサロンでは予約をしてカットしてくれるところが多いため

待ち時間なども少なく便利です。

 

また仕上がりも、飼い主さんの思い通りのデザインに

することもできますしオシャレに暑さ対策をすることができます。

 

 

料金相場

トリミングサロンでは、カットだけで

受け付けてくれるところもありますし

シャンプーなどをしてからカットしてもらうことなどもできます。

 

 

飼い主さんは、カットの際は合わせてシャンプーを

してもらうという方が多くなります。

 

そして、その料金は犬種、犬の身体の大きさによって違います。

 

・小型犬:5,000円~8,000円

・中型犬:7,000円~7,500円

・大型犬:9,000円~10,000円

・超大型犬:13,000円程度

 

これがシャンプーとカットをした時の

料金の平均的な相場になります。

 

 

決して安いというわけではありませんが、

安全に美しい仕上がりになることを考えたら、

トリミングサロンなどにお願いするメリットはあります。

 

 

サマーカットをしていないところも

犬のサマーカットは、メリットがあるという考え方、

デメリットがあるという考え方があり、賛否両論あります。

 

このような考え方の違いから、サマーカットを断っている

というサロンもありますので、注意しましょう。

 

事前に確認してみると良いでしょう。

 

特に個人でやっているような小さなサロンでは

断られることも多くありますので確認してみて下さいね。

 

 

まとめ

犬のサマーカットは見た目もオシャレになりますし、

涼し気に感じられるため夏場はカットをしている

という飼い主さんも多いでしょう。

 

しかし、実はサマーカットにはメリットがある、

デメリットがあるという2つの考え方があり、賛否両論なんです。

 

どちらも理解して、日本の暑い夏を愛犬と

元気に過ごせるように考えてあげましょう!