女の子はどんなに年齢が小さくても女の子。
この洋服が着たい、髪型はこうして欲しいなど、特に身だしなみに
ついては、小さなうちからこだわりがあります。
男の子は、寝癖がついていても気にしない、洋服はママが用意したものを
着たりしますので、女の子と男の子では同じ年齢でも違うものです。
そして、女の子は次第にメイクなどにも興味が出てくることも。
小さなうちは、おもちゃのメイク道具などで満足できますが、
大きくなるにつれて、本物の化粧品でのメイクに憧れることも
あるでしょう。
おしゃれに関心を持つということは決して悪いことではありません。
しかし、実は化粧品やピアスなどおしゃれに興味を持ち始める
お子さんの低年齢化が進んでいて、おしゃれトラブルなどの問題も
起こっています。
お子さんがメイクなどに興味を持ち始めた時には、パパママは
どのように対応するべきなのでしょうか。
女の子がメイクに興味を持ち始めた時の対応方法などをご紹介します。
目次
女の子がメイクをしたがるのは成長の証?
女の子のお子さんは年齢が小さなうちから、洋服や髪型などに
こだわったりすることがあります。
そして、徐々にメイクなどに興味が出てくることがあるでしょう。
化粧品やメイクに興味を持つというのは、女の子であれば当然のことで
成長の証かもしれません。
しかし、パパママとしては心配なこともあるのではないでしょうか。
さらに周りのお友達がメイクなどをしていれば、お子さんも当然メイクを
したくなるでしょう。
頭ごなしに禁止すると逆効果になることも
お子さんが化粧品やメイクなどに興味を持ち始めた時に、心配になるのが
親心かもしれませんね。
しかし、心配だからとお子さんの気持ちをまったく無視して、メイクは
一切禁止と親の気持ちを押し付けるだけでは、お子さんも反発します。
小さいうちは、反発しても自分でどうすることもできないかもしれませんが、
成長していくうちに、親に言ってもムダだという気持ちが芽生えます。
そして、
- 友達に借りる
- ママの化粧品を無断で使う
などして、親の目を盗み隠れてメイクなどをする可能性が高くなります。
小中学生位の年代では、親の言うことよりも友達との関係を重視する時期
でもありますので、なおさら隠れてやってしまうこともあるでしょう。
子どもを取り巻く環境の相場を知る
お子さんを取り巻く環境の相場を知ることも大切です。
住んでいる地域、学校、集団によって、相場というものがあります。
何をするにも相場というのがありますが、メイクについてもお子さんを
取り巻く環境の相場があります。
それらの相場とあまりにもかけ離れてしまうと、よっぽど精神力が強く
なければ辛くなってしまうでしょう。
また、小中学生というのは残酷な部分もあり、お子さんがその集団の
流行についていけない場合、仲間外れになってしまったり、ひどければ
ちょっとしたいじめなどに発展してしまうことにもなりかねないのです。
子どもが化粧品を使うとどのような影響がある?
ここ数年で、化粧品やメイクに興味を持ち始めるお子さんの低年齢化が
急激に加速しています。
低年齢化は、人気アイドルや子供向け雑誌により化粧の紹介などの
影響もあり、近年急速に進んでいるのです。
また、最近では100均でもたくさんの種類のメイク用品が販売されています。
そのほとんどが100円、または高くても300円程度で買うことができます。
手軽に化粧品などのおしゃれグッズを手に入れることができることも
低年齢化を加速させている原因となっています。
しかし、お子さんが化粧品に関する知識を持たないまま、過度の化粧を
することで、お子さんの身体には影響が出てきます。
肌トラブルが起こる
まず、お子さんが化粧品を勝手に使うことで肌トラブルが起こる可能性が
高くなってしまいます。
成長過程にある子どもの皮膚というのは、
- 柔らかい
- 乾燥しやすい
- 傷つきやすい
構造になっています。
特に小学生から中学生にかけての思春期と呼ばれる時期は、肌質が
変わりやすく、肌に刺激を受けやすい時期にもなります。
化粧品には肌に有害な化学物質が含まれていることもあります。
特に安価な化粧品には、化学物質が含まれている可能性も高くなります。
刺激を受けやすいお子さんの肌は、弱くて敏感ですので、それらの
物質を吸収しやすいという心配があります。
そのため、化粧品を使うことで肌がかぶれてしまいます。
特に目の周りや唇などはさらに皮膚が薄くなりますので、肌トラブルが
起きやすい箇所でもあります。
アレルギーを発症する可能性がある
化粧品を過度に使うことで、アレルギーを発症する可能性もあります。
化粧品を使ったすべてのお子さんがアレルギーを発症するという
わけではありません。
しかし、今までアレルギーなどが一切なかったというお子さんでも、
小さなうちから化粧をしていると、アレルギーを発症するリスクは
高まります。
子どものメイク願望!どう対処する?
お子さんがメイクに興味を持ち始めたら、パパママは心配だと思います。
しかし、お子さんの話も聞かず、お子さんを取り巻く環境などを
理解しようとせずに、頭ごなしにメイクを禁止するのはよくありません。
パパママはどう対処したら良いのでしょうか。
お子さんの話をゆっくりしっかり聞いてあげよう
メイクに興味などを持ち始めたら、まずはお子さんの話をゆっくりと
聞いてあげることがとても大切です。
お子さんの話を聞く時には、決して上から目線で一方的に話をする
ということでは、ますます反発を生みます。
人間同士の話として、お子さんの話すことをうなずいて聞き、
横からの目線でお子さんの話を聞いてみましょう。
そうすることで、お子さんは素直に本音を話すことができるように
なります。
- 「みんなやっているから自分もやりたい」
- 「おしゃれをして可愛くなりたい、キレイになりたい」
- 「目が小さいからもっと大きく見せたい」
お子さんはお子さんなりに、メイクをしたい理由があるでしょう。
その話に対して
- 「そうなんだ。みんなやっているんだね」
- 「かわいくなりたい気持ちはわかるよ。女の子だもんね」
このように共感的に聞いてあげることが大切なのです。
肌への影響などしっかり話をする
お子さんの話をたっぷりと聞いてあげた後は、パパママが
お子さんに伝えたいことを話してあげましょう。
パパママが話をする前に、お子さんの話に耳を傾けてあげることで
お子さんもパパママの話に耳を傾けてくれる可能性が高くなります。
- 化粧品を使うことで肌がかぶれやすくなってしまう
- 特に目の周りや唇などは肌トラブルが起こりやすい
- 子どもが化粧品を使うことでアレルギーを発症する可能性がある
お子さんには、化粧品を使うことのデメリットを具体的に
理由なども交えながら、しっかりと伝えることが大切です。
キレイになりたいというお子さんでも、肌トラブルが起こることを
知れば、メイクをしたいという気持ちがなくなるかもしれません。
目を大きく見せたいと考えていたお子さんも、目の周りは荒れやすい
ということを知れば、躊躇するかもしれません。
お子さんにとって、アレルギーを発症することは具体的にどのような
大変さがあるかはいまいちわからないと思います。
アレルギーは一時的な物ではなく、それから先もずっとアレルギーを
気にしていかなくてはなりません。
そういった将来的なことも含めて、教えてあげると良いでしょう。
大人と同じように1度メイクをしてみる
お互いに話をして、共感し合うことで、お子さんがメイクについて
理解を深めてくれることでしょう。
お子さんがメイクについて理解したら、ママのメイク道具を使い、
一度思い切りメイクをしてみるというのも1つの方法です。
お子さんにファンデーションから、アイブロウ、アイシャドウ、
アイライナー、ビューラー、マスカラ、チーク、口紅など
ママの持っているすべてのメイク道具を使い、フルメイクをして
あげましょう。
メイクが完成したら、お子さんに鏡に映った自分の顔を見てもらうのです。
フルメイクをして、お子さんはどう感じるでしょうか。
それを気に入るお子さんもいるかもしれませんね。
しかし、大半のお子さんはフルメイクに「似合わない」「変」
「恥ずかしい」といった感情を抱くことが多いようです。
それを機会に、メイクをしたいと言わなくなるかもしれません。
化粧品が肌に良くないということを頭ではわかっていても、
メイクをしたい欲求がなくならないこともあると思います。
そんな時には、実際にメイクをして、失敗をして学ぶということも
1つの方法であります。
ルールを決める
お子さんとゆっくりと話をして、パパママも納得し、お子さんも
化粧品などのデメリットを理解して、それでもメイクがしたいと
いうのであればルールを決めてメイクをするように話をしましょう。
このルールを決める時にも、パパママが一方的にルールを決めるのでは
なく、お子さんとしっかり話し合いをして、お子さんの意見も取り入れながら
ルールを決めていきましょう。
- 化粧品を買う時にはパパママのどちらかが一緒に買う
- 化粧品を買いたい時には、必ず買う前にパパママに相談する
- 学校には化粧をしていかない
- パパママと一緒に出かける時だけ化粧をする
- 化粧をする場合、出かける前にパパママに見てもらう
例えば、このようなルールをしっかりと決めましょう。
そして、ルールとして決めたことをパパママもお子さんも忘れないよう
ホワイトボードなどに書いておくと良いでしょう。
もし、ルールなどが守れない時には、化粧品を使えなくなるといった
も決めておきましょう。
化粧品は子どもの肌に負担の少ないものを選ぶ
お子さんは化粧品が肌トラブルを招くことがあると理解はしていても
実際にどのような化粧品を使ったらよいのかがわからないこともあります。
化粧品は安価で手軽に買うことができるものもたくさんあります。
しかし、お子さんが自分で化粧品を選んでしまうと、有害な化学物質が
含まれている化粧品を選んでしまう可能性があります。
化粧品を買う時には、パパママが一緒に買うようにすると安心です。
ただでさえ皮膚が薄く刺激を受けやすいお子さんの肌ですので、
化粧品はお子さんの肌に負担の少ない物を選ぶというのが絶対です。
パパママは化粧品の成分などを確認し、安心して使うことができる物を
選んであげて下さい。
家族で本当の美しさについて一緒に考える
お子さんがメイクなどに興味を持ち始めたら心配になりますが、
実は本当の美しさとはどういったことかを考えるチャンスでも
あります。
メイクをしたら、キレイに見えるかもしれませんが、本当の美しさは
外見だけではなく、内面を磨くことで手に入れることができます。
いくら外見をキレイにしていても、意地悪な人はそれが顔に表れます。
外見だけでなく、内面を磨く努力をすることも教えてあげる機会です。
知性や感性などは、顔や振る舞いなどに表れますので、本当に美しく
なるためには、
- 知性を高める
- 感性を磨く
ことも大切です。
それをお子さんにもしっかりと話をして、理解してもらいましょう。
身体の健康も考える
キレイになりたいと思っていても、ジャンクフードや甘い物などを
食べ過ぎてしまえば、いくらメイクでキレイにしていても、本当に
美しいとは言えません。
身体に良いとされる食べ物を食べて、適度な運動をすることも
大切なことでしょう。
また、身体を清潔に保つということは、おしゃれの大前提です。
- 紫外線対策
- ニキビ対策
を心がけましょう。
キレイな肌を保つためには、正しい洗顔やメイクの落とし方など
スキンケアのやり方も必要なのです。
まとめ:お子さんの話を聞いてあげることも大切!よく話し合ってルールを決めよう!
女の子のお子さんはまだ小さなうちから、洋服や髪型にこだわる
ことがあり、メイクなどにも興味を持つお子さんもいます。
大きくなるにつれて、メイクはおもちゃではなく本物の化粧品を
使ったメイクに憧れるようになることもあります。
女の子のお子さんがメイクをしたいという気持ちは、決して不思議な
ことでもありませんし、女の子であれば当然の感情です。
成長の証として考えることも必要かもしれません。
また、メイクをしたいというのは自分の感情と言うよりも
周りの環境に影響を受けているということもあるかもしれません。
学校や集団の中で、メイクが流行っていれば、お子さんもメイクを
したいと思うかもしれませんし、メイクをしなければ友達について
いけないということもあるかもしれません。
そういったお子さんを取り巻く環境についてパパママがまったく知らないと
お子さんが仲間外れにされてしまったり、ひどい時にはいじめなどに
繋がってしまうことも考えられます。
パパママがお子さんの周りの環境を知っておき、ある程度許容することも
必要な場合もあるでしょう。
しかし、実際にはメイクなどの低年齢化でおしゃれトラブルなども
増えているのも事実です。
お子さんの皮膚が薄く、刺激を受けやすい肌にメイクをすることで
肌がかぶれたり、アレルギーを発症してしまうなどの問題です。
化粧品には、肌に有害な化学物質が含まれていることもあり、
それが肌トラブルを招くことがあるのです。
もし、メイクを許容するのであれば、パパママも十分にお子さんのことを
考えてあげなければなりません。
- お子さんの話をゆっくりと聞いてあげる
- 化粧品を使うデメリットなどをお子さんにしっかり伝える
- 大人と同じようにお子さんにフルメイクしてみる
- ルールを決める
- 化粧品は肌への負担が少ない物を選ぶ
- 家族で本当の美しさについて話し合う
まずは、お子さんの話をしっかりと聞き、お子さんの本音を
聞き出しましょう。
そしてお子さんの気持ちに共感してあげることが大切です。
お子さんの気持ちに寄り添ってあげることで、その後のパパママの話を
素直に聞いてくれるでしょう。
お子さんの話を聞いたら、その後はパパママが伝えたいことを伝えましょう。
- 肌トラブルを起こす可能性
- アレルギーを発症する可能性
があることは、伝えるべき大切なことです。
また、メイクを許容する前に、ママの化粧品を使ってお子さんに
フルメイクをしてあげるというのも1つです。
フルメイクをすると、違和感を感じたり、似合わないと感じることも
あるかもしれません。
実際にメイクをしてみて、どう感じるかも実践してみましょう。
そして、メイクを許容するのであれば、ルールを決めることも大切です。
パパママの意見を一方的に押し付けるのではなく、お子さんの意見も
聞き、取り入れながらルールを決めていきましょう。
また、メイクをすると外見はキレイになるかもしれませんが、
それはあくまでも見た目の美しさであり、本当の美しさとは
内面も重要になってきます。
知性を高めたり、感性を磨いたりする努力をすることで本当の
美しさを手に入れることができることを教えてあげましょう。
お子さんがメイクをしたいと言ったら、パパママは心配になりますし、
そのままでも十分に美しいお子さんの肌を化粧品で傷めることは
したくないですよね。
それはお子さんのことを考えてのことですが、頭ごなしにダメだと
言ってもお子さんは聞く耳を持ってくれないでしょう。
そして、親に言ってもムダという考えになり、隠れてメイクをするように
なってしまうかもしれません。
また、最近では100均などでもメイク用品がたくさん揃っていて
お子さんが手軽に化粧品を買うことができるような環境になっているため
隠れて化粧品を買うということも安易にできてしまいます。
隠れてメイクをするなど防ぐためにも、お子さんの話をしっかりと
聞いてあげ、また大切なことをしっかりと伝えてあげましょう。
お子さんの大切な肌を守りながら、お子さんがメイクを楽しめると
いいですね!