子供を懲らしめる「罰」は逆効果⁉上手に叱る方法やNGポイントとは?

育児をしている中で、

こどもを正しく叱るというのはとても

難しいことですよね。

 

悪いことをしたのだから「罰を与えて懲らしめる」

というパパママも多いと思いますが

実は罰を与えても根本的に解決しないどころか、

こどもに悪影響を与える場合があるんです。

 

そこで今回は

  • こどもに罰を与えることの悪影響
  • 罰を与えずにこどもを改心させる方法
  • 絶対にNG!叱る時に行ってはいけない言葉や行動
  • 子育て上手なママになるための考え方

などをご紹介します。

 

こどもに罰を与える叱り方はどんな悪影響が出る?

罰を与える事で出る可能性がある

悪影響についてみていきましょう。

 

①何も改善されない

まず1つ目は、「罰を与えるだけ」というのは

「行動を制するだけ」なので、

結局何も改善されないということです。

 

 

お子さんが目の前で悪いことをした、

それに対して罰を与えるとします。

 

お子さんは、罰を与えられたことで、

悪いことをしてしまった

ということはわかるでしょう。

 

 

しかし、それだけでは

悪いことをした行動を制しただけです。

 

 

何が悪かったのか具体的にわからないままで、

どのように改善すれば良いのかがわからないため、

お子さんはまた同じ行動を

繰り返してしまう可能性があるのです。

 

次に望ましい行動をするとは考えにくいですよね。

 

 

罰を与えるのではなく、模範的な行動を教えることが

根本的な解決につながげましょう。

 

 

②罰がどんどん厳しくなる

罰を与えることの悪影響2つ目は、

罰がどんどん厳しくなるということです。

 

 

お子さんが悪いことをして、罰を与えれば

お子さんは一時的にその行動をやめるでしょう。

 

しかし、改善策がわからないため、

また時間が経てば同じ行動をしてしまうでしょう。

 

 

同じ行動をしてしまった場合、

一般的には次の罰は前回の罰より重いものを与えがち。

 

しかし、改善策のわからない子どもは

また同じ行動をするので、

罰はどんどん重く厳しくなるのです。

 

これでは、悪循環となってしまいます。

 

 

③抵抗する行動を誘発する

罰を与えることの悪影響3つ目は、

こども自身の抵抗する行動を誘発するということです。

 

 

罰を受けて喜ぶお子さんというのはいないですよね。

 

大抵のお子さんは、罰を受けるのを嫌がり、抵抗

しようとするはずです。

 

 

罰を与えられた時に多く見られる行動は以下の通りです。

  • 泣き叫ぶ
  • 反抗する
  • 殻にこもる
  • 親を叩く
  • 噛み付く
  • 蹴る

これらの行動は、決して良いとは言えない行動です。

 

しかし、罰を与えることは、

これらの行動を誘発する原因となってしまうのです。

 

 

④お子さんの人との関わり方に影響を及ぼす

罰を与えることの悪影響4つ目は、

お子さんの人との関わり方に影響を及ぼす

可能性があるということです。

 

 

悪いことをしたら、罰を受ける。

 

このようなしつけを受けていると、

お子さんが集団生活などの

家庭以外の世界に出た時にその影響が出ます。

 

 

何か問題があった時に、力で制しようと

してしまうのです。

 

 

親が日常的に罰を与えることで、お子さんは

自分がされてきたように

強い力でやり返すことが当たり前

という考えになるからです。

 

謝る、許す、譲り合うなどの解決方法が

思いつかないため、

力でねじ伏せてしまうことになります。

 

 

罰を与えず子どもの行動を改善させる方法

お子さんに罰を与えるだけでは、

お子さんに悪い影響が出てしまうと

ご説明をしましたね。

 

続いて、罰を与える以外の方法で

こどもの行動を改善する方法をお伝えします。

 

 

ほめて伸ばす

お子さんに罰を与えるということは、

目の前の問題ある行動を止める、

制するだけでしかありません。

 

お子さんの行動を改善するには、

罰を与えるのではなく

新たな行動をイメージさせ、行動を改善していく

ことが理想的です。

 

 

そして、新たな行動ができたら、

ほめて伸ばしていくのです。

 

 

例えば、お子さんがおもちゃを貸すことができない

という時には、

他のお友達におもちゃを貸すことができたら、ほめて伸ばす。

 

 

食べ物で遊んでしまい食事が進まないという時には、

きちんと食事ができている時に、ほめて伸ばす。

 

 

悪い行動に対して、それとは対極にある行動をイメージさせ

その行動ができたら、ほめて育てる

 

これがお子さんの困った行動を改善させることができる

最大の秘訣となるでしょう。

 

 

否定語は使わずお願いする

お子さんが悪いことをした時には、

「ダメ」「やってはいけない」などの

否定語を使い叱ることが多いでしょう。

 

 

しかし、否定語に対して、

お子さんは強く反発してしまいます。

 

 

悪い行動をやめて欲しい場合には、

否定語ではなくお願いすることを意識してみて下さい。

 

お願いであれば、お子さんも反発せず、

話しを聞いてくれるようになるでしょう。

 

 

絶対にNG!叱る時にこどもに言ってはいけない言葉や行動

お子さんに対して言った、普段の何気ない一言・行動が

やる気を奪い、お子さんをダメにしてしまうことがあります。

 

親子でも言ってはいけないこと、やってはいけないこと

覚えていきましょう。

 

 

人と比べてコントロール

他の人と比べてコントロールしようとするのは

絶対にNGです。

 

 

他の人というのは、お友達はもちろん

兄弟でも比べるのは、

お子さんにとって良くないことです。

 

 

人と比べていると、お子さんは

相手に対して敵意を自ずと持つようになってきます。

 

相手が兄弟であれば、お子さんは

見ていないところでいじめたりする

可能性があります。

 

 

さらに、それが自分よりも強い相手である場合は

相手を困らせるような行動

とったりすることが多くあります。

 

もし、行動には移さなくても、

心の中で相手の不幸を願ってしまう

ということもあるでしょう。

 

 

細かくやることリストを作る

例えば、遊んでいるお子さんに片付けなさいと言っても

すぐに行動に移せるお子さんというのは少ないと思います。

 

お子さんがなかなか動かないため、

やることリストを作っている

というご家庭も多いのではないでしょうか。

 

 

しかし、それは逆効果となってしまいます。

 

 

行動に移すことがなかなか難しいお子さんに対して

やることリストを作ってしまうと、

やる気を奪ってしまうことがあるのです。

 

 

すごいね、えらいねの多用

お子さんをほめて伸ばすというのは、

問題ある行動を改善させるのに有効な手段です。

 

 

しかし、「すごいね」「えらいね」と

必要以上にほめすぎてしまうのはNGです。

 

お子さんはほめられることが当たり前と

なってしまいますので、

ほめられないことに不満を感じるように

なってしまいます。

 

 

また、叱ったり、批判などを深刻に

考えすぎてしまう可能性もあります。

 

何事もやりすぎてしまうのは

お子さんにとって良くないことです。

 

 

やる前から「無理だからやめておきなさい」と決めつける

お子さんに比べると、パパママ大人は

人生経験が豊富なのは当たり前です。

 

お子さんが何か新しいことにチャレンジしようとした時、

それが「無理かもしれない」と

見通しが立つこともあると思います。

 

お子さんのためにも、

「それは無理だからやめておきなさい」

「こっちにしなさい」と

決めつけてしまうこともあると思います。

 

 

しかし、それはお子さんの可能性を潰してしまう

ことになりかねません。

 

お子さんのやる気があるのであれば、

無理かもしれないと思っても

お子さんを見守ってあげることも大切です。

 

 

子どもの行動にいちいち口をはさむ

特にママはお子さんができないと

ついつい手や口を出したくなってしまいますよね。

 

 

しかし、それはお子さんの自立する機会を奪う甘やかしです。

 

 

うまくいかなかったとしても、

時には見守ってあげることも大切です。

 

お子さんからの働きかけである甘えを受け止めるのと、

パパママの都合で働きかける甘やかしは違います。

 

線引きは難しいですが、お子さんの行動に

口を挟みすぎるのは控えましょう。

 

 

父母同時に叱る

お子さんが悪いことなどをした時に、

「パパに言うからね」と言うことがありませんか?

 

 

しかしパパママが同時に叱ってしまうと、

お子さんは逃げ場がなくなってしまい

追い詰められてしまうことも。

 

 

パパ、ママのどちらかがきつく叱った時には、

一方が逃げ場になってあげることが大切な時もあります。

 

子どもであっても、追い詰められてしまうと

萎縮してしまいますし、

自分の良さを発揮することができません。

 

 

「ダメな子」「情けない子」

パパやママも人間ですから、時には

お子さんを相手に感情がヒートアップし、

ついつい言ってはいけないことを口走ってしまう

こともあると思います。

 

 

その中でも特に、ダメな子、情けない子

 

など、子ども自身を否定するような言葉は

深く傷つけてしまい、

お子さんの自己否定感を高めてしまうので

絶対に言ってはいけません。

 

パパやママも、こうした言葉を言った後は

自己嫌悪に陥るという

悪循環となることもあります。

 

 

こどもを叱る前に要チェック!子育て上手なママになるための考え方やコツ

他のお友達と遊ぶ機会などがあると、

他のお友達の様子を見て

色々感じることがあると思います。

 

お子さんが素直で、のびのび育っているのを見ると、

どんな子育てをしているのかな?と

気になったりすることありませんか?

 

そんな子育て上手なママになるポイントをご紹介します。

 

 

子どものことを知ろうとする

子育て上手なママだなと思う方に共通しているのが、

子どものことをよく知ろうとしているということです。

 

日々、お子さんの行動をよく見ていると、

お子さんの行動の理由がわかります。

 

 

その理由がわかれば、ママはお子さんに

寄り添うことができます。

 

そのためには、お子さんをよく観察する

ということが必要です。

 

 

最初はお子さんの行動の目的がわからないかもしれませんが、

お子さんをよく観察しているうちに、

お子さんの行動を理解することができます。

 

 

お子さんの様子を近くでじっと見ている必要はありません。

 

お子さんが構えないよう、

ちょっと距離を置いてさりげなくお子さんの様子を観察

してみましょう。

 

 

子どものリズムに合わせて生活している

子育て上手なママは、

お子さんのリズムに合わせて生活しています。

 

お子さんのリズムというのは、

つまりお子さんのペースということです。

 

 

お子さんの成長するペースというのは、

個人差があり1人1人違います。

 

そのお子さんのペースを見極めて、

お子さんのペースに合わせて

生活しているのです。

 

 

お子さんの前に立って先導するのではなく、

お子さんの後ろからサポートしながら

ついていけるママが子育て上手なママなのです

 

 

自分に矢印を向ける

子育て上手なママは、お子さんができないことや、

身につかないということがあった時に、

お子さんの責任にしないということです。

 

 

もちろん、お子さんに原因があることもありますが、

そんな時に「集中しなさい」「努力が足りない」

など口で叱ってしまうママも

多いのではないでしょうか。

 

 

しかし、そういった言葉は

お子さんのやる気を奪い、モチベーションを

下げてしまうことになります。

 

 

子育て上手なママはこういった時に、

口で叱るだけでなく、自分自身に

矢印を向けてみます。

 

そして、ママ自身ができることを探してみるのです。

 

 

例えば、お子さんが集中して勉強ができないとします。

 

そんな時は「集中力が足りない!」と

指摘してしまうのが一般的です。

 

 

しかしお子さんがなぜ集中できないのか、

その理由を探し、その原因を取り除く対策を考え、実行できる

のが子育て上手なママです。

 

 

勉強する机をキレイに片づける、壁の掲示物を剥がすなど、

お子さんも理由に合わせて行動することで、

お子さんが集中できるようになるのです。

 

お子さんだけでなく、自分自身のできることも

考えてみると良いでしょう。

 

 

しつけの一貫性

お子さんを育てていく上で、

しつけの一貫性は大切にしなければなりません。

 

 

ママはあの時はこういったのに今日は違うことを言っている

ということになれば、お子さんは

どちらが正しいことなのか判断が難しくなってしまいます。

 

お子さんがどのように行動すれば良いのか、

しっかり理解するためにも

しつけの一貫性は大切にしましょう。

 

 

まとめ

 

お子さんを叱って正しく導くというのは

実は難しいことですよね。

 

ただ罰を与えて懲らしめるというのは

叱るということとは違いますので、

お子さんの接し方を考えてみて下さいね。