愛犬にお肉を食べさせてあげたいけど、
生だと危険なのかしら？
と考える飼い主さんもいるのではないでしょうか。
実は犬に生のお肉を食べさせること自体は
基本的には問題ないのですが、
お肉の種類や鮮度によっては
健康に害を及ぼしてしまう場合があるのです。
そこで今回は
- 犬が生の肉でも食べられる理由
- 生で与えても良い肉の種類
- 生で与えるには要注意の肉
- 生肉の注意点とあげ方
などをご紹介します。
目次
生肉でも基本的に問題ないが、犬によっては危険！？
犬の祖先は狼であり、犬も元々は野生で
群れを作り生活をしていました。
そのことから生肉の消化率というのは
高くなっていますので、生で食べたとしても
基本的には健康面での心配は必要がありません。
ただし犬の体質には個体差があり、
全ての犬が生の肉を食べることに
適しているわけではありません。
心配な方は、食べさせる前にかかりつけの獣医さんに
相談してみるのが良いでしょう。
生で与えて良い肉と注意が必要な肉
それでは、生で食べさせても良い肉とダメな肉、
また 注意が必要な肉を見ていきましょう。
牛肉・鶏肉は生で与えてもOK
犬に生で食べさせて良いのは、牛肉や鶏肉です。
ただ 食べさせる時には、脂肪分が少ない箇所を
食べさせてあげましょう。
脂肪分が多い肉ですと、消化しづらいため、
消化器官に負担がかかってしまうためです。
また 犬が食べやすいように、肉は
一口サイズに切ると良いでしょう。
犬のための生肉は、通販サイトなどで
購入することができますが、
スーパーで買った生の肉でも問題はありません。
犬に豚肉を生であげるのは危険！
人間同様、犬も豚肉を生で食べると、
様々な害があります。
- 腸管出血性大腸菌
- サルモネラ
- E型肝炎
これらの病原性の細菌が付着していたり、
害を与えるウイルスや寄生虫に
感染している可能性があります。
細菌やウイルス、寄生虫は加熱することで死滅するため、
煮る・焼く・茹でるなどして、
中心部までしっかり加熱してから食べさせましょう。
鹿肉、イノシシ肉は生でも大丈夫だけど、鮮度には要注意！
鹿肉、イノシシ肉などのジビエ肉は
生で食べさせることはできますが、注意が必要です。
これらは、捕獲された後に、安全性の欠けた
不衛生な処理場で処理されると肉の鮮度は保たれず、
サルモネラ菌などで汚染されることがあります。
このような安全に処理されていない鹿肉、
イノシシ肉を生で食べてしまうと
下痢や嘔吐などの症状を引き起こすとがあります。
鹿肉、イノシシ肉なジビエ肉を生で食べされる場合は、
安全性に十分注意しましょう。
犬に生の肉を与える時の注意点
犬に生の肉を食べさせてあげることは、
犬の健康な身体を作るのにも有効ですし、
犬も喜んで食べてくれます。
しかし、与え方を間違ってしまうと
犬の健康を害してしまうこともあります。
生の肉を与える時に注意するべきことを
覚えておきましょう。
食中毒の危険性があるのを理解しておく
犬に生の肉を食べさせてあげる時に心配なのが、
食中毒です。
食材が傷みやすい夏場などは、
食中毒にもなりやすい時期になりますので注意して下さい。
犬は人間に比べると胃酸が強いと言われていますが、
人間と同じように細菌に汚染された生の肉などを
食べてしまうと当然食中毒になってしまいます。
食中毒の主な症状は下痢や嘔吐となりますが、
それにともない脱水症状や電解質のバランスが
崩れたりすることもあります。
生の肉を与える場合は必ず鮮度の良いものを選ぶのはもちろん、
気になる症状が見られる場合は、
すぐにかかりつけの動物病院で診察を受けましょう。
新鮮で適度な脂質のある肉を与える
犬に生の肉を食べさせる時には、食中毒を予防するためにも
鮮度の良い肉を与えるようにしましよう。
そして、適度な脂質がある肉を食べさせることも大切です。
飼い主さんの中には、犬の健康や太り過ぎを気にして、
脂質をカットするという方もいるかもしれません。
脂質＝太るというイメージがあると思いますが、
犬にとってはエネルギー源ともなる大切な栄養素です。
また、犬の身体の調子を整えるためにも必要ですので、
適度な脂質を与えるようにしましょう。
あげる時は少量から
犬に生の肉を食べさせることは、
健康的にも問題はありません。
しかし、生の肉だけを与えるや、
与えすぎはよくありません。
生の肉を食べさせる時には、今までの
食事のトッピングとしてあげたり、
おやつとしてあげてみて下さい。
少量から与えるというのも大切なポイントです。
生の肉は摂取カロリーの約2割まで
生の肉は良質なタンパク源となります。
しかし、生の肉だけでは必要や栄養素を
すべて摂取することはできませんので
生の肉だけでは栄養が偏ってしまうことがあるのです。
栄養バランスを整えるためにも、
生の肉は全体の摂取カロリーの約2割程度に
抑えてあげるのが一般的です。
主食は栄養のバランスが良いドッグフードとして
トッピングに生の肉を
あげる程度がちょうど良いでしょう。
まとめ
犬は生の肉を食べても基本的には問題はありませんが、
与えすぎてしまったり鮮度が悪いと
健康に害が出てしまうこともあります。
犬の様子などを見ながら少量ずつ
あげるようにしてくださいね。
