愛犬がご飯を食べない!「水は飲んでいるから大丈夫」と安心するのは危険⁉

可愛い愛犬がご飯を食べないけど、水は飲んでいる。

こんな状況、飼い主さんはとても心配になりますよね。

 

犬がご飯を食べなくなってしまうのにはどのような理由があり、

どう対処するべきなのでしょうか。

 

また、反対に水ばかり飲んで、以前より明らかに水を飲む量が増えたということもあると思います。

 

ご飯を食べない時の原因や対処法、犬の適切な水分補給について詳しくみていきましょう。

 

愛犬の様子がおかしいと心配されている飼い主さんは、ぜひ参考にしてみて下さい。

愛犬がご飯を食べないけど水は飲むから大丈夫?

犬がご飯を食べないという時にはいくつかの理由があります。

 

理由によっては、すぐに対処することもできますが、動物病院で診察を受けなければならない状況もあります。

 

飼い主さんはご飯を食べないだけでなく、愛犬の様子も注意深く見てあげることが必要です。

 

水を飲んでいればまだ安心することができますが、ご飯を食べないという状況が継続的に続くようであればすぐに動物病院へ行くべきでしょう。

 

愛犬がご飯を食べない理由①病気を患っている

元気だった愛犬が急にご飯を食べなくなったとすれば、何か病気を患っている可能性があります。

 

まず元気で食欲旺盛だった犬がご飯を食べず、体重が減り始めたら注意が必要です。

 

 

  • 口の中に傷や不具合が生じている
  • 腫瘍
  • 胃腸の不良
  • 臓器の炎症

 

これらが原因となっていることが考えられます。

 

また病気を患っている場合には、ご飯を食べないというだけでなく、他の症状を伴うことがあります。

 

  • 元気がない
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 水を飲まない

 

 

これらの症状が伴う時には病気の可能性が高くなります。

 

ほとんどの病気の症状で、食欲がなくなることが見られますので、しっかりと犬の様子を見てあげましょう。

 

 

また、夏場にご飯を食べなくなったという場合には、夏バテをしている可能性もあります。

 

人間も夏バテをすると食欲がなくなりますが、同じように犬も夏バテをすると、ご飯を食べられなくなることがあります。

 

メス犬の場合は、妊娠によるつわりで食欲がなくなることもあります。

 

愛犬がご飯を食べない理由②ストレスを抱えている

愛犬がご飯を食べない理由として、精神的なストレスを抱えている可能性も考えられます。

 

人間も嫌なことがあったり、不安なことがあったり、ストレスが溜まると食欲がなくなったりしますよね。

 

犬にも感情があり、ストレスを感じている時には食欲がなくなります。

 

・留守番ばかりさせられている

・怒られてばかりいる

・散歩の時間が足りない

・飼い主さんとのスキンシップが足りない

・いつもと環境が変わった

 

 

犬は様々な理由でストレスを感じることがあります。

これらのストレスが溜まりすぎると、ご飯を食べられなくなるのです。

 

愛犬がご飯を食べない理由③加齢による老化

愛犬がご飯を食べなくなる理由に、加齢による老化も考えられます。

 

老犬になると、毎日のご飯の食べ方にムラが出ることがあります。

 

また、歯やあごなどが弱くなり、食べたくても食べられない状況かもしれません。

 

さらに、老犬がご飯を目の前にしても一切ご飯を食べないという時には余命が近づいているという可能性もあります。

 

犬は余命が近づくとともに、ご飯を食べなくなるということがあります。

 

ご飯を目の前にしても、まったく受けつけない時には、飼い主さんは辛くて悲しいことですが、

別れの時期が近づいていることの覚悟を決めなければなりません。

 

愛犬がご飯を食べない理由④飼い主さんに甘えている

愛犬がご飯を食べない理由として、飼い主さんに甘えているということも考えられます。

 

犬が以前にご飯を食べなかった時に、飼い主さんがご飯を手で食べさせてくれた。

身体の不具合でご飯が食べられなかった時に、何か美味しいものが出てきた。

ご飯を食べなかったら、飼い主さんが心配をしてたくさんかまってくれた。

 

そんな過去の経験を犬は覚えており、ご飯をわざと残したり、食べないということがあります。

 

愛犬がご飯を食べない時の3つの対処法

愛犬がご飯を食べない時の対処法をいくつかご紹介します。

 

①病院で診察を受ける

まずは、ご飯を食べない時には身体の不具合や、病気を患っている可能性があります。

 

特に下痢や嘔吐など、ご飯を食べない以外の症状が見られる場合にはかかりつけの動物病院へ連れて行くようにしましょう。

 

獣医師の指示に従い、薬を飲ませたり、症状に合った対応をすることで徐々に食欲も戻るでしょう。

 

夏バテやメス犬の妊娠もしかるべき対応をすることで、以前のようにご飯を食べることができるようになるでしょう。

 

 

また、犬の病気でも命に関わる病気に腎不全があります。

 

ご飯を食べない、嘔吐、動こうとしないという症状が見られる場合には様子を見るなどせず、

すぐに動物病院で診療してもらいましょう。

 

②ストレスを取り除く

愛犬がご飯を食べない時の対処法2つ目は、ストレスを取り除いてあげるということです。

 

病気などではなく、ストレスなど精神的な理由でご飯を食べないという時には、

その原因となっているストレスを取り除いてあげましょう。

 

犬がご飯を食べなくなってしまった数日前位から、愛犬との生活を振り返ってみましょう。

 

犬がストレスを感じる原因は様々ですので、その犬によってストレスの原因も違います。

愛犬が何にストレスを感じているのか、よく考えてみましょう。

 

長く留守番が続いた時には、その分一緒にいる時には言葉をかけてあげたり、

優しくなでてあげるなどスキンシップを増やしてみましょう。

 

犬をよく怒っているという場合には、その何倍も褒めてあげましょう。

 

そして、怒るべきことだったのかを振り返ってみるのも大切です。

 

 

また、犬の中には、散歩やドッグランなどで他の犬と接触することが苦手という犬もいます。

 

運動のため、犬同士の交流のためと飼い主さんなりに愛犬を想って行動したことが、犬のストレスになってしまっていることも。

 

愛犬の様子や、性格などを見直してみるのも対策の1つです。

 

③ご飯のあげ方を工夫する

愛犬がご飯を食べない時には、ご飯のあげ方を工夫してみることでご飯を食べるようになることもあります。

 

また、病気や身体の衰えで食べたくても食べられないこともあるかもしれません。

 

そんな時に、ご飯を工夫することで食べやすくなるでしょう。

 

ご飯を温めて出してみる

いつものご飯を温めたり、新鮮なお肉をサッと焼いてトッピングする、

茹でた野菜をのせるなど、ご飯に変化を与えるだけで食べてくれることがあります。

 

スプーンや手で飼い主さんがご飯を食べさせる

病気で弱っている場合や、老犬の場合は、飼い主さんがご飯を食べさせてみて下さい。

 

大好きな飼い主さんの手からであれば、ご飯を食べることもあります。

 

ただし、飼い主さんに甘えてわざとご飯を食べないという場合には味をしめて、

その後も飼い主さんの手からしかご飯を食べなくなります。

 

あくまでも、食べたいのに食べられないという状況の場合に飼い主さんがご飯を食べさせてあげて下さい。

 

食器や食事の場所を変える

多くの犬は、食事=食器の音と認識しています。

 

食べたくない時に食器の音が聞こえてくれば、ますます食欲は落ちていく一方です。

 

また、何かがきっかけとなり食事の場所が気に入らないことも。

 

そういった時には食器や食事の場所などを変えてみると犬も素直にご飯を食べるようになることがあります。

 

スープをあげてみる

犬は食べないともちろん体力は落ちますし、どんどん元気がなくなります。

 

犬に必要な栄養素を含んだ食材で、スープを作ってあげるのもおすすめです。

 

たんぱく質を多く含む、牛肉や鶏肉、豚肉、卵などを使ってスープを作ってあげましょう。

 

犬の免疫力を高めたり、犬のエネルギー源となるのがたんぱく質です。

 

体力や体重が減少している時には、たんぱく質を与えることを意識しましょう。

 

食欲がないという犬でも、スープにしてあれば飲みやすいですし、しっかり栄養を補給することもできます。

 

 

また、スープに入れる食材については、柔らかく食べやすいよう硬さなど調整してあげましょう。

 

ただし、玉ねぎなど犬には与えてはいけない食材がありますので、そういった食材は使わないように注意しましょう。

 

サプリメント、栄養剤を与える

犬もご飯を食べなければ体重も減ってきますし、体力も落ちます。

 

ご飯を食べない時には、消化に負担のかかる食材は避け必要な栄養素をサプリメントや栄養剤で摂取しましょう。

 

犬がご飯をまったく食べない状況であれば、思い切ってドッグフードの量などを減らし、

サプリメントや栄養剤を適量プラスしてみましょう。

 

脱水症状を起こさないよう、水分も合わせて補給しましょう。

 

愛犬が水を飲まなくなってしまう理由は?

愛犬は時にご飯を食べないだけでなく、水も飲まなくなってしまうことがあります。

 

まずはなぜ水を飲まないのかよく観察してみましょう。

 

①水分が十分に足りている

犬は水分が十分に足りていると感じている時があります。

 

その場合は無理して水を飲ませる必要もありません。

 

水を飲まなくても元気な様子であれば、特に心配する必要もないでしょう。

 

②傷みや外傷で水が飲めない

傷みや外傷で水が飲めないという場合もあります。

 

ひどい時には一切飲めないということもありますので、よく犬の様子を見てあげなければなりません。

 

口の中に何か刺さってしまったり、歯周病などで口の中が痛むという時にも水が飲めなくなってしまうことがあります。

 

③食器が気に入らない

犬は食器が気に入らないということで水を飲まなくなってしまうこともあります。

 

例えば、多頭飼いの場合は他の犬が使った食器などを使うのを嫌がったりすることがあります。

 

また、いつも使っていたお皿から、違うお皿に変えた時に水を飲まなくなってしまうなんていうことも。

 

愛犬が水を飲まない時の対処法

ご飯を食べないのと同じ位心配なのが水を飲まなくなってしまうことです。

 

水を一切飲まないというのも身体に影響がありますので、早めに対処してあげましょう。

 

①ドッグフードに水を加える

犬が水を飲まない場合、ドッグフードなどに水を加えてあげるというのも1つの方法です。

 

特にドライフードの場合は、食事にも水分が含まれていません。

 

ドッグフードに加えることで、食べながら水分を補給してあげることができますので、工夫してみましょう。

 

また、ウェットフードはすでに水分が多く含まれていますので、

一時的にウェットフードに変えてあげるのも良いでしょう。

 

②スープを与える

お水の代わりにスープをあげてみるのも良いでしょう。

 

スープであれば、水分はもちろんですが、栄養も補給することができます。

 

たんぱく質が豊富なお肉を使ったスープや、出汁がおすすめです。

 

 

また、ヨーグルトやポタージュスープなども犬が食べることができますので、あげてみるのも良いでしょう。

 

スープを作る際には、タマネギなど犬が食べられない食材を入れないよう注意しましょう。

 

③ゼリーなどをあげてみる

犬が水を飲めない場合、ゼリーなどをあげるのもおすすめです。

 

犬用のゼリーであれば、安心して食べさせることができます。

 

ゼリーは柔らかいので、子犬も老犬も食べやすいので、喜んで食べてくれるかもしれません。

 

ゼリーは様々なタイプがあり、外出などにも便利なスティックタイプもあります。

 

スティックタイプなら、小分けになっていますし、外出先などでもサッと食べさせてあげることができるため、おすすめですよ。

 

味は犬の好みに合わせることもできます。

 

④犬用のハイポトニック飲料を与える

犬が水を飲めない時に、犬用のハイポトニック飲料を与えるのも1つの方法です。

 

ハイポトニック飲料は、水分を補給できるのはもちろんですが、電解質も補うことができますので、

夏バテになってしまった時などにもおすすめです。

 

ペットショップなどで犬用のハイポトニック飲料を買うことができますので、探してみて下さい。

 

 

また、犬用のハイポトニック飲料がない場合は、人間が飲むスポーツドリンクなども代用することができます。

 

その場合は、人間が飲むよりも薄めて飲ませてあげましょう。

 

愛犬が水を飲む量が増える理由は?

愛犬が水を飲まないというのも心配ですが、逆に犬が水を飲む量が増えたという時には犬がいつもとは違う状況なのかもしれません。

 

以前に比べると明らかに水を飲む量が増えた、尿の量が増えたという時には

身体に不具合が生じている可能性もありますので、注意しましょう。

 

脱水症状が起こっている

犬は暑くなると、「ハアハア」とパンティングという呼吸をします。

 

息をする時に身体の水分を蒸発させることで、体温を下げているのです。

 

このパンティングをしている時、犬の体内の水分は蒸発によってどんどん減っています。

 

そのため、身体の中の水分を保つするために水を飲む量が増えるのです。

 

ウェットフードからドライフードに変えた時

犬のフードを水分がたくさん含まれているウェットフードから、乾燥したドライフードに変えると、水を飲む量が増えることがあります。

 

人間も同じですが、塩分が多い食事などをするとのどが渇きますよね。

 

犬も同じで、塩分の高いフードに変わることで水を飲む量が増えるのです。

 

緊張や不安を感じている

犬が水を飲む量が増えたという時に、意外と多い原因が精神的なものです。

 

犬は緊張したり、不安を感じたり、飼い主さんの気を引きたいという時など水を飲む量が増えることがあります。

 

留守番の時間が長く増えた、何かしらの環境の変化など、精神的な影響で緊張・不安を感じていることがありますので、

飼い主さんは様子を見てあげるようにしましょう。

 

薬を服用している場合

犬が病気を患ったり、何かしらの理由で薬を飲んでいる場合には

水を飲む量が増えることがあります。

 

皮膚炎や身体のかゆみを抑えるステロイド剤や、心不全の時に飲む利尿剤は尿の量を増やす作用があります。

 

尿が増えますので、結果水を飲む量も増えるのです。

 

危険な病気を患っている可能性も

犬は病気を患うと水をたくさん飲むようになることがあります。

 

また、尿がたくさん出ることで、結果水を飲む量も増えるということも考えられます。

 

病気には、様子を見ながら治療するものもあれば、今すぐに治療が必要な危険な病気が潜んでいることもあります。

 

いつもと様子が違うという時の、自己判断は危険ですので、早めに動物病院などに連れて行くようにしましょう。

 

まとめ

可愛い愛犬がご飯や水も飲まなくなってしまったとなると、飼い主さんは心配になりますよね。

 

そんな時は落ち着いて様子を観察し、犬がいつもと違う様子であれば、

早めに動物病院に連れて行ってあげましょう。

 

犬の様子を見てあげることはとても大切ですので、ぜひ、愛犬の健康を守ってあげて下さいね!