産後の骨盤ベルトは必要?なぜ・いつまで付けた方が良いのかまとめ

女性は妊娠や出産で体型が大きく変わりますが、

赤ちゃんが産まれた後、すぐに体型が戻るというわけではないので、

特に骨盤や骨盤の周りの筋肉はケアが必要なんです!

 

そのまま放置してしまうと身体全体に

悪い影響を与えてしまうことがあるのです。

 

そして、骨盤のケアといえば骨盤ベルト!

 

ですが、骨盤ベルトには具体的にはどのような効果があって

何故つけると良いのかを言える人は実は少ないです。

 

そこで産後の骨盤の変化や骨盤ベルトの使い方、

なぜ・いつまでつけていれば

良いのかなどと合わせて詳しくご紹介します。

産後の骨盤の変化は?矯正した方が良いの?

骨盤というのは可動域が狭いということもあり、

普段の生活をしている分には変形はしないと言います。

 

しかし、妊娠や出産のような特別な経験をすることで

骨盤は変形してしまいます。

 

ホルモンの働きにより骨盤が緩む

妊娠すると、お腹の中に赤ちゃんがいるので

骨盤の膣内を広げるために、リラキシンというホルモンが分泌されます。

 

このホルモンが分泌されることで

骨盤の関節の部分のじん帯が緩み、骨盤が広がります。

 

産後はオキシトシンというホルモンが分泌され

緩くなっていたじん帯が元に戻ろうと働きますが、

出産を何度も繰り返していると、元に戻りにくいという可能性もあります。

 

しかし、一般的には数ヶ月かけて元に戻っていきます。

 

妊娠、出産=骨盤がゆがむではない

多くの方が、妊娠や出産をすると骨盤がゆがむ

思われているのではないでしょうか。

 

しかし、それは誤解です。

 

確かに妊娠・出産でじん帯が緩み、骨盤は広くなります。

しかし、それは妊娠や出産に合わせた一時的な骨盤の変化です。

 

先ほどもご紹介しましたが、産後は数ヶ月かけて、

自然に骨盤は元の状態へと戻ります。

 

では、なぜ骨盤はゆがんでしまうのかというと、

それは、産後すぐに赤ちゃんのお世話が始まるからです。

 

産後でも、ママは赤ちゃんのお世話などをせずに、

自分をいたわることができれば、骨盤は元に戻るでしょう。

 

しかし、そういうわけにもいきませんよね。

 

赤ちゃんが泣いていれば母乳やミルクをあげなければなりませんし、

母乳やミルクをあげている時には、多少無理な姿勢になることもあるでしょう。

 

さらに特に新生児期はオムツ替えの回数も頻繁ですし、

抱っこをしている時間も長くなります。

 

これらのお世話は、無意識に前かがみになっていることも多く、

こういった姿勢をしている時間が多いため、

骨盤が正しい位置に戻れなくなり、骨盤のゆがみとなります。

 

骨盤のゆがみが与える身体への影響

骨盤のゆがみは、やがて固まってしまうため、

それにより様々な症状が見られます。

 

肩こり

腰痛

冷え性

むくみ

代謝の低下

血流が悪くなることから、これらの症状が見られるのです。

 

産後に骨盤ベルトを付けた方が良いのはなぜ?絶対必要なの?

産後にはすぐ赤ちゃんのお世話が始まるために骨盤がゆがんでしまう

ということはお話しましたね。

 

そこで活躍するのが骨盤ベルトです。

 

骨盤ベルトは、骨盤が元に戻るお手伝いをしてくれ、

骨盤を正しい位置に矯正してくれるんです。

 

骨盤が正しい位置に戻りますので、

身体への負担も減りますし、様々な症状が改善されます。

 

産後は骨盤ベルトを絶対にしなければならない

というわけではありません。

 

しかし、赤ちゃんのお世話をしないというわけには

いきませんので、骨盤のゆがみを防ぐためには、

骨盤ベルトを付けた方が良いでしょう。

 

骨盤ベルトは日中や寝る時間など一日付けていた方が良いの?

産後は骨盤ベルトを付けた方が良いですが、

1日のうちにどのくらい付けていれば良いのか、

寝ている間も付けていた方が良いのか…

そんな疑問がわいてくると思います。

 

日中の時間帯は付けていてOK

骨盤ベルトは日中の時間帯は付けていてもOKです。

 

骨盤ベルトを付けたまま赤ちゃんのお世話をしたり、

掃除や洗濯などの家事を行っても問題ありません。

 

しかし、骨盤ベルトを付けてる時に痛みを感じたり、

気分が悪くなるなどの違和感を感じた時には、

すぐに骨盤ベルトを使うのをやめた方が良いでしょう。

 

産後すぐですと体調が完全に回復していないということもあります。

体調が回復するのを待ち、無理をしないようにして下さい。

 

寝ている時間は骨盤ベルトは外そう

骨盤ベルトは骨盤を矯正してくれる効果があります。

 

『早く骨盤を元に戻したい』

そんな気持ちから、寝ている間も骨盤ベルトを付けると

考える方もいるかもしれません。

 

しかし、寝ている間に骨盤ベルトを付けていると、

血流が悪くなってしまうことがあり、

さらなる身体の不調が起こってしまうことも。

 

また、骨盤ベルトをしていると多少締め付けられていることから、

リラックスして睡眠を取ることができません。

 

十分な睡眠、質の良い睡眠が取れないということでは、

ストレスを感じたり、不調の原因となってしまいます。

 

寝ている間は骨盤ベルトを外し、ゆったりとした気分で

眠るようにしましょう。

 

帝王切開でも付けた方が良い

自然分娩とは違い、帝王切開の場合は、

手術によって出産を行います。

 

そのため、骨盤は開いてないのでは?と思われがちですが、

妊娠中はリラキシンの影響で骨盤は開いています。

 

そのため、帝王切開の場合であっても、

産後は骨盤ベルトを付けていると良いでしょう。

 

しかし、帝王切開の場合は傷の回復が優先です。

 

骨盤ベルトを巻く位置というのが、傷に当たってしまうことがありますので、

無理に付けてしまうと傷口が開いたり、

傷の回復が遅れる原因となってしまうことがあります。

 

傷の回復を待つか、使う時期は担当の先生に、

相談してから使い始めると良いでしょう。

 

骨盤ベルトは産後いつまで付けていれば良いの?

産後の骨盤ベルトは、産後すぐから使うことができます。

 

実際に産院によっては、出産を終えた分娩台の上で

骨盤ベルトを付けてくれることもあります。

 

私が出産した産院でも、分娩台で様々な処置を終えた後、

骨盤ベルトを付けてくれました。

 

看護師さんからは、寝ている間以外は、

骨盤ベルトを付けていて下さいと指導を受けました。

 

では、骨盤ベルトはいつまで付けているのが良いのでしょうか?

 

実は、いつまで付けた方が良いという決まりはありません。

 

同じ女性であっても人によって体質は違いますし、

出産によって骨盤がどのくらい開いているかも人により差があります。

 

そのため、明確にいつまで付けるということは決められていませんが、

骨盤ベルトを付けるおおよその目安として、

骨盤関節のじん帯を緩める働きのあるリラキシンの影響がある、

『産後2ヶ月まで』は付けていた方が良いと言われています。

 

ただ 骨盤ベルトを付けていて、痛みや不調を感じるようであれば、

使い続ける必要はないでしょう。

 

骨盤ベルトの選び方は?

骨盤ベルトは正しく装着してこそ、効果を得られます。

 

骨盤ベルトを付けて、違和感を感じるようであれば

付け続けることはできませんので、慎重に選びましょう。

 

骨盤ベルトのサイズ

骨盤ベルトを選ぶ時には、自分のサイズに合った

骨盤ベルトを選ぶというのが基本です。

 

産後に骨盤ベルトを選ぶ時には、ヒップサイズに合わせます。

 

妊娠すると体型は大きく変わりますので、

出産後の自分のヒップサイズを測ってから買うと失敗しにくいですよ。

 

骨盤ベルトの素材

骨盤ベルトといっても、色々な素材が使われています。

 

その時の季節や、実際に付けてみて締め付け感なども

確認してから素材を選びましょう。

 

メッシュタイプ

ナイロン

綿

ポリウレタン

発砲ウレタン

シリコン素材

実に様々な種類の骨盤ベルトが発売されています。

 

例えば、夏場であればムレにくいメッシュタイプ。

水洗いができるものであれば、シリコン素材。

どんな季節も快適に過ごしたいのであれば、綿素材。

 

時期や、どのように使いたいかを考えてみましょう。

 

薄手の素材であれば洋服にひびきにくいため、

外出の時にも気にせずに付けることができます。

 

しかしその分ホールド力は弱くなりますので、

しっかり支えたいという方には物足りないかもしれません。

 

厚手の素材であれば、しっかりと骨盤を締め付けてくれます。

お腹周りの冷えも防いでくれるので、冬にはおすすめです。

 

一方で、厚手ですので慣れるまでは

動きにくさなどの違和感を感じる方も多くいます。

夏にはムレてしまうこともあるでしょう。

 

産後のママの肌というのは、妊娠前に比べてもデリケート。

 

産後すぐからある程度の時期付けるものになりますので、

素材選びに失敗すると、かぶれてしまうなどの肌トラブルが

起こってしまうこともあります。

 

骨盤ベルトの付け心地

骨盤ベルトは、商品によって付け心地も大きく違ってきます。

 

骨盤周りにフィットさせ、動きやすい伸縮性のあるもの。

骨盤をしっかりと固定するために、伸縮性のないもの。

 

これらの種類があります。

 

人によって、骨盤ベルトを付ける目的も違いますし、

付けている時の感覚の好みも違ってくると思います。

 

自分が使いやすい骨盤ベルトを選ぶと良いでしょう。

 

骨盤ベルトを使う時の注意点は?

骨盤ベルトは骨盤を矯正してくれますので、

正しく付けていればその効果を受けられます。

 

しかし、間違った使い方をしてしまえば、

骨盤への効果が得られないだけでなく、逆に不調に

なってしまうこともありますので正しく使うようにしましょう。

 

骨盤ベルトは締めすぎないで

骨盤を矯正したい、その効果を最大限受けたいと、

骨盤ベルトをちょっと無理してきつく巻いてしまう方も多くいます。

 

しかし、骨盤ベルトを無理してきつく巻きすぎてしまうと、

血流が悪くなってしまいますので、結果

むくみ

しびれ

腰痛

これらの症状を引き起こしてしまうこともあります。

 

骨盤ベルトを付けていて体調不良になってしまうのでは

意味がありませんので、きつく締めすぎないようにしましょう。

 

骨盤ベルトは正しく巻く

骨盤ベルトは正しく巻かなければ、効果は得られません。

 

正しい巻き方をしてこそ、しっかりと骨盤が矯正されますので、

巻き方は覚えておきましょう。

 

骨盤ベルトを巻く位置なども大切ですので、

巻き方の動画を参考にしてみると良いでしょう。

 

<動画引用元:ワコール 産前、産後の骨盤ベルとの着用方法>

[youtube]

【骨盤ベルトのつけ方・巻き方を解説!】長く使える産前&産後 骨盤ベルトの着用方法 byワコールマタニティ

[/youtube]

 

まとめ

いかがでしたか?

 

産後はすぐに赤ちゃんのお世話をしなくてはならずに

骨盤がゆがんでしまいますので、

骨盤ベルトを使うことの重要性がおわかりいただけたと思います。

 

体調をくずしてしまわないためにも、産後は骨盤ベルトで

骨盤をケアしてあげましょう。