魔のイヤイヤ期!2歳男の子にうんざり…イライラを減らすポイントは?

魔の2歳児

そんな言葉を聞いたことがありませんか?

 

2歳前後にやってくるイヤイヤ期は、

こどもに何を言っても、何をやっても

「イヤ!」と言われたり泣かれたりして、

パパママも泣きたくなってしまいますよね^^;

 

一時的とは言え、毎日続くイヤイヤの嵐。

この時期はどのように対応するのが良いのでしょうか

 

そこで今回は、

  • イヤイヤ期はなぜある?いつ始まるの?
  • イヤイヤ期真っ只中の2歳男の子の特徴や対処法
  • イヤイヤ期のこどもの叱り方

など、イヤイヤ期を乗り切る対処法をご紹介します。

 

イヤイヤ期はなぜ、いつ始まるの?育て方が悪いからなの?

お子さんが2歳前後にやってくるのがイヤイヤ期ですが、

実際にはどの位の年齢で始まるのでしょうか。

 

また、イヤイヤの原因はどのようなことなのか

みていきましょう。

 

イヤイヤ期は早ければ1歳から始まり、個人差がある

子育ての大きな壁とも言える「イヤイヤ期」は

一般的には2歳前後にやってきて、

2歳半頃がピークと言われています。

 

しかし、その始まりの時期は個人差があり、

大きく差が出ます。

 

 

早いお子さんであれば1歳半から始まるお子さんもいて、

3歳頃まで続くこともあります。

 

イヤイヤ期の原因は脳の発達と関係があるとも言われている

2歳~3歳というと、脳の表層にあり、

衝動的な欲求を抑える脳機能の中枢である

前頭前野が、まだ機能し始めていないと言われています。

 

前頭前野が未発達であると、

欲求を抑えることができません。

 

 

その一方で、お子さんは1歳半頃から歩く、

話すなど自分でできることが徐々に増え、

自我が芽生え始める時期になります。

 

やりたいという欲求が強くなるにも関わらず、

欲求を抑えるという機能は発達していないのです。

 

 

さらには、まだ周りの状況や相手の気持ちを考える

ということも十分にできませんので、

激しいイヤイヤという行動になってしまうというわけです。

 

 

つまり、イヤイヤ行動というのは、

自我が発達していく上で必ず出てくるのです。

 

 

パパママの中には、こんなにわがままなのは

育て方が悪かったのか、

将来大丈夫なのだろうかと

心配になってしまう方もいるかもしれません。

 

しかし、イヤイヤ期は

お子さんが成長している証ですので、

育て方が悪いと自分たちを責める必要はないんですよ^^

 

イヤイヤ期=反抗期ではない!

イヤイヤ行動は、パパやママに

反抗しているというわけではありません

 

自分でやりたいという自我がありながらも、

自力でやり遂げられず、

それをパパママに先回りされてしまう。

 

 

その葛藤をイヤイヤという行動で表現している

とも言われています。

 

 

先ほどご紹介したように、脳が未発達であるため、

欲求を抑えるのは

難しい時期ではあります。

 

しかし、イヤイヤの行動をしながら、

どうすれば気持ちをコントロールすることが

できるのかを学んでいる時期でもあるのです。

 

イヤイヤはお子さんが成長している証でもあるのです。

 

イヤイヤ期の男の子の行動パターン

お子さんがイヤイヤ期の時期に入ると、

様々な行動でイヤイヤを表現します。

 

特に男の子に見られるイヤイヤ行動の特徴をみてみましょう。

 

言うことを聞かずに暴れまわる

イヤイヤ期に突入したお子さんは、

まずパパママなどの言うことを素直に聞いてくれません。

 

  • ご飯の途中に遊びだす
  • 食べないのかと思ってご飯を片付けると怒り出す
  • お風呂に入るのを嫌がる
  • お風呂から出るのを嫌がる
  • 外出先ではわがままを言って大騒ぎをする
  • 座り込んで動かない
  • 地面にひっくり返って泣きわめく

などの行動が見られます。

 

 

特に男の子の場合は、同じ月齢の女の子よりも

力が強いため、無理に引っ張っていくにも一苦労。

 

外出するのも憂鬱になり、かと言って1日中家にいると

パパママもお子さんもストレスが溜まり、

憂鬱な日々が続くこともあるでしょう。

 

暴力をふるう、乱暴する

特に男の子のイヤイヤ行動に多く見られるのが

暴力をふるう、乱暴するという行動で

困ってしまうパパママも多いと思います。

 

 

気に入らないことがあると、

叩いたり、引っかいたり、蹴ったり、物を投げたりして

暴力や乱暴な行動をすることがあります。

 

それが、家族相手でももちろん困ってしまいますが、

家族以外の他の人にも暴力

ふるうとなると、ますます困ってしまいます。

 

 

お友達などに暴力をふるってしまうと、

他の子に迷惑をかけてしまうことにもなり、

児童館など他のお友達と遊ぶ場所に行く回数が

減ってしまうということもあるでしょう。

 

わざと危険なことをする

これも男の子に多く見られる行動の1つで、

言うことを聞かずに

わざと危険なことをするということです。

 

高いところに登る、触ってはいけないものに触る、

入ってはいけないところに入る

などの行動が多く見られます。

 

 

そしてこの危険な行動には「リスク」と「ハザード」の

2種類のパターンがあり、

このパターンによって対応も変わってきます。

 

<リスク>

成長に必要な危険チャレンジに伴う危険

リスク」と呼ばれます。

 

走ったりジャンプして転ぶ、切り傷や擦り傷を作る

など成長に必要な危険であるため、

ある程度は見守る必要があります。

 

 

<ハザード>

成長に繋がらない危険致命的な危険

ハザード」と呼ばれています。

 

高い所から転落する、有毒生物に噛まれる、

刃物で重傷を負うなど。

 

成長にはならない危険ですので、

大人が責任を持って対策を立てるべきです。

 

男の子と女の子には違いがある

男の子でも女の子でも、イヤイヤ期に感じる

ストレス度合いは同じという

研究結果も出ています。

 

しかし、個人差はあるものの、

上記のような行動は男の子に多く見られる行動です。

 

 

この違いは、言語能力の発達の違いとも言われています。

 

 

一般的には女の子の方が言語能力の発達も早く

イヤイヤ期に入る頃には、

自分の気持ちを言葉で表現することが

できるようになっているお子さんも多くなります。

 

そのため、ひっくり返って暴れる、

乱暴をするなどの行動は

女の子にはあまり見られないのです。

 

 

しかし、言語能力が発達していても、

イヤイヤの衝動が抑えられるというわけではありません。

 

言葉だけで説得したりするのは難しいこともあります。

 

イヤイヤ期の男の子にはどう対応する?対処法

イヤイヤ期でも特に男の子は、

家でも外でも困ってしまうような

行動をすることが多くあります。

 

このような時には、

どのような対応をすれば良いのでしょうか。

 

その時の状況を変えてみる

イヤイヤ期には言葉で言い聞かせようとしてみても、

素直に話を聞いてくれず、効果がありません。

 

力づくで無理やり言うことを聞かせようとしても、

余計に反発するため大暴れすることになり、

逆効果なってしまいます。

 

 

こんな時には、その時の状況を変えてみましょう。

 

 

例えば、ご飯を食べずに

遊びだしてしまったという時には、

食べなさいと言っても聞く耳を持ちません。

 

すでにご飯を食べるのに十分な時間を与えていて、

それでも食べないようであれば、

『食べないならご飯を片付ける』ということを伝えましょう

 

 

それでも反応がない場合には、

本当にご飯を片付け、状況を変えてしまいしょう

 

ご飯がなくなってしまったら、

お子さんはその時には大騒ぎするかもしれませんが、

片付けてしまったのですから、

お子さんもどうすることもできません。

 

 

ここで誤解していけないのは、

これは罰を与えているわけではありません

 

ご飯を食べないということに対して

状況を変えただけですので、

もし時間が経ってお腹が空いているようであれば、

軽食などを食べさせてあげれば大丈夫ですよ。

 

すぐに聞かなくても伝え続ける

イヤイヤ期のお子さんに対して

叱り方が悪いのではないかと考える

パパママもいるかもしれませんね。

 

しかし、イヤイヤ期の時期には、

パパママがどのような叱り方をしたとしても

効果はあまりありません

 

 

脳が未発達ということで

欲求を抑えることができないのですから、

どうすることもできないのです。

 

 

しかし、効果がないからと放置してしまうのでは

お子さんは成長していきません。

 

言い聞かせても無駄だと割り切った上で、

お子さんにしっかりと伝え続けましょう

 

 

公共の場でのルールや、生活リズムに関することなどは

特に言い続けるべきです。

 

お子さんはイヤイヤしながらも

確実に成長していますので、

成長に合わせて言っていることを

理解してくれるようになります。

 

 

くどくど時間をかけて伝えても意味はなく、

パパママが疲れてしまうだけですので、

ダメなこと、やってはいけないことなどを、

シンプルに「ダメ」と伝えましょう。

 

もちろん、すぐに効果があるわけではありませんが、

徐々にお子さんの行動にも

反映されてくるはずです。

 

他のもの、他のことで誘う

イヤイヤ期のわがままは、

ただ目の前にあることにこだわっているだけで、

もしかしたら

本当にやりたいことではないかもしれません。

 

 

例えば、遊びをやめずにお風呂に入らない

という時であれば、

『お風呂から出たらこんなに楽しいことが待ってるよ!』

という誘い方が理想的です。

 

 

どうしても言うことを聞かず困った時や、

外出先などで困った行動をした時には、

お菓子などの物でつるのもアリです。

 

イヤイヤ期の時期は、目の前のことに精一杯ですので、

「わがままを言ったらお菓子が食べられるんだ」と

言った考えには、なりにくいと言われています。

 

 

イヤイヤ期が終わった後には、

言い聞かせればお子さんも

理解してくれるようになりますので、

この時期だけと割り切って物でつってみましょう。

 

落ち着いた場所に連れていく

家族に対して暴力をふるったり

乱暴をしたりする場合には、

家族への甘えから

このような行動をすると考えられます。

 

パパママに対する安心感や、

どのような自分も認めて欲しいという

気持ちの表れと言います。

 

 

保育園や幼稚園、外出先などでは

暴力をふるうなどのことをしないのに

家では暴れたり、乱暴したりする

というお子さんもいるでしょう。

 

それは、外ではやってはいけないことをやらない

というお子さんの頑張りであり、

家に帰ってくると気を抜くために、

そのような行動をするのです。

 

 

パパママはこの甘えをしっかりと

受け止めてあげることが大切です。

 

 

怒っている、腹が立っているという感情を受け止めて、

  • ○○がイヤだったんだね、
  • これが欲しかったんだね

とお子さんの気持ちを代弁してあげましょう。

 

 

そして、落ち着く場所へと移動し、

クールダウンするのを待ちましょう。

 

パパママも毎日のことだと、

イライラが爆発しそうなことがあると思います。

 

その場合は、そこから離れて

パパママの気持ちも落ち着かせましょう。

 

 

お互いの気持ちが落ち着いたら、

お子さんを優しく抱きしめてあげてください。

 

そして、

『気持ちはわかるけど、叩いたり

物を投げたりするのはいけないことだ』

ということを伝えてみましょう。

 

 

すぐには伝わらないかもしれませんが、

徐々にお子さんもわかってくれるように

なるでしょう。

 

気持ちを認めながら、行動を制する

他のお友達などに手を出してしまう場合には、

そんなことしてはダメ!と

頭ごなしに叱ってもますます暴れてしまうだけです。

 

 

そんな時には、まずお子さんを抱きしめる、

両腕をつかむなどして

叩くという行動を制した後で、

他の場所へと連れて行きましょう

 

 

お子さんが少し落ち着いたら、

お子さんが怒った理由について認めてあげた後で、

叩いたりすることはよくないということを

伝えましょう。

 

 

お子さん同士のケンカに

親が口を出すのは良くないという考えもありますが、

それはある程度年齢に達したこどもの場合です。

 

 

イヤイヤ期のこどもはまだ、

他のお友達とのコミュニケーションを

うまく取ることができません

 

パパやママがうまく

サポートしてあげることが必要なのです。

 

イヤイヤ期のイライラ解消法と叱り方

イヤイヤ期の時期はパパママも思わずイヤ!

言いたくなるような時期がしばらく続きます。

 

しかし、パパママも毎日のこととなると

イライラ、モヤモヤしてしまうのでは

ないでしょうか。

 

 

そんな時には、気分転換をするなど

ストレスを発散させるようにしましょう。

 

 

また、お子さんを叱らずに見守るというのは

簡単なようで難しいこと。

 

時にはお子さんを叱ることもあるでしょう。

 

その時の叱り方などをご紹介します。

 

身体を動かす

イヤイヤ期の時期だけに限らず、

身体を動かすということは気分転換にも

なりますし、ストレスを発散することができるでしょう。

 

 

軽い運動で構いません。

 

ウォーキングをしたり運動の方法は

人によってそれぞれ違います。

 

自分に合った運動の方法を見つけてみて下さい。

 

 

お子さんと一緒に散歩をしながら、

外の空気を吸うだけでも気分転換になります。

 

ぜひお子さんとの散歩を楽しみましょう。

 

叱る前にパパママの気持ちを伝える

イヤイヤ期のお子さんを

頭ごなしに叱っても意味はありません

 

しかし、お子さんも気持ちが乱れ、

自分自身でもどうしていいのかわからず、

お子さん自身も苦しい時期となります。

 

 

この時期は、上から叱りつけるのではなく、

「ママはちょっと悲しいな」など

気持ちを伝えてみましょう

 

そうすることでお子さんとの

コミュニケーションの幅も広がるでしょう。

 

魔のイヤイヤ期!イライラせずに落ち着いて対応しよう!

 

パパママのだれもを悩ませるイヤイヤ期ですが、

これは子どもが順調に成長している証なので、

あまり自分を責めず、気負わずに

気分転換などしながら乗り越えて下さいね!