愛犬が熱中症にならないための予防対策や原因!

暑い時期が近づいて来ると心配になるのが熱中症。

 

自分や家族が熱中症にならないために、気をつけている方は多いと思いますが、実は犬も熱中症になるのをご存知ですか?

 

人間もそうですが、熱中症は犬も重症化する可能性もありますので、気をつけてあげなくてはなりません。

 

しかし日々の生活の中で熱中症を予防することもできますので、その方法や対策について知っておきましょう!

熱中症の予防法!日常生活編

まずは 暑さ対策など、毎日の生活の中でとれる予防方法をご紹介します。

 

ハウスを置く場所に注意!

日中の部屋の中でも、日が当たり続けている場所では犬は熱中症などになる可能性があります。

 

ハウスなど犬が過ごす場所は、日陰でさらに窓などが開けられる風通しの良い場所がし、

犬が涼しく過ごせるような環境を作ってあげて下さい。

 

クールボードなど身体を冷やせる場所を!

ハウスの中に、犬の身体が冷やせるような箇所を作ってあげましょう。

 

市販されているクールボードなどを使用しても良いですし、ペットボトルなどを凍らせて

布で巻いたものを置いたマットなどでも構いません。

 

犬が直接身体を冷やせるようなグッズを置いてあげるとなお良いでしょう。

 

エアコンでの冷えすぎには注意!

室内犬が快適に過ごせるために、エアコンなどをつけておく場合は冷えすぎに注意しましょう。

 

冷たい空気は下の方に溜まりやすいため、床面にいる犬が冷えすぎてしまうこともあるためです。

 

犬の様子を見ながら冷やしすぎていないか、直接風邪が当たっていないかなどを確認してあげましょう。

 

いつでも水を飲めるような環境に

犬が体温を管理するための方法の 1 つが水を飲むということです。

 

家の中の色々な場所で、新鮮な水を飲めるよう、いくつか水飲み場を作ってあげるのも良いでしょう。

 

また 日が当たっていると水はすぐに温まってしまいますので、水飲み場は日の当たらない場所に作るのがポイントです。

 

ドライフードでも工夫で水分補給を

いつもドライフードをあげているという場合はちょっとした工夫で水分補給をさせてあげられます。

 

1 番簡単なのは、ドライフードに水などを加えてふやかしてあげることです。

 

また、ウェットタイプのエサを少し混ぜてあげるという方法でも水分補給ができます。

 

ちょっとした手間にはなりますが、犬の熱中症を予防するためにもぜひやってみて下さい。

 

犬の熱中症の予防法!散歩・外出編

犬は散歩も大好きでストレスなどを解消できる大切な時間でもありますが、

夏場の散歩は暑さという点では1番負担がかかってしまう時間です。

 

ご紹介する暑さ対策で、予防を万全にして出かけましょう。

 

散歩は早朝か日が落ちてから

日中のアスファルトに手の平を当てるとわかりますが、とても熱くなっています。

 

犬は散歩の時には素足で歩きますので、熱いアスファルトの上を素足で歩くということになります。

 

ですので地面が熱いと、肉球を火傷してしまったりすることもあるのです。

 

 

また 道路からの照返しもあり、その熱で熱中症になってしまうこともあります。

 

そのため、カンカン照りの日中の散歩は避けるようにして朝7時前の早朝や、夕方は7時以降の日が落ちた頃がおすすめです。

 

この時間であれば、路面の温度もだいぶ違ってきます。

 

散歩の時に犬が舌をだらんと出し続けている時は危険ですので、散歩中の様子もしっかり見てあげましょう。

 

 

肉球の火傷が気になる時には、自宅に戻ってから流水で冷やしてあげます。

 

また肉球用クリームなどが市販されていますので、それで保湿してあげるのも良いでしょう。

 

散歩の前には冷却効果のあるスプレーをかけてから散歩に出るというのもおすすめですよ。

 

散歩や外出の時には犬用の水を忘れずに!

散歩や外出の時には犬が飲むための水も必ず持って出かけましょう。

 

人間も同じですが、水分補給というのはとても大切です。

 

まして暑い中歩くわけですから、こまめな水分補給ができるように準備してあげましょう。

 

室外犬の暑さ対策

外で過ごす犬はとても暑いのでよく注意してあげましょう。

 

犬のハウスなどは屋根があるものでも、ハウス内の温度がとても高くなってしまいます。

 

夏場はハウスを直射日光の当たらない場所に移動してあげましょう。

それだけでもハウス内の温度はだいぶ変わってきます。

 

 

また、リードで犬をつないでいる場合には、リードを長めにしておきましょう。

 

日中、日陰を見つけて日陰まで自由に移動できるようにしておくことも大切です。

 

外の気温が35度前後になると、犬は唾液が出なくなるため脱水症状などを引き起こしやすくなります。

 

いつでも水が飲めるようにしておくこともとても大切です。

 

こんな症状は熱中症か夏バテかも?

暑い季節は、特に熱中症が気になりますが、夏バテ特有の脱水症状も注意しなければなりません。

 

それぞれの初期症状を覚えておきましょう。

 

 

まず 犬は夏バテをすると、下痢や嘔吐をします。

 

その時に体内の水分だけでなく、カルシウムやミネラルなども失うため、脱水症状となってしまいます。

 

・食欲がない

・だるそうで元気がない

・パンティング(浅くハッハッと呼吸する)

・背中の肌をつまんで離してもすぐ元に戻らない

・目や口が渇いてる

・おしっこをあまりしない

 

 

これらは夏バテや脱水症状の主な症状です。

 

人間は夏バテというと食事や水分補給などといった対処方法ですが、

犬の場合はこのような症状があったら、病院へ連れて行きましょう。

 

 

一方、熱中症の初期症状は以下の通りです。

 

・体温が高い

・よだれが出る

・食欲がない

・ふらふら歩く

・ぐったりしている

・呼吸が荒い

 

 

犬は元々体温は高いのですが、熱中症の場合は40〜41 度以上に体温が上がります。

 

犬ははしゃいだりしても、ハァハァと息をすることがありますが、

元気な時には自分で水を飲む、冷たい床にお腹を当てるなどの行動をします。

 

しかし、ハァハァといつまでも呼吸がおさまらないだけではなく、ボーッとしていたり、

ぐったりしていたりしたら熱中症の可能性が高くなります。

 

 

熱中症かな?と思ったら、すぐに身体を冷やし病院へ躊躇なく連れて行ってあげましょう。

早めの対処で重症化を防ぐことができます。

 

 

熱中症が重症化すると以下の症状が見られます。

 

・下痢

・嘔吐

・ふるえ

・発作

・意識消失

 

 

この中のどれか 1 つでも当てはまるようであれば、熱中症が重症化していると考えて良いでしょう。

 

さらに重症化が進んでこのような症状が出てくると、死亡率も高くなってしまいます。

・尿が出ない

・血尿が出ている

 

これらの症状は、熱中症が重症化し、腎臓に急激な障害を起こしている可能性もあります。

 

腎臓以外にも機能が低下している臓器があるかもしれませんので、

身体をすぐに冷やして、早急に病院に連れて行く必要があります。

 

熱中症になりやすい犬種は?

犬の中でも特に熱中症になりやすいとされる犬種がいますので、注意が必要です。

 

大型犬

ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーなどの大型犬は、

小型犬に比べると体温を下げにくいため、熱中症への注意が必要です。

 

大型犬は体力がある分 長距離の散歩へ出ることも多いため、暑い日の散歩などは、

必ず飲料水を持って出かけるようにしましょう。

 

短頭種

シーズー、ペキニーズ、パグ、フレンチブルドッグ、ボストンテリア、ボクサーなどの鼻が低い犬種は

鼻の穴や喉の入り口が狭いことが多く、息の通るところが狭くなっています。

 

犬はパンティングして鼻や口の息が通り粘膜の水分を蒸発させることで、体温を下げています。

 

しかし、息の出入り口が狭いこれらの犬種は熱放出の効率が悪いため、身体が高温になりやすいのです。

 

元々疾患を持っている犬

犬種に限らず、呼吸器疾患、心臓疾患を持っている犬は熱中症になりやすいとされています。

 

これらの犬も体温を調整しにくいため高温になりやすくなります。

 

熱中症になりやすい時期は?

犬は、6 月から 8 月の間に熱中症になりやすいとされています。

 

また、どちらかと言うと午前中よりも午後の方が熱中症になりやすいと言われています。

 

 

そして、暑い日から涼しい日…と、繰り返している時にはより注意が必要です。

 

犬は高温多湿な環境に慣れるまでに、60 日ほどの時間がかかります。

 

ある程度時間が経てば、その環境に順応することはできるのですが、慣れるまでに時間がかかるのです。

 

暑い、涼しいを繰り返していると、通常より低い気温でも熱中症になる可能性もあります。

 

暑くなり始める初夏にも注意が必要です。

 

 

また、気温は同じでも、湿度が高かったり風がなかったり、地面からの照り返しが強い日も熱中症の注意が必要です。

 

風がなく、湿度の高い日は、気温が低めでも熱中症になることがあるでしょう。

 

気温以外の原因によって、熱中症になることがあると覚えておいて下さいね!

 

犬が熱中症になった時の対処法と治療法

愛犬が熱中症になってしまったら、正しい対処をしてから病院へ連れて行きましょう。

 

まずは、犬の身体を冷やすということです。

 

涼しい場所へと移動して、身体を水で少し濡らしたあとで扇風機で風を送ります。

 

冷水や氷水などで身体を冷やすのは、身体の表面だけを冷やし、体内まで冷やすことができません。

 

そして、身体を冷やしながら病院へ連れて行きましょう。

 

熱中症は時間が経つほど重症化し、死に至る確率も高まりますので、早めに対処することが必要です。

 

 

また 事前に病院に連絡を入れてから行くことで、スムーズな受け入れもしてもらえるでしょう。

 

食欲がなく、水分補給もできないため、病院では点滴によって、水分や薬などを投与してもらえます。

 

まとめ

熱中症は重症化してしまうと犬も死に至る危険性もあるので、早めに対処することで重症化するのを防ぐことができます。

 

予防対策も知り、ぜひ可愛い愛犬を熱中症から守ってあげて下さいね!