飼い犬を呼んでも来ない7つの理由と効果的な4つのしつけ方

愛犬の名前を呼んだり、「おいで」という飼い主の声に反応して

必死に走って駆け寄ってくる姿は可愛いものですよね。

 

しかし、名前を呼んでもおいでと指示を出しても犬が来ない…

とお悩みの飼い主さんも多いのではないでしょうか?

 

 

呼んでも来ないのにはいくつかの理由が考えられますが、

犬は従順な動物ですので、

実はちょっとしたしつけ方で呼べば来るようになるんです。

 

そこで、犬が呼んでも来ない理由や対処法、

しつけ方などを詳しくみていきましょう。

 

呼んでも来ない理由と対処法

①嫌なことをされると思っている

犬が名前を呼んでも来ない理由の1つに、

名前を呼ばれたら嫌なことをされると思っている

ということがあります。

 

飼い主さんが過去に犬の名前を呼びながら叱った

などの経験があると、名前を呼ばれる=怒られる

といったイメージがついており、

名前を呼んでも来ないということがあります。

 

 

また 名前を呼ばれて飼い主さんの元へ行ったら

病院に連れて行かれた、シャンプーをされた、

おもちゃを取られた…など、

 

名前を呼ばれた後に嫌な経験をすると、

その後名前を呼ばれても無視することが多々あります。

 

 

特に イタズラなど悪いことをした犬を叱る場合は

『こら!』『ダメ!』という風に、

名前を呼ばれる=犬にとって嫌な事があることを

意識づけないようにしましょう。

 

 

②遊びに夢中の時

人間でもそうですが、犬も遊んでいるなど

何かに集中していると飼い主さんが呼んでいるのを

無視することがあります。

 

特に子犬の場合は好奇心旺盛で、何かに夢中になりやすいため

無視するということもよくあることです。

 

 

犬は自分のやりたいことを優先してやりますので、

夢中になって遊んだ後で気が済むと、

何もなかったかのように普通に戻り呼んだら

飼い主さんの元に来てくれます。

 

 

何度も読んだり無理やり引っ張ってくるのではなく、

少し時間をおいたり

他のおもちゃで気を引くなどしてみましょう。

 

 

③ふてくされている

犬の名前を呼んだ時、聞こえているはずなのに

飼い主さんの方を見向きもしないということがあります。

 

また、振り向くことはあっても、すぐにプイっと

そっぽを向いてしまうということもあります。

 

 

実は犬にも感情があり、ふてくされて

わざと聞こえないふりをするということもあるんです。

 

  • いつものおやつをその日はくれなかった
  • 遊んでいたのに、無理にやめさせられた
  • 飼い主さんだけ外出してしまい、留守番をさせられた
  • 散歩の時間などが少なく満足できなかった

こういったことが理由となり、犬はふてくされてしまいます。

 

 

ふてくされている犬に対して、

飼い主さんが犬の思い通りの行動をとってしまうと、

余計に言うことを聞かなくなるので

余計に呼んでも来ないということがあります。

 

毅然とした態度で、少し時間をおいてから接してみましょう。

 

 

④体調が悪い

犬が名前を呼んでも来ない時、それは

「来ない」「反応しない」というわけではなく、反応できない

のかもしれません。

 

 

犬も病気を患えば体調が悪くなりますし、

脚や腰などに痛みがあり辛いということもあります。

 

できるだけ反応をしようとしますが、

具合が悪いため反応が薄くなってしまうことがあるのです。

 

 

ぐったりしているなどの様子があれば、

どこが体調が悪くないか見てあげてくださいね。

 

 

⑤老化現象

犬の老化現象は目に見えるものと、見えない部分があります。

 

犬は一般的には大型犬は7歳、小型犬では9歳でシニア

と呼ばれるようになります。

 

シニアになると、様々な老化現象が進行していきます。

 

 

顔や身体などの変化としては、白髪が生えたり、

眼球が白く濁るなどの症状が見られます。

 

そして、目に見えない部分での変化では視力、

聴力などが衰えてくるのです。

 

 

この老化現象が原因で耳が聞こえにくく、

名前を呼んでも耳に入りづらくなっていることがあります。

 

 

またシニアになると外耳炎や内耳炎で

難聴になっている可能性もあります。

 

老化により、反応したくても反応できない

ということがあるのです。

 

 

⑥犬が聞きづらい音で呼んでいる

人間もそうですが、犬も聞きやすい音や聞きづらい音があります。

 

犬の聴覚では母音は聞き取りやすい音となり、

カ行、サ行、タ行など、一部の子音は聞きづらい音になります。

 

 

犬の名前を付ける時に、そこまで考えて

名前を付けるという飼い主さんは少ないため、

名前に聞きづらい音が並んでいる場合には、

犬の耳に届きにくいことがあります。

 

さらにシニアになると聴力が衰えますので、

より聞きづらくなるでしょう。

 

 

犬に名前を覚えさせる方法や

名前を呼んでも来ない時の原因はこちら↓

犬猫は本当に自分の名前を認識できる?呼んでも反応しない理由と対策
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⑦あだ名で呼んでいる

犬に正式な名前を付けても、呼ぶのがあだ名であれば

犬は自分が呼ばれているということに気が付かないこともあります。

 

 

また 家族の中で犬の名前を呼ぶ時に、

それぞれが別の呼び方で呼んでいては、

犬は自分の名前がどれなのか判断することができません。

 

愛犬が可愛くて色々な呼び方をしたくなるかもしれませんが、

呼び方は家族内でも1つの呼び方で統一するようにしましょう。

 

犬がその呼び方にだけ反応できるようになったら、

あだ名で呼んであげるのも良いでしょう。

 

 

名前や、「おいで」と呼んだら来るしつけ方

それでは、呼んだときに来るようにする

しつけ方をみていきましょう。

 

 

褒める時に名前を呼ぶ

名前を呼んだ後に犬が嫌だと感じることをすると、

名前を呼ばれる=嫌なことが起こるという

イメージがついてしまいます。

 

ですので名前を呼ばれるということに

マイナスのイメージをつけないためにも、

褒める時に名前を呼ぶということをおすすめします。

 

 

名前を呼ばれて飼い主さんの元へ行くと

おやつがもらえる、褒められる、遊んでもらえるなど、

犬にとって楽しいことや嬉しいことがあるようにすると、

名前を呼ばれた犬が駆け寄ってくるでしょう。

 

駆け寄ってきたら、大げさに褒めてあげて下さい。

 

 

人間でもそうですが、1度マイナスイメージは

1度定着してしまうと、良いイメージに変えるというのは

時間がかかります。

 

飼い主さんは焦らずに根気よく続けて、

いいイメージを定着させていきましょう。

 

 

犬の行動や気持ちを尊重してあげる

名前を呼んでも犬が来ない時にすぐに叱ってしまうと

犬もストレスが溜まりますし、

何より名前を呼ばれたら怒られるという

マイナスイメージが定着してしまいます。

 

それでは、ますます犬が呼んでも

来なくなってしまい悪循環となります。

 

 

犬が来なかった時はすぐに叱るのではなく、

犬の行動や気持ちを尊重してあげることが大切です。

 

犬の気持ちなどを尊重してあげた上で、

犬との距離を縮めていきましょう。

 

 

犬との信頼関係をしっかりと築き、

主従関係を理解させることができれば、

犬は飼い主さんが呼べばすぐ反応できるようになるでしょう。

 

 

普段の様子をよく見てあげる

名前を呼んでも犬が来ない時には、

犬の様子をよく見てあげるようにしましょう。

 

 

もしかしたら、犬が普段とは違う様子で、

病気やケガなどをしているかもしれません。

 

こういった時には早めに動物病院などで

診察してもらいましょう。

 

 

また 日頃から犬の身体を触ったり、

痛みなどがないかを注意して見てあげるようにしましょう。

 

具合が悪くて名前を呼んだり、おいでという指示に

反応できないのであれば、

元気になれば指示に従うようになるでしょう。

 

 

聞き取りやすい音で指示をする

犬には聞き取りづらい音・聞きやすい音がありますので、

指示をする時には聞き取りやすい音で

指示をしてあげると良いでしょう。

 

犬の名前に聞き取りづらい音が多く含まれているようであれば、

名前ではなく「おいで」などの聞き取りやすい音で

犬が来るように指示をしましょう。

 

 

まとめ

犬の名前を呼んでも飼い主さんの元へ来ない時、

なぜ来てくれないのか頭を悩ませてしまいますよね。

 

しかし 呼んでも来ないのには理由があり、

効果的なしつけ方法もお伝えしました。

 

元々犬は従順な動物ですので、飼い主さんは諦めずに焦らず、

根気強くしつけを続けてみてくださいね♪