犬や猫は見ているだけで癒されるペットの定番ですが、
同じ家に同居させることができるのでしょうか?
そこで今回は
- 筆者が犬と猫を同居させた時の失敗談と成功談
- 同居をさせるために理解しておきたい犬猫の習性
- 同居を成功させるコツや、準備しておきたいグッズ
などをご紹介します。
目次
犬と猫の同居!失敗した体験談
犬と猫を同居させるのは可能ですが、
ちょっとした理由で失敗してしまうこともあります。
失敗した!というみなさんの体験談をご紹介していきます。
失敗体験談①:仲良くさせようとしたのが逆効果に!
犬と猫が仲が良さそうに寄り添っている姿などを見たら
たまりませんよね。
しかし そんな理想的な姿を想像して、無理やり
犬と猫を同じ場所で生活させていたらどちらもストレスがたまり、
ケンカをしたり食欲不振になってしまいました。
失敗体験談②:高齢猫と同居させたら猫が体調不良に
犬と猫を同居させる時には、色々な
パターンがあると思います。
子犬と子猫を同時に飼い始める場合、
犬が先に住んでいて猫が後でやってくるパターン、
猫が先で犬が後にやってくるパターン…などなど。
うちは高齢の先住猫がいて、
犬が後からやってきたパターンです。
先住猫は長く住んでいて環境にも慣れていたので大丈夫だろうと、
特別な準備をせずに新しい犬を迎え入れたところ、
先住猫が食欲不振になり、体調不良になってしまいました。
失敗体験談③:同じ場所で留守番をさせたら家の中が大荒れ
犬と猫が同居を始め、初めて長い時間留守番を
させた時に悲劇はおこりました。
普段あまり長い時間家を空けるということがなかったため
犬と猫それぞれのスペースなどを作らずに過ごしており、
特にトラブルなどもなく同居生活をしていました。
ある時長時間家を空けなければならなくなり、
犬と猫も2匹で長時間初めてのお留守番。
いつも通り犬もケージに入れず自由に、
猫も気ままに自由に動けるようにして外出しました。
しかし、家に帰って見たら衝撃の光景が目に入ってきました。
いつもは飼い主がいるのでそのようなことはありませんでしたが、
家の中の物が散乱しておりひどい状態に…;
特に犬は時間に関係なくお留守番自体が
ストレスになってしまうことがありますので、
ストレスを感じ、犬と猫がケンカをして走り回り、
家の中が大荒れになっていたのです。
犬猫同居が成功した体験談
犬と猫を同居させることに成功して、
飼い主さんも犬や猫も居心地の良い楽しいペットライフを
送っているという方もたくさんいます。
その飼い主さんたちの成功の秘訣や体験談を見ていきましょう。
成功体験談①:お互いにマイペースでトラブルなし!
犬と猫が仲良い姿には癒されますが、無理強いはせずに
自由気ままにお互いマイペースに生活しているうちの犬と猫。
我関せずとお互いに知らんぷりですが、今までケンカをしたり、
犬も猫もストレスで体調を崩したりすることも
大きなトラブルもなく楽しく同居生活しています。
成功体験談②:猫と同居させやすい犬種を選び関係は円満
犬と猫のどちらも好きで選べなかったため、
思い切って犬と猫を同居させようと考えました。
ペットショップへ行き、犬や猫の種類を選んでいる時に
店員さんに犬と猫が楽しく同居できるようにするのに
どの種類の犬や猫を選べば良いか相談してみました。
犬の場合には、友好的で社交的・温厚で神経質ではない、
下記のような犬種が同居しやすいということを教えてもらいました。
- ラブラドールレトリバー
- ゴールデンレトリバー
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- マルチーズ
- ポメラニアン
大型犬を飼うのは難しかったため、室内犬としても
ポピュラーなマルチーズを飼うことに決めました。
その結果 犬と猫は特にトラブルなどもなく、
程よい距離感を保ちながら楽しく生活しています。
犬猫の同居を成功させるために理解しておきたい習性の違い
犬と猫を同居させることはできますが
どちらも習性や行動が大きく違いますので、
まずはそれぞれの特徴や習性を飼い主さんが
あらかじめ知っておくというのが成功への第一歩です。
それでは詳しくみていきましょう。
犬の特徴と習性
まずは犬の特徴や習性を理解しておきましょう。
・散歩や運動が必要
・トイレなど様々なしつけが必要
・仲間意識が強い
・飼い主に対する独占欲が強い
・縄張り意識が高い
・シャンプーやグルーミングが必要
・人間に合わせた行動ができる
・食べ物に対する独占欲が強い
・肉食よりの雑食
・エサは出された分だけ食べてしまう
猫の特徴と習性
・完全に室内での飼育が可能
・キャットタワーなど上下運動が必要
・しつけの必要性はほぼない
・自分でグルーミングができる
・飼い主に甘えたりはするがべったりではない
・夜や早朝に活動が活発になる
・肉食獣
・エサを出された分、数回に分けて食事する
このように犬と猫は習性が大きく違いますので、
まずその習性をしっかりと理解しておきましょう。
犬と猫の同居のために準備しておきたいグッズ
犬と猫を同居させるためには、た
だお家に迎え入れれば良いというわけではありません。
同居を円滑な状態にしてくれるアイテムもありますので、
準備してから新たな犬や猫を迎え入れるようにしておきましょう。
犬猫でそれぞれ別のケージ
ケージがあることで、犬と猫両方のスペースを
確保することができます。
犬は特に縄張り意識が強いため、自分だけの場所がある
ということが大切ですので、
ケージを置いてあげることで犬のストレスも
溜まりにくくなるでしょう。
また、飼い主さんが留守の時など、
犬と猫がじゃれあったりして思わぬケガを
してしまったりすることがあります。
そういったことを防ぐためにも、別々のケージを用意し、
それぞれのスペースを確保していれば、
ケガなどのトラブルを防ぐことができます。
キャットウォーク、キャットタワー
犬と猫はそれぞれ習性が違いますが、犬は平面、
猫は高いところが好きというのは大きな違いです。
猫は散歩をするのには不向きですが、
キャットタワーやキャットウォークなどで
上下運動をするのが好きです。
猫が快適に過ごすことができるよう
キャットウォークやキャットタワーを準備しておくと
猫のストレスが溜まりにくくなります。
また、万が一犬と猫がケンカをした時に、
キャットタワーやキャットウォークが
逃げ場所となりますので、そういった意味でも役立ちます。
犬と猫それぞれの食器やおもちゃ
犬と猫はそれぞれの食器やおもちゃが必要です。
これらを共用してしまうと、独占欲から
ストレスが溜まってしまうことがあります。
また、食器を共用してしまうと、犬も猫も
それぞれのエサを誤って逆に食べてしまうことが考えられます。
犬と猫では、それぞれ必要な栄養素が違い、
エサもそれぞれに必要な栄養素が配合されていますので、
食べてしまうと健康面に影響が出てしまうこともあります。
こういったことを防ぐためにも、食器やおもちゃは
それぞれのものを用意するようにしましょう。
犬に必要な栄養素やおすすめ食材はこちら↓
犬と猫の同居の成功のコツ①慣れるまでは目を離さない
犬と猫の同居を成功させるコツ1つ目は、
同居に慣れるまではできるだけ目を離さないということです。
犬と猫を同居させて、本当に安心できるまでは
できるだけ目を離さないことが大切です。
犬と猫がストレスなく生活できているのか、
飼い主さんが毎日しっかりと観察してあげましょう。
また、犬と猫が快適に生活をしていたとしても、
じゃれ合っている時に猫の鋭い爪で
犬がケガをしていまうというトラブルも考えられます。
こういったことを防ぐためにも慣れるまでは、
責任を持って見守ってあげましょう。
犬と猫の同居の成功のコツ②落ち着く場所にトイレを設置
犬と猫の同居の成功のコツ2つ目は、
落ち着く場所にそれぞれのトイレを設置してあげることです。
犬と猫ではトイレが全く違います。
犬はトイレシートなどを使うのが一般的ですが、
猫はトイレ砂を使うというのが一般的です。
猫は排泄物を砂で隠すという行動をしますので、
砂を使うのが一般的なのです。
犬はトイレの訓練が必要で、覚えるまでに
少し時間がかかりますが、
猫はトイレ砂などの猫が好むトイレを設置し、
場所を教えてあげればほとんどの場合
1回でトイレを覚えてくれます。
犬と猫が同居する場合には、それぞれが
落ち着いて排泄できるような場所にトイレを設置してあげましょう。
また、犬は自分のうんちを食べるという行動が見られます。
猫と同居している場合には、猫のうんちを
食べてしまう可能性があります。
猫のうんちが未消化であったり、キャットフードの
においにつられて食べてしまうことがあるのです。
猫のトイレを設置する時には、犬が届かないよう
少し高い場所に設置するなどの対策をしてあげましょう。
犬と猫の同居の成功のコツ③留守番の時の居場所は分ける
犬と猫の同居の成功のコツ3つ目は、
留守番の時の居場所を分けるということです。
先ほども少しご紹介しましたが、
飼い主さんが留守にする時には目を離さざるを得ない状況です。
同じ場所で留守番していると、じゃれ合ったり、
ケンカをしたりして思わぬケガなどをしてしまう可能性があります。
飼い主さんの目が届かないからこそ、
それぞれのケージなどに入れて別々に留守番をさせることで、
不測の事態を避けることができます。
犬と猫の同居の成功のコツ④子犬、子猫の方が同居しやすい
犬と猫の同居の成功のコツ4つ目は、
子犬、子猫のうちに同居をさせるということです。
先に犬や猫などのどちらかが住んでいるという場合には、
同時に同居を始めることはできませんが、
これから同居させることを考える場合には、
犬と猫の年齢が小さなうちがおすすめです。
特に猫の場合は高齢になると、ストレスが溜まり
体調を崩してしまうということが多くあります。
猫の場合は環境の変化などを嫌がります。
特に高齢になると、新たに犬がきて
環境が変化することを嫌がるでしょう。
子犬、子猫というのは大人の犬や猫に比べると警戒心が弱く、
同居という状況に慣れやすいですので成功しやすいでしょう。
また、大人の犬や猫が先に住んでいて、
後から子犬や子猫がくるという場合は、
大人の犬や猫が攻撃をしてしまうことも考えられます。
小さな子犬、子猫であれば命に係わる可能性もありますので、
特に慎重に様子を見てあげるようにしましょう。
これから初めて犬をお家に迎える場合は
こちらの記事も参考にしてくださいね↓
犬と猫の同居の成功のコツ⑤同居をさせる順番を考える
犬と猫の同居の成功のコツ5つ目は、
同居させる順番を考えることです。
同居をさせる時には、犬が先にいて猫を迎え入れる場合と、
猫が先にいて犬を迎え入れる場合があります。
それぞれの順番によって迎え方が違いますので、
覚えておきましょう。
犬が先にいて猫を迎え入れる場合
犬を先に飼っていて、後で猫を迎え入れる場合は
猫の年齢が生後2週~9週の社会化期と呼ばれる猫が良いでしょう。
この時期の子猫は環境の変化などにもとても柔軟ですし、
先に住んでいる犬もこの時期の子猫であれば受け入れやすいでしょう。
子猫の場合は、身体が小さいため犬との大きさの差が激しく、
じゃれていてもケガをしてしまう可能性が高いため、
十分に注意しなければなりません。
子猫を迎え入れると、子猫にばかり気をとられがちですが、
犬のケアも十分に行うようにしましょう。
猫が先にいて犬を迎え入れる場合
猫が社会化期を終えている場合は、
犬を迎え入れるのが少し難しいことがあるかもしれません。
猫は環境の変化を嫌うため、新たな犬が来るのを
よく思わないこともあります。
犬は上下関係をつける習性がありますので、
まずは犬の目の前で猫にエサやおやつなどをあげて、
猫が犬よりも立場が上であるということを示しましょう。
犬は猫に比べると従順ですので、猫の方が立場が上であることを
認識すれば、良い関係を築いてくれます。
そして、犬のしつけなど十分に行うことで
トラブルなどは起こりにくくなります。
犬と猫の同居の注意点
犬と猫を同居させる時の注意点をみていきましょう。
犬と猫それぞれの爪を整えておく
犬と猫も人間同様に爪が伸びてきますので、
じゃれているだけでも
ケガをさせてしまう可能性があります。
特に猫の爪は鋭いですので、こまめに
ケアしておくことでケガなどのトラブルを
防ぐことができるでしょう。
ストレス解消できる策を考えておく
犬と猫は違う種類の動物であり、習性などが大きく違います。
一緒に生活をしていると、たとえどんなに
良好な関係の犬猫でも多少のストレスを
感じることがあります。
そこで、ストレスを解消できる対策を
あらかじめ考えておきましょう。
猫であればキャットタワーなどを設置しておくだけでも、
猫のストレスを解消してあげることができます。
犬であれば、好きなおもちゃを用意してあげたり、
ガムなど噛むことのできるおもちゃなどがあれば
ストレスを解消できたりします。
ストレスを溜め込んでしまうと、
病気などを引き起こす可能性もあります。
そうなる前に飼い主さんがストレスを解消できるような
策を考えてあげることも大切です。
犬のストレス解消法については
こちらの記事も参考にしてくださいね。
無理に仲良くさせようとしない
犬と猫は習性なども大きく違うため、
生活スタイルも違います。
犬や猫が相手に自ら近寄っていく、歩み寄っていくという場合は
ケガなどがないように見守ってあげればよいですが、
人間が犬と猫、仲良くするように無理強いすることはやめましょう。
無理強いをすれば、犬や猫は大きなストレスを感じます。
関係は悪くなりますし、体調などを崩してしまう可能性もあります。
お互いの生活スタイルを尊重し、程よい距離を保てるように
導いてあげると良いでしょう。
犬と猫の同居で起こる可能性のある病気は?
犬や猫は同居に限らずストレスが溜まってしまうと、
人間と同じようにそれが体調に表れてくることがあります。
ストレスが引き起こす可能性のある症状を覚えておきましょう。
そして、症状が見られた時には早めにかかりつけの動物病院などで
診てもらうと良いでしょう。
ストレスからくる共通の症状
ストレスからくる犬と猫共通の症状は
・脱毛
・元気がない
・食欲不振
・皮膚病
・下痢
・嘔吐
これらの症状が多く見られます。
これらの症状を見かけたら、
病院へ連れていくことをおすすめします。
犬の症状
犬の場合は皮膚をなめすぎて傷めてしまう、吠える、
噛み付く、破壊行動などが良く見られる症状です。
特に破壊行動では、ケージの中に入れてある毛布や
クッションなどを噛みちぎってしまったりすることがあります。
また、トイレシートなどをビリビリに
破いてしまうなどの行動が見られることもありますので、
頻繁に続く時にはストレスを解消してあげるようにしましょう。
猫の症状
猫のストレスからくる症状は威嚇、マーキング行動、
家中で爪を研ぐなどの行動が見られるようになります。
人が近づくとフーっと威嚇したりすることがあります。
また、爪とぎ以外のところで爪を研ぐなども見られます。
壁やふすま、ドア、時にはソファーなどで爪を研ぎ、
ボロボロにしてしまうなどの行動も見られます。
また、猫はトイレは覚えやすく1度教えれば、
すぐにトイレの場所で排泄してくれますが、
トイレとはまったく違うところでおしっこなどを
してしまったという時には
ストレスが溜まっていると考えて良いでしょう。
その場合はストレスを解消する策を
すぐに考えてあげましょう。
まとめ
犬と猫は同居させることは十分に可能ですが、
習性など違いますので、
理解をしたうえでそれなりの準備などが必要になります。
犬と猫が大きなケガやトラブルがなく、
一緒に楽しくペットライフが送れるよう工夫してみて下さいね!