鏡開き2020年は何日?関西・関東地方の日付の違いと意味や由来は?

お正月に飾った鏡餅を下げる鏡開きですが、

関東は1月11日、関西は1月15日または20日と、

地方によって日付に差があるのを知っていましたか?

 

そこで、この記事では

  • なぜ地方によって鏡開きの日が違うのか?
  • そもそも鏡餅を飾る意味とは?
  • いつどのように飾るのが正しいのか?

という事を詳しくご紹介していきます♪

 

鏡開きの日はなぜ地方で違うの?

鏡餅を年末に飾り、年神様を迎えたら、年神様が宿ったお餅を下ろして食べるのが鏡開きです。

 

鏡開きの日にちは毎年同じ日ですが、関東と関西、地方によって異なります。

  • 関東:1月11日
  • 関西:1月15日または20日

 

年神様は門松を目印にやってきて、鏡餅に宿ります。

門松を飾っておく期間のことを松の内と呼び、松の内は鏡餅をお供えしておきます。

 

もともと関東も関西も松の内は1月15日までであり、1月20日に鏡開きが行われていましたが、

関東と関西の鏡開きの日にちが変わったのは江戸時代のことです。

 

徳川三代将軍の家光が4月20日に亡くなったことから、徳川幕府のお膝元であった関東では、

月命日の20日を避けて1月11日に鏡開きを行うようになったと言われているのです。

 

しかし1月11日は松の内にあたり、『年神様がまだいるにも関わらず鏡開きをするのは、失礼にあたるのでは?』

ということで、関東では松の内を1月15日から7日に変更されました。

 

そのため、関東と関西では鏡開きの日が違うのです。

 

鏡開きの正しいやり方は?

今では鏡餅は、丸餅を2つ重ねた形のパックに小分けのお餅が入っているので、

鏡開きの時にはすぐに調理することができますよね。

 

しかし、まだまだ丸餅を2つ重ねた鏡餅を飾っているご家庭も多くあると思います。

 

それを、鏡開きの為に包丁などでお餅を切り分けるのは、実はタブーとされているんです。

 

鏡開きが広まったのは、江戸時代。

この時代、『切る』という言葉は切腹を連想させることから、縁起が悪いとされていました。

 

そのため、年神様にお供えしたお餅も包丁などで切るのではなく、手などで割るのが正しいやり方とされています。

 

鏡餅を飾る意味や由来は?

鏡餅は1年の神様である年神様の依るところとして飾られ、鏡餅をお供えしている場所に年神様は依りつきます。

 

そこで、鏡餅という言葉の由来や飾る事の意味を見ていきましょう。

 

鏡餅の言葉の由来

昔から、鏡には魂が宿ると信じられています。

そのことから、丸いお餅を鏡に見立てて「鏡餅」と呼ぶようになったと言われています。

 

鏡餅の飾りの意味

鏡餅の飾りには、実はこのような意味があって飾られています。

  • 大小2つの丸いお餅:円満に新たな1年を重ねる
  • 橙:子どもが代々生えるように
  • 御弊:魔除け、反映を願う
  • 四方紅:災いを払い反映を願う
  • 裏白:長寿を願う

 

ほかにも、このような意味を込めて飾りをすることがあります。

  • 昆布:よろこぶ
  • 串柿:高い精神性

 

鏡開きの意味・由来は?

鏡餅を飾るのに意味があるように、鏡開きにも意味や由来があります。

 

無病息災を願う

年神様は毎年お正月にやってきて、豊作や幸せをもたらしてくれます。

その年神様が宿るのが鏡餅だとご説明しましたよね。

 

松の内が過ぎたら年神様の宿ったお餅をお汁粉やお雑煮にして、『無病息災を願って食べる』というのが鏡開きの意味になります。

 

年神様を送り、区切りをつける

鏡開きは、鏡を開くことで年神様をお送りして、お正月に区切りをつけるという意味があるとも言われています。

 

また お祝い事や新たな出発などの時に酒樽を使って鏡開きが行われますが、

これはお正月の鏡開きからつながっているとも言われています。

 

鏡開きは江戸時代から広まった!?

鏡餅は源氏物語にも出てきており、平安時代には存在していたとされています。

しかし、お正月にお供えするという風習は室町時代以降のことだと言われています。

 

そして鏡開きは江戸時代の初期に武家の間で広まり、いつしか庶民の間にも広まっていったとされています。

 

鏡開きはお餅を割って食べるのですが、『割る』という表現は縁起が悪いということで、

末広がりという縁起のいい意味を持つ『開く』という表現になり、鏡開きと言われるようになりました。

 

鏡餅を飾る時期はいつ?置き場所は?

鏡餅はいつ、どこに飾るのが正しいのか、詳しくみていきましょう。

 

一般的には12月28日に飾る

鏡餅は、大掃除が終わり、神様を迎える玄関先などがキレイにした後に飾るのが基本です。

 

具体的な日付としては12月28日、遅くとも30日には飾るべきとされていますが、

29日と31日は避けた方が良いと言われています。

 

29日は、9という数字が苦を連想させ、二重苦につながると考えられており、

31日は葬儀と同じ一夜飾りとなってしまうため、神様に対して失礼にあたるとされているためです。

 

今では年末に休みが取れないという方も多く、大掃除をする日もご家庭によって違うでしょう。

しかし、できるだけ29日と31日は避けて鏡餅を飾るようにしましょう。

 

鏡餅は複数飾っても良い

年神様は鏡餅の飾られた場所に依りつきますので、鏡餅は1つだけでなく、複数お供えしても良いとされています。

 

メインの鏡餅は床の間へ、床の間がないご家庭は家族の集まるリビングなどに飾ります。

リビングでもテレビの上などの騒がしい場所や、見下すということで低い位置に飾るのも避けましょう。

 

リビングボードなどのしっかりとした、落ち着いた場所に飾るのが良いでしょう。

 

神棚や仏壇などがある場合には、小さめの鏡餅を飾りましょう。

書斎やお子さんの部屋などに飾っても構いません。

 

まとめ

毎年お正月に鏡餅をお供えして、鏡開きでは鏡餅を食べるというご家庭も多いと思いますが、

鏡餅や鏡開きにどのような意味や由来があるのかをご存知の方は少ないのでしょうか。

 

鏡餅は年神様が宿る場所、そして、無病息災を願って年神様の宿った鏡餅を食べるのが鏡開きです。

 

これからは、ご家族の幸せを願って鏡開きをしてみてくださいね♪